愛知県蟹江町の57歳の母親と26歳の次男に、
 25歳の三男が怪我をした強盗殺人事件は
 早期解決と思ったが、事件解決を妨げる、
 謎も多いようだ。

 使用中の包丁の一つが凶器に使われた。
 凶器の包丁は二つに折れてみつかった。
 3人の通帳や財布も盗られていなかった。
 怨恨の可能性が強くなった。
 
 
 司法解剖では1階和室の押し入れで見つかった母親の死因は、
 頭を鈍器による外傷性脳障害と判断された。
 背中には鈍器による擦り傷もあり後頭部は繰り返し殴られ形跡があった。
 首には絞められたことを示す跡も残っていた。


 台所にあった包丁数本のうち1本がなくなっていた。
 発見された包丁は洗ったあとがあり、
 刃の形状が次男の傷と一致した。
 警察は次男殺害の凶器と断定した。


 友達と食事に出かけ難を逃れた次男は、
 帰宅して玄関で襲われ口を粘着テープでふさがれた。
 三男は1日午後7時50分ごろまで仕事であった。
 同8時ごろに一端帰り友人と食事に出かけた。

 
 
 三男は、1日午後7時50分ごろまで仕事であった。
 同8時ごろに一端帰り友人と食事に出かけた。
 2日午前2時過ぎまで飲み2時半ごろ帰宅した。
 玄関で男に襲われ電気コードのようなもので手首縛られた


 事件発覚は次男が2日朝出勤しないので、
 昼前に店長が「店に出てこない」と蟹江署の交番に届け出て発覚した。
 出勤しないから交番に届けるのも、変な話だが、
 前後の情報が省かれているから、一概に変とも言えない。


 兎に角、店長と警察官が自宅に駆けつけた。
 玄関は鍵が掛かり、いわば密室状態だった。
 三男が中から鍵を開け入り込んだ警察官が、
 首を刺された三男の手首のコードをほどいた。


 次男は1階で背中を刺されていた。
 玄関の鍵は家の外で見つかった。
 鍵をかけた犯人が投げ捨てていったと思われる。
 母親は1日夜から2日にかけて殺害され、遺体発見は3日である。

 血をぬぐったような鉄製のスパナが見つかった。
 警察は、犯人が居間にいた母親の頭部をスパナで殴り、
 遺体を1階和室の押し入れに運んだとみている。
 この和室の布団のうえでは、次男の刺殺体も見つかっている。

 犯人は殺害した母親の遺体を隠した後、
 床の血をふき取るなど証拠隠滅を図ってから、
 次男を襲った可能性があると警察はみている。
 次男の背中には肺動脈に達するほどの刺し傷があった。


 母親が襲われた居間と、
 次男が刺された和室は廊下を挟んで向かい合っている。
 警察は母親が襲われ、
 その後で次男が襲われたとみている。


 時間差が謎の一つである。 

 母親が襲われた時の次男の場所である。
 母親が襲われた時次男は家にいたかどうか、
 いたなら物音に気付かないのはなぜか、
 母親が殺されてから帰った可能性もある。


 母親の遺体が見つかった和室の押し入れからは、
 自宅で飼っていた猫の死体も見つかった。
 母親は近所の野良猫の世話をする猫好きで、
 中でも特に可愛がっていた猫が殺されていた。


 猫の死体が謎である

 猫が容易に殺せる位置にいるかどうか謎である。
 犯人は母親の後頭部をスパナで執拗に殴り、
 更に、顔面も殴打している。
 警察は母親に強い恨みを持つ犯人像を当然描くだろう。

 可愛がっていた猫の殺害と、手による殴打は怨恨を考えさせる。
 次男殺害に使われたと思える包丁は折れていたと言う。
 柄とはが別の場所にあった。包丁は洗い流したあともあったというが、
 折れた包丁をこれ見よがしに残して言ったとも考えられる。


 謎は、洗いかけた俺と包丁を残して言ったことである

 どこかに捨てれば凶器発見は難しくなり、
 犯人に辿り着くのも遅くなると考えるのが、
 犯罪者の本能的な知恵のような気がする。
 凶器の処理は最も優先する犯人の課題のはずだ。



 帰宅直後玄関で首を刺されて怪我をした、
 三男が持っていた玄関の鍵は玄関内で見つかった。
 三男は現在入院中だが、命に別状はないと言う。
 三男の鍵は玄関のうちで、他の鍵は玄関の外から見つかっている。



 謎のひとつにはなりそうだ。


 
 更に、浴槽内からは血のついたタオルと、
 毛布などが見つかっていた。
 犯人が自分についた血痕を洗い流そうとした可能性もあり、
 DNA鑑定進めていると言う。



 57歳の母親と次男が殺され三男が襲われ首など刺される残虐な事件である。
 事件は怨恨による殺傷事件で単純そうで直ぐに解決するだろうと、
 予想したが単純でもなく直ぐに解決可能も報道からの判断では、
 フィフテイーフィフテイーのような気がする。


 捜査中の事件に意見など言ってはならないと思うが、
 世田谷一家殺害事件を連想させる事件である。
 似て非なる二つの事件だが個人的な感想では、
 早い解決を予想させる点で似ているような感想だ。


 警察に怒られそうな感想だが、そんな気がする。
 野次馬の感想などと嘲笑うような早期解決を祈るだけである。
 親子を殺害する程の怨恨など存在しない。
 どんな言い訳も通らない悪魔の所業である。