予算委員会での安倍総理の答弁を聞いていると、先の総選挙で自民党の原発容認政策が支持されたように言っている。


   しかし総選挙で自民党を支持した人の数は、自民党が大敗した2009年の総選挙で自民党を支持した人よりも実数で減っている。 特に脱原発への支持は国民の7割を超えており、その状態は今も続いている。自民党は参院選までは原発の再稼働などの具体的動きは抑え、参院選で勝てばいよいよ本性を出すつもりだ。


  

  原子力規制委員会を中心に検討が進んでいる新安全指針の途中経過を見ても、福島原発のようなシビア・アクシデントのリスクを完全に回避することは困難で、その上、今指摘されている対策をとるだけで何年もの時間と巨額の費用がかかることは明らか。


  安倍総理の「安全性が確認されたら再稼働させる」という発言を聞いていると、安全性確保のための対策が完了する前に、当面の措置といった屁理屈をつけて再稼働を認めようとしている気配がする。そのうちブレーキの故障を直すからしばらくは今のままで車に乗っておいてくれと言うようなもの。


   参院選でどうすれば原発ゼロを争点にできるか、必死で考えている。