通常国会の会期末が近づいている。会期末はいつもきな臭くなる。「社会保障と税の一体改革」は歴史的大事業。民・自・公3党の合意を大事にし、成立させることが肝要。野田総理の踏ん張りに期待している。


  原発の今後は、原子炉の安全性に加え、バックエンド問題、電力会社の経営問題を合わせて考えることが必要。特に、使用済み燃料の再処理や、プルトニウムを燃やす高速増殖炉「もんじゅ」、さらには高レベル核廃棄物の最終処分などバックエンド問題を考えれば、原発は夢のエネルギーではなく、将来世界に大きな災いを残すものだということが分かってくる。


  原発拡大を志向していたフランスでも縮原発派の大統領が誕生。野田政権も「脱原発依存」の方向を変えてはいないと、私は理解している。エネルギー基本計画で脱原発のロードマップを明確にできるかどうかが勝負だ。