みんなの党の分裂、維新の分党、そして結いの党と大阪維新が合流へと、政界再編の動きが加速してきた。


  私もこれまで何度か大きな政界再編に中心的にかかわってきた。一つは1996年、鳩山兄弟、横路さん、私が中心となり、全員がそれまでの所属政党を離党して(旧)民主党を結成。直後の総選挙で52議席を確保し、野党第二党となった。


 そして1998年、新進党が分党してできたいくつかの政党と合流し、野党第一党の現民主党を結成。そして2003年には小沢自由党との合流。2大政党体制となり、政権交代に近づいた。


  1強6弱の国会の現状を変えるため、大きい野党を作ろうと、政界再編を目指す気持ちは分かる。しかし、政界再編でもう一つ重要なのは、国民の皆さんに国政における重要政策の選択肢を提供することだ。特に原発と集団的自衛権に対する姿勢が曖昧では、選択肢にならない。


 再稼働させず脱原発を目指すこと、そして憲法解釈の変更による集団的自衛権を認めないこと、この2点を明確にした、リベラルな野党の結集が多くの国民に望まれている。


  民主党も路線を明確にして踏み出す時だ。