一月三日から、朝日新聞の「プロメテウスの罠」の新しいシリーズが始まった。福島原発事故発生直後からの危機的状況を、日米関係と自衛隊との関係という視点で取り上げている。

   当時、原発事故対応に当っていた真っただ中では、いろいろな動きを私の口から説明する余裕はなく、必死で事態の把握に努め、考え、決断していった。東電撤退の申し出もそうした中での出来事であった。

   判断を間違えれば、国家存亡にかかわる事態であった。