先日、もはや私の愛読雑誌であるアニメビジエンスを読んでいたらビックリするランキングが記載されていた。

年代別、カラオケで歌われている曲2014年TOP10 by JOYSOUND調べ


何と10代のTOP10が全てアニソン&ボカロ曲!
さらに20代も10位のフォーチュンクッキー以外全てアニソン&ボカロ曲!
30代も大半がアニソン&ボカロ曲!
(以降もはやボカロ曲もアニソンに含めましょう)

というアニメ好きの私としては嬉しい限りですが、
ラルク、グレイ、ミスチルのヒット曲を友人と奪い合ってた私の10代の頃からは想像もできない状況になっていて驚きました。


音楽コンテンツ市場規模が当時の半分になっており、CD売上ランキングTOP10がもはやランキングとして機能していないくらいの現状の裏で、カラオケ業界では上記のような状況になっていたのです。


私なりに考察してみたのですが、

1.アニソンは盛り上がる
2.アニソンは正直クオリティももの凄い高い
3.アニソンに対する偏見が無くなった

というアニソンの基礎パワーがあると思いますが、一番注目するべきは曲自体の広がり方だと思っています。

アニソンの場合、特にボカロ曲の場合はネット上で著作権を解放している場合が多いようです。
なので、2次利用されやすく、ネットでどんどん拡散され、人気ボカロPの曲となれば数百万人が視聴するのもザラです。

よって、曲が有名になればカラオケ、タイアップ、ライブなど他に稼ぎ所があるために、しっかりとそのエコシステムを作れてるアーティストにとってはネットでどんどん有名になった方が賢いです。

そして、ネット上で人気を積み上げていくので、ファンがコミュニティ化しやすいという特徴もあります。
人気のボカロPにおいてはTwitterでも数万フォロワーは当たり前です。

ネット上に自由にコミュニケーションを取れるファンコミュニティを持っていると、作品への熱量を
作るのが非常に容易にできるため、良い作品であればネット上で一気に拡散されていきます。
テレビやラジオに出るしかファンとコミュニケーションをとる手段を持っていないというは、今の時代恐ろしい状況なのかもしれません。

このネット上の熱量を得易いアニソン系の曲がいよいよ10代のカラオケTOP10を完全独占したというのは、このネットでの爆発力という他ありません。
※ちなみに2013年もゴールデンボンバーの女々しくて以外はアニソン。

アニソンは一部のオタク向けと思われるかもしれませんが、
小室哲哉もヒットのきっかけはシティハンターのエンディング曲のGet Wildでした。
今やメジャー感のあるSupercellのryoなどは正直小室哲哉に負けない才能だと素人目(耳)ながら感じてます。
当時は軒並み視聴率20%越えしていたテレビによる「曲の浴びせ」が音楽ムーブメントを作ってましたが、こういったアニソン系プロデューサーがネットを通して本当のメジャーになる日も遠くなさそうだし、その状況は非常に理にかなったプロセスだなと、カラオケのランキングを見て感じたしだいです。

ちなみに、こういったネット上に熱量を持っているアーティストは、クラウドファンディングを使った活動はもの凄いしやすいはずなので、今年はどこかでコラボしてみたいなと思います。