いい本ができました! | 市民社会づくりの日々

いい本ができました!

ついに完成しました!



事例集


仲間たちと一緒に編集したこの本。


「相談支援員必携! 事例で見る生活困窮者」


ということで、新しい本が出来上がってきました。


中央法規の担当者の方も「楽しい仕事をさせてもらいました」とコメントしてくれた力作。


当初の企画はもっともっとゆるくてイラストいっぱいのはずでしたが、もろもろの事情や経過でこのような立派なテキストになりました。


予想外の立派な出来にはなりましたが、やはりプロと一緒に編集するのは、専門的なアドバイスやいろいろなサポートも受けて、わかりやすく、内容充実の出来栄えになりました。


この本は今年度から新たにスタートした制度である「生活困窮者自立支援」のための書籍として売り出しているため、大きくタイトルに「生活困窮者」とは言っていますが、内容はそこに限定するものではありません、


また、「相談支援員必携」ともなっていますが、相談支援に限定する内容でもありません。


あらゆる職種であらゆる角度から「何かしら生活に困っている人」に遭遇し、対応に困っている、困っている人たちの誰が読んでも非常に理解が深まります。


今、日本社会で起こっている課題がいわゆる様々なマイノリティの人たちにどのように表現されていて、そこに出くわした私たちはどういう理解をして、そして何ができるのか?を具体的な事例を通して描かれています。


15の分野(「ニート・ひきこもり」「精神疾患」「知的障がい」「発達障がい」「虐待」「多重・過剰債務」「ホームレス」「矯正施設出所者等」「外国人」「性暴力被害」「セクシュアル・マイノリティ」「依存症」「労働」「被災避難者」「介護」)から、具体的な架空事例が38紹介されています。

その具体事例に対して、本人視点からの語りとその背景にある解説が並行して書かれています。


つまり、表面的にはこう見えるけれど、本人の視点からはこう思えているが、その背景にはこういう問題や事情があるのですよという示唆をしています。


さらに、事例の最後には支援のポイントや使える社会資源、トピックスを踏まえたコラムがあり、最後にその事例を理解するために「氷山モデル」で構造を見せています。


氷山は表面に見える部分はほんの一部で、その下の見えないところが大きいという特徴を生かし、「生活に困っている、あるいは困った人だと思えるような人の見えない部分には多くの社会問題、そしてそのさらに底には固定化したマジョリティの価値観があり、それが排除を強化しているよ」という理解。


それを示しました。


まぁ、ぐだぐだとここで説明をするよりも、皆さん、買ってください(笑)。


値段は分厚く内容充実もあり、そこそこの2200円(税別)


私はまとめて編集者価格で大量仕入れをしましたがので、直接お買い上げの方は割引しますので、気軽に声をかけてください。


めっちゃ、真剣な営業です!


売りたいというよりも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。


よろしくお願いします。


さて、明日は長野に行って、夜には釧路に帰ります。