昨日は被災地訪問の一環で、東松島市を訪れ、復興の状況を見てきた。


  東松島市は地震、津波で1000人以上の住民が亡くなり、市街地の65%が冠水するなど、大きな被害を受けた街だ。復興にあたって環境未来都市など意欲的な計画を進め、私自身も何度か訪問し、デンマーク視察に市の職員と同行するなど、関わりが深い。


  今回は1年数か月ぶりの訪問だったが、復興計画が大きく進展している様子がよくわかった。低地にあった市街地を高台に移転するための大規模な造成が進んでおり、水をかぶった低地にはすでに2メガのソーラ発電設備が稼働していた。


  問題点もいろいろ聞いた。地元のことを理解してもらうようになった国の担当者が1,2年で交代するため、改めて地元の実情を知ってもらうのに時間がかかり、計画の進捗が遅れるといった問題。復興を効率的に進めるには地元自治体に裁量権を持たせてほしいといった要望もあった。


  復興庁を作ったのは縦割りの弊害をなくするためだが、それが従来型に戻っているようだ。これからもよく見守っていきたい。