民主党代表選が始まった。岡田、細野、長妻の三氏が立候補。それぞれが民主党をどう再生するつもりか、また今後の日本と世界についてどう考えているかを、国民の前で大いに論じてほしい。


  私は、民主党の再生には多少の時間が必要だと考えている。昨年暮れ総選挙があったので、少なくとも2016年夏の参院選までは国政選挙はないと考えられる。


  この間にアベノミクスに対し、格差是正につながる経済政策、社会保障政策を明確にし、戦後70年経過したこれからの外交政策、そして原発の是非と自然エネルギーを含むエネルギー政策を明確に打ち出す必要がある。


  また当面、民主党の立て直しが最優先で、野党再編をこちらから急ぐ必要はない。特に大阪都構想の住民投票の結果次第で、橋下大阪市長が国政にかかわり続けるのかどうか分からない。


  この数年、人気のある政治家一人を中心に新党ができ、そして消えていくことが続いた。民主党はそうした政党と違い、結党以来何代も代表が交代しながら存続してきた。それだけに過去の反省も必要だ。それと同時に、戦後の大半を政権の座にあり続けてきた自民党に、真正面から政権交代を迫れる政党はやはり民主党しかないという信頼を回復できるかが問われている。


  私は、この時期の民主党代表としては党をまとめてゆく安定感と信頼感が重要だと考えている。