今日の予算委員会分科会の質問のため昨日、茂木経産大臣から提示された「エネルギー基本計画」を熟読した。

 

 提示されたエネルギー基本計画は、冒頭に「原発依存を可能な限り低減する」と書いてあるが、内容は全く逆で、「原子力エネルギー拡大計画」つまり「原発拡大計画」そのものだ。


 それは第3章第4節の「原子力政策の再構築」にはっきりと示されている。この項の冒頭にも「福島原発事故の真摯な反省」とあるが内容は原発事故前からの原子力政策と全く変わっておらず、新たに進めようとしているものまである。特に「核燃料サイクルの推進」の項では「プルサーマルの推進、六ヶ所再処理工場の竣工、MOX燃料加工工場の建設、むつ中間貯蔵施設の竣工、もんじゅの継続」など原発を拡大して推進するための政策であふれている。


  先の衆院選での自民党の公約は「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指します」となっている。公約違反は明らかだ。


  今日の委員会質疑では担当する茂木経産大臣と原子力規制会の田中委員長に質問する予定。特に原発再稼働の前提となる判断に、原発事故の場合の住民避難などの地域防災計画が含まれているのか、地元自治体が再稼働に反対の場合どうするのかなどを問いただしたい。