話に夢中 | 天使の刻印 - 葉桜夏樹 Blog

携帯電話で話しながら、私の顔を踏んだり、踏まなかったり、と、そんなことを繰り返している。話に夢中で、その行為を、彼女自身、まったく意識してはいない。パンプスは彼女の意識がとどかないところで勝手に顔を踏んでいる。


電話の話に気をとられ、自分の重みが今どこにあるのかもすっかり忘れた様子で、携帯電話を耳にあてたまま、今度は全身を歩きはじめる。


全身をていねいに踏み潰すような歩き方だった。彼女が踏みしめる一歩一歩で体じゅうからは汗が噴き出している。腕から指先まで、まるで平均台を歩くようにして踏みつけていく。足も同様で、太ももから、足首まで、くまなく踏みつけていく。(下書き原稿)


 


 新作「踏まれ老醜回想録:アルトカルシフィリア6」 

kindle版 \972(税込)  発売予定 2017年2月下旬頃


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5

人間床 アルトカルシフィリア4
ハイヒールと人間マットと蟲男(上): メタモルフォーシス
ハイヒールと人間マットと蟲男(下): メタモルフォーシス
踏まれたい: アルトカルシフィリア3
天使の踏みつけ: アルトカルシフィリア2
ハイヒールで踏まれて: アルトカルシフィリア  



 


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