岩本町~水道橋散歩 7月5日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


遅くなりましたが、今回は5日(土)に開催しました東京お散歩教室

「岩本町~水道橋散歩」最終日の様子を簡単にご紹介します。


出発は岩本町駅から。




ビルの狭間に鎮座する「繁栄お玉稲荷大明神」。

繁栄お玉稲荷大明神は倉稲魂命をご祭神として祀る稲荷神社。

かつてこのあたりにあったお玉が池の畔に勧請され、人々の崇敬を集めてきましたが

安政の大地震による火災で焼失。

本社は明治4年に、新小岩にある分社の於玉稲荷神社に移され

こちらには、小さな社が残るのみとなっています。


繁栄お玉稲荷大明神の次は、柳森神社へ。





柳森神社の狸像。

柳森神社は、太田道灌が江戸城の鬼門除けとして、多くの柳をこの地に植え

京都の伏見稲荷を勧請したのが、はじまりとされています。

また境内には、徳川綱吉の生母桂昌院が崇拝していたものを移したとされる

「おたぬきさん」と呼ばれる福寿神が祀られていることから

あちこちに狸像が置かれています。




柳森神社の人気猫「幸(こう)ちゃん」。

常連の参拝者には懐いていますが、新参者の私たちにはご覧の通り。

けっこうクールです(^_^;)


柳森神社の次は、mAAch ecute 神田万世橋へ。





mAAch ecute 神田万世橋では、旧万世橋駅の歴史を説明した後

公開されている駅の遺構や、ショップ「LIBRARY」に展示されている
大正時代初期の様子を再現したジオラマなどをご案内。





その後、フリータイムを設け、テラスに出たり、お買物をしたりなど

各々自由に過ごしていただきました。


mAAch ecute 神田万世橋を出た後は、出世稲荷神社へ。




神田須田町に鎮座する出世稲荷神社。

出世稲荷神社は、倉稲魂命をご祭神として祀る稲荷神社。

伏見稲荷の分詞、柳森神社の境外摂社として、連雀町創立の頃から

町内の鎮守神として、信奉されてきたそうです。




出世稲荷神社を参拝した後は、神田須田町界隈の老舗や古い町並みをチェック。

続いて、錯覚美術館へ。






神田淡路町にある錯覚美術館。

錯覚美術館は、「明治大学先端数理科学インスティテュート」の

錯覚と数理の融合研究拠点。

錯覚という現象を数学を道具に用いて理解する「計算錯覚学」の研究成果や

様々な錯覚作品を、毎週土曜日に「錯覚美術館」として、無料で公開しています。




錯覚美術館の次に立ち寄った「WATERRAS」。

WATERRASは、統合で廃校になった旧千代田区立淡路小学校の

跡地を中心に整備して、昨年4月12日に開業した複合施設。

御茶ノ水駅の南側は、このWATERRASと御茶ノ水ソラシティの完成によって

街並みが大きく変わりました。




WATERRASから御茶ノ水ソラシティへと続く連絡通路の先

ちょうどソラシティに入ったところに建っているギャラリー蔵。

かつて書籍商の書庫蔵だったものが、「淡路町画廊」として使われた後

この地に移築され、ギャラリーとして再利用されています。




ソラシティプラザ内にある「お茶ナビゲート」。

お茶ナビゲートは、まち歩きの起点&情報発信の拠点として開設された注目の施設。

散歩や街歩きに関する様々な情報を入手することができます。


お茶ナビゲートを見学後、再びフリータイムを設けて小休止。

一息ついた後は、東京復活大聖堂(ニコライ堂)の外観を見学。




ニコライ堂は、ジョサイア・コンドルが実施設計・監督を務めて

明治24年に完成した日本最大級の本格的なビサンティン様式の教会建物。

関東大震災で罹災し、岡田信一郎の設計によって修復されたため

鐘楼など、外観の一部は、明治時代の創建時と異なっています。


ニコライ堂の次は、太田姫稲荷神社へ。




今回は太田姫稲荷神社の前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました(^-^)/


撮影後、お参りを済ませ、続いて明治大学博物館へ。


明治大学博物館は、以前からあった商品博物館・刑事博物館・考古学博物館を

統合して、アカデミーコモンの地階に、平成16年に開館した内容充実のミュージアム。

常設展示室は、商品部門・刑事部門・考古部門といった部門に分けられ

それぞれのコーナーに、見応えのある貴重な資料がたくさん展示されています。




常設展示室「商品部門」。

大学が収集した日本の伝統的手工業製品(伝統的工芸品)が展示されています。




常設展示室「刑事部門」。

古代から近代に至る各時代の刑事法に関する資料をはじめ

江戸の捕者三道具や、犯罪捜査の役人が携帯していた十手・捕縄

江戸時代の拷問に関する資料、裁判に関する判例集、刑罰に関する資料

また海外の拷問具・刑具など、人権抑圧の歴史を伝える資料が多数展示。

特に「ギロチン」「ニュルンベルクの鉄の処女」は、国内唯一の展示資料として

注目を集めています。




常設展示室「考古部門」。

昭和25年に文学部考古学専攻ができて以来の、旧石器時代から古墳時代に至る

各時代の調査研究の成果が公開されています。


また、アカデミーコモンの地階には、常設展示三部門の他にも

「大学史展示室」「特別展示室」「阿久悠記念館」といった複数の見どころがあるため

時間をとって、じっくり見学していただきました。


明治大学博物館を出た後は、水道橋駅まで、ぶらぶらお散歩。




途中、急坂として知られている「男坂」をご案内。




西神田にある「カトリック神田教会」。

昭和3年に完成した聖堂は、国の有形文化財として登録されています。




三崎稲荷神社は、七夕飾りが施され、先月とはまた違った雰囲気に。。


こんなふうに、あちこち見どころを巡って、水道橋駅に到着。




そして、駅前の居酒屋さんで、土曜日恒例の打ち上げ懇親会を開いて

解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

(次の記事は、メンバーさんが撮ったお散歩写真発表会です!)


それでは、次回のお散歩も、どうぞよろしくお願い致します(^-^)/


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com