武蔵小杉周辺ぐるっと散歩 3月17日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は3月17日(土)に開催しました東京お散歩教室

第115回 武蔵小杉周辺ぐるっと散歩」の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は東急武蔵小杉駅前の広場「こすぎコアパーク」から。

 

まずは、市ノ坪神社へ。

 

 

市ノ坪神社は、中原区市ノ坪に鎮座する、大日塼命・面足命・惶根命を御祭神として祀る神社。

創建年代は不詳ですが、旧市ノ坪村の鎮守社で、大正5年(1916)に第六天社を合祀。

昭和47年(1972)の社殿改修時に、名称が「市ノ坪神社」に改められました。

 

市ノ坪神社の次は、法政通り商店街へ。

 

 

法政通り商店街は、中原区小杉町・市ノ坪・今井南町にまたがる、全長約250mの商店街。

名前の由来は、商店街の先に法政大学第二中・高等学校があり、通学路になっていることから。

商店街の中央を横切るように二ヶ領用水が流れていて、河童をモチーフにしたゆるキャラ

「ニカッパ君」が、マスコットキャラクターとして親しまれています。

 

 

法政通り商店街にある「泉心庵」と「横浜サンド」で、人気の和菓子やサンドイッチを買って

早速おやつタイム。

 

おやつタイムの後は、二ヶ領用水沿いを散策。

 

 

二ヶ領用水は、多摩川などを水源とし、川崎市多摩区から幸区までを流れる

全長約32km(宿河原の支流を含む)の神奈川県下で最も古い人工用水路。

慶長16年(1611)に、代官・小泉次太夫によって完成した用水路で

名称は江戸時代、川崎領と稲毛領にまたがって流れていたことに由来。

農業用水として造られ、近年は工業用水にも用いられましたが

現在は都市生活に潤いを与える、環境用水としての役割を果たしています。

 

二ヶ領用水散策の途中、ちょっと外れて、デュエットホンをチェック。

 

 

デュエットホンは、中原区役所前に設置されている

発信者が2人で、受信者と合わせて同時に3人が会話できる大変珍しい公衆電話。

「NTT電話100年記念」として、平成2年に設置されたものですが

関東地方で現存しているのは、こちらだけです。

 

デュエットホンを見た後は、再び二ヶ領用水沿いを散策。

 

 

用水路沿いの緑道で、人懐っこい猫さんを撮影した後、今井神社へ。

 

 

今井神社は、中原区今井上町に鎮座する、大山咋命を御祭神として祀る神社。

創建年代は不詳ですが、『新編武蔵風土記稿』の今井村の項には

「山王社、村の北の方にあり」と記載。

平重盛が崇拝したとか、源頼朝の時代に小宮筑後守入道道康の霊を祀って

創建されたなど、諸説あり。

明治43年(1910)に、村内鎮座の稲荷社と厳島神社を山王社に合祀し

当時の村名をとって「今井神社」になりました。

 

 

今井神社の次は、二ヶ領用水に戻って、季節の花々を愛でながら、小杉神社へ。

 

 

小杉神社は、中原区小杉御殿町に鎮座する、天照皇大神と日本武尊を御祭神として祀る神社。

創建年代は不詳ですが、かつて「小杉村」と呼ばれた当地周辺には、杉山社、神明社、総社権現

(多摩川の決壊に伴い、神明社に合祀)の三社があり、三社とも小杉村の鎮守でした。

そして、昭和26年(1951)にこれらを合祀して、「小杉神社」と改称。

境内には、社殿の他、菅原道真を御祭神として祀る「小杉天満宮」もあります。

 

小杉神社の次は、等々力緑地へ。

 

 

等々力緑地は、中原区等々力に所在する、面積435,914㎡を有する都市公園。

陸上競技場(等々力陸上競技場)、硬式野球場(整備工事中)、テニスコート、サッカー場

川崎市とどろきアリーナなど、多数の運動施設があり

陸上競技場はJリーグ・川崎フロンターレのホームスタジアムになっています。

また、釣池、四季園、ふるさとの森といった自然とふれあえる施設も充実。

他にも、文化施設「川崎市市民ミュージアム」があります。

 

 

この日は、釣池をバックに記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

記念写真の後は、川崎市市民ミュージアムへ。

 

 

川崎市市民ミュージアムは、等々力緑地内にある、昭和63年(1988)11月に開館した複合文化施設。

館内では、川崎の成り立ちと歩みを、考古、歴史、民俗などの資料で紹介する博物館と

近現代の表現を、ポスター、写真、漫画、映画、ビデオなどで紹介する美術館

これら2つの側面から収集した多彩なコレクションが常設展・企画展で公開されているほか

コンサートや講座、ワークショップなど、様々な事業を展開。

また、建物前の広場には、日本鋼管(現・JFEスチール)から寄贈された「トーマス転炉」が

近代化産業遺産として展示されています。

 

川崎市市民ミュージアムを見学後、等々力緑地を出て、西明寺へ。

 

 

西明寺は、中原区小杉御殿町にある、大日如来を本尊として安置する

龍宿山金剛院と号する真言宗智山派の寺院(川崎七福神の大黒天)。

名称は、弘法大師が入唐したときの宿坊の寺号に発し

帰国後、大師の東国巡化の際、この地に留錫し、高弟・泰範上人に命じて堂宇を建立。

その後、北条時頼の信仰篤く、徳川家康も崇敬し、境内を殺生禁制の地と定め

祈祷料として朱印地を寄付。

明治6年(1873)には、本堂に「小杉学舎」が置かれ、近代小学教育の場になりました。

境内は、本堂のほか、十一面観世音菩薩を安置する観音堂があり

他に弁財天なども祀られています。

 

西明寺の次は、中原街道へ。

 

 

中原街道は、東京都品川区から神奈川県平塚市へ至る街道。

名称は、徳川家康が鷹狩のために設けた中原御殿が由来で

江戸時代は東海道の脇往還として利用されました。

今回のコースの沿道には、小杉御殿跡、旧石橋醤油店、八百八橋の碑

安藤家長屋門、旧原家母屋跡地などがあり、それらをチェックしながら進みました。

 

中原街道を歩いた後は、京濱伏見稲荷神社へ。

 

 

京濱伏見稲荷神社は、中原区新丸子東に鎮座する、主祭神として常磐稲荷大神、配神として

五成大明神(宇賀之御魂大神・大己貴神・猿田ひこの神・大宮能女神・保食之神)を祀る神社。

創建は昭和20年(1945)から30年(1955)頃、初代宮司・冨澤冠受大人之命が

戦後の地域復興のために、伏見稲荷大社から御分霊を勧請したのが始まりで

境内には、まわりを富士山の溶岩で固めた、九棟流れ造りの巨大な社殿があり

社殿の前には、108体のカラフルな神狐像が安置されています。

また、身代わり開運稲荷、白狐社、祇園玉光稲荷、富士浅間神社、白山社、三神知恵稲荷といった

多くの摂末社もあって、様々な願い事が叶うパワースポットとして崇敬を集めています。

 

こんなふうに、あちこちご案内して、武蔵小杉駅に戻り、お散歩は終了。

 

 

そして、ご希望されたメンバーさんと「さくら水産 武蔵小杉北口店」で打ち上げをして

解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com