東十条~王子散歩 4月1日(日) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は4月1日(日)に開催しました東京お散歩教室

第116回 東十条~王子散歩」の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は、東十条駅から。

 

まずは、助六へ。

 

 

助六は、北区中十条3丁目にある、おにぎりと和菓子の店。

こちらで早速、お団子などを買って、おやつタイム。

 

助六の次は、十条冨士神社へ。

 

 

十条冨士神社は、北区中十条2丁目にある、富士塚に祀られている神社。

地域の人々が、江戸時代以来、富士山信仰にもとづく祭儀を行って来た場所で

現在も毎年6月30日・7月1日に十条冨士神社伊藤元講が大祭を開催。

塚には伊藤元講などが建てた石造物が30数基あり、銘文によれば

遅くとも天保11年(1840)10月には富士塚として利用されていたと推定。

これらのうち、鳥居や頂上の石祠など16基は、明治14年(1881)に造立されました。

形状は、古墳と思われる塚に、富士山を模すように溶岩を配し

塚の頂上を平坦に削って、富士山の御神体の分霊を祀る石祠を置き

中腹にも富士山五合目近くの小御嶽神社の石祠を置いています。

 

十条冨士神社の次は、篠原演芸場へ。

 

 

途中、中十条2丁目界隈の迷路のような路地を通過。

 

 

篠原演芸場は、北区中十条2丁目にある、大衆演劇の常打ちの芝居小屋。

開館は昭和26年(1951)と、都内で最も古く、3部構成の演目で

ミニショー・お芝居・舞踊ショーが楽しめます。

 

篠原演芸場の外観をチェックした後は、シェルボンへ。

 

 

シェルボンは、北区中十条2丁目にある洋菓子店。

こちらで、再びおやつを買って、休憩中に試食。

 

シェルボンの次は、地蔵坂の子育地蔵尊へ。

 

 

地蔵坂の子育地蔵尊は、北区中十条2丁目にある地蔵尊。

地蔵堂は、以前は地蔵坂の中腹にありましたが、昭和6年(1931)の

下十条駅(現 東十条駅)の開設や昭和12年(1937)の道路拡張により、現在地に移転。

この子育地蔵尊が名前の由来となっている「地蔵坂」は、地蔵堂の裏手にあります。

 

 

地蔵坂の子育地蔵尊をお参りした後、地蔵坂や芝坂がある

武蔵野台地東端の崖線沿いをお散歩。

 

崖線散歩の後、ちんちん山児童遊園へ。

 

 

ちんちん山児童遊園は、北区岸町2丁目に所在する児童遊園。

かつて、この辺り一帯には、多くの陸軍の工場があり、それらを結ぶ軍用鉄道が

チンチンと鐘の音を鳴らしながら、盛土の上を走っていました。

そのため、付近の住民はこの盛土を「ちんちん山」と呼び

軍用トロッコが通る土手には、上部に東京砲兵工廠のマークが刻まれた

歩行者用の石積みのトンネルがありました。

現在、このマークを含め、トンネルの枠石が、園内にモニュメントとして残されています。

 

ちんちん山児童遊園の次は、北区立中央図書館へ。

 

 

北区立中央図書館は、北区十条台1丁目に所在する

平成20年6月に移転・リニューアルオープンした図書館。

建物は、大正8年(1919)に建設された赤レンガ倉庫(旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟)と

新築部分を一体化したもので、1階総合フロア、2階こども図書館、3階協働フロアの

3層構造になっています。

また、赤レンガ倉庫には「アトリエ・ド・リーブ 赤煉瓦Cafe」というカフェレストランが入っています。

 

北区立中央図書館の次は、ルーペの博物館(レンズ屋 虫めがね)へ。

 

 

ルーペの博物館(レンズ屋 虫めがね)は、北区王子本町2丁目にある

レンズメーカー「東京セイル」のアンテナショップ。

ルーペやレンズ応用製品、万華鏡などが格安で購入できます。

 

ルーペの博物館の次は、名主の滝公園へ。

 

 

名主の滝公園は、北区岸町1丁目に所在する区立公園。

名主の滝は、江戸時代、王子村の名主だった畑野孫八が屋敷内に滝を開き

一般の人々に開放したのが始まりで、かつて「王子七滝」と呼ばれた7つの滝のうち

唯一現存しているもの。

滝は、男滝、女滝、独鈷の滝、勇玉の滝の4つからなり

園内は、他にも、トンボ池や渓流などがあって、豊かな自然に触れられます。

 

 

この日は、名主の滝公園で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

名主の滝公園の次は、王子六丁目児童遊園へ。

 

 

王子六丁目児童遊園は、北区王子6丁目に所在する区立の児童遊園。

園内には、昔懐かしいブリキのおもちゃを大きくしたような、ロボット型の滑り台があり

「ロボット公園」の呼び名で親しまれています。

 

王子六丁目児童遊園の次は、装束稲荷神社へ。

 

 

装束稲荷神社は、北区王子2丁目に鎮座する、宇迦之御魂神を御祭神として祀る神社。

かつてこの辺り一帯が、一面田畑であった頃、「装束榎」と呼ばれた一本の榎が立っていて

榎が枯れて伐採された後、王子稲荷神社の摂社を祀ったのが起源。

また、毎年大晦日の夜、関東各地から集まってきた稲荷の使いである狐たちが

この榎の下で衣装を改め、関東稲荷総司である王子稲荷神社に参詣したという伝承があることから

平成5年に、地元の人たちが「王子 狐の行列」を開始。

毎年大晦日から元日にかけての深夜に、狐のお面を被った裃姿の人々が

装束稲荷神社から王子稲荷神社までの道のりを、お囃子と一緒に練り歩き

その様子は、海外でも知られ、大きな話題となっています。

 

装束稲荷神社の次は、北とぴあへ。

 

 

北とぴあは、北区王子1丁目に所在する、平成2年にオープンした複合文化施設。

館内には、様々な施設があり、最上階の17階にある展望ロビーでは

南・東・北、三方の眺望を楽しむことができます。

 

こんなふうに、あちこち見どころをご案内して、王子駅でお散歩は終了。

 

 

そして、全員で「三代目 鳥メロ 王子店」に行って、打ち上げ懇親会。

 

 

さらにその後、音無親水公園で夜桜観賞をして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com