高速増殖炉もんじゅを廃炉にする動きが強まっている。廃炉を強く主張してきた私としては歓迎する動きだ。


  もんじゅはもともとプルトニウムを燃やしながら、同時に燃えないウラン238をプルトニウムに変えて、プルトニウムを増殖する原子炉として開発が進められてきた。しかし、ナトリウム事故などで運転を停止して20年経過し、この間巨額の税金がつぎ込まれてきた。そのうえ、プルトニウムの保有量が多くなり、これ以上プルトニウムを生み出す意味がなくなっている。


  自民党政府はもんじゅを核燃料サイクルの中核としてきたが、大半の国は高速増殖炉開発から撤退しており、我が国も当然撤退すべきだ。