一応、日曜夜8時は大河ドラマを見る、というのが我が家の定番です。


現在放送中の『江』、うーん、なんとも微妙なんですが……

ひとつ、かなりツボな点があります。

それは、草刈正雄さん演じる「本多正信」がなぜか笑いのツボなのです。

いや、なぜか、というわけではなく、実は、漫画『殿といっしょ』の正信に雰囲気が似ているからです(笑)


まあ、この『殿といっしょ』(=通称「とのいつ」)は、戦国時代を中心とした歴史上の人物に題材をとった四コマ漫画なのですが、それぞれの人物の特徴がかなりよく捉えられていて、はずしません。もちろん笑いの方向に大きくデフォルメされているのですが、「うーん、ありかも」と思ってしまうような、俗に伝えられている人物像の本質を捉えているような感じです。また、歴史上のできごとや逸話などが元ネタや小ネタとして盛り込まれていますから、薀蓄があればまたそれで面白い漫画なのかもしれません(その点、『聖おにいさん』にも通ずるかも)。


「とのいつ」の本多正信は、コミックス4巻から登場します。

http://mediamarker.net/u/n-kujoh/?asin=4840129355

この正信、とにかく「殿」こと家康のことが本当に大好き!

「殿のことは 本日いつ便所に行ってどのくらい入っていたかまでのぞき見て知っておりますゆえ」 [58頁]

「私が半生をかけて蓄えてきた 殿に関する知識の数々 とくとお見せしましょう」 [70頁]

家康がひとり寝床に入れば、

「何当たり前のように添い寝しようとしてんだ お前は!!?」(家康)

「いえ そろそろ『家康抱きまくら』にも飽きてきまして」(正信) [84頁]

5巻では、本多忠勝と、殿の寵愛(?)をめぐって争っています。

「殿は絶対私の方が好きなんですからねっっ」 [56頁]


小説では、

岳 宏一郎『御家の狗』

http://mediamarker.net/u/n-kujoh/?asin=4620106186

のなかに、正信主人公の「鷹狩り」があります。


正信って、家康が死ぬと(元和2年<1616>4月17日)、2ヶ月もしないうちに死んでるんだよね(6月7日)。三河の一向一揆に味方をして家康に反旗を翻したこともあったけど、結局は一番の側近とも言われ、秀忠の補佐を任されもします。直情径行の武将型ではなく、どちらかというと“暗躍”のイメージです。

ちょっと“ねっとり”したイメージ?

それに、「とのいつ」での殿へのラブぶり。

大河の草刈さんは、ルックスも「とのいつ」正信になんか似てるし……

いつの間にか北大路欣也(家康)に添い寝してそう、と、なんか想像してしまい、笑いのツボが刺激されるのでした。



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