総理退陣後私は、脱原発と自然エネルギーの促進が、政治家としての宿題と考え、そのテーマに集中して活動を再開した。


  自然エネルギー先進国のドイツ、スペイン、デンマーク、さらに国内の再生可能エネルギー、省エネルギー関連企業、原子力施設などを数多く視察し、専門家の話を聞いた。その結果、我が国は原発がなくても必要な電力は十分賄えることを確信した。


  「原発ゼロ」が無責任だと主張する人は、何を根拠に言っているのか。自ら勉強せず原子力ムラの言うことを口移しに主張しているとしか思えない。


  重大な原発事故が日本で現実に発生し、今後絶対に起きないとは言えないこと。原発事故の前から、原発稼働によって生まれる核廃棄物の処理は見通しが立っていないこと。こうした事実を踏まえて、それでも原発が必要だというのならその根拠を示すべきだ。


  根拠も示さないで、民主党と野田政権の「原発ゼロ」を批判する自民党は、それこそ無責任だ。