脱原発と並行して、電力改革を進めなくてはならない。その突破口は東電改革だ。すでに東電は実質的には債務超過の状態にあり、政府の管理下にある。


  私はこの東電を改革のモデルにすることが重要と考えている。まず原子力部門を切り離し、国の設立する原子力公社に移すこと。そして発送電を分離し、東電は原発以外の発電と地域内の配電業務の会社として再生させることだ。

  

  こうすれば、電力会社の経営問題と切り離して、冷静に原発の在り方を議論でき、脱原発を進めることができる。また、発送電分離により、太陽光や風力、最新鋭の火力など多くの電力会社が参入できる。


  東電自体もこうなれば、風力発電など再生可能エネルギーによる発電やスマートグリッドなどによるエネルギーの効率化にまい進でき、雇用も守られる。


 自民党も原発問題を先送りせず、東電をどうするべきかなど、改革案を示すべきだ。