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葉桜夏樹(はざくら  なつき)

もの書き。女性の脚、足、靴などをモチーフとする異端小説、幻想小説を執筆。「踏まれたい」(単行本)「ハイヒールで踏まれて」(kindle版)など。たとえば、femdom、フェティシズム、マゾヒズム、アルトカルシフィリア、クラッシュ、サイズフェチとか。でも、そこに「美」への正当な言い訳が用意できたら、耽美で、妖艶で、死への憧憬を抱かせる快楽の言葉が紡げたら。


テーマ:

早朝、三枚入りの包装されたサンドイッチを路地の真ん中に置いたところ、やはり、何十人、何百人の女子高校生たちから、ゴミ同然に踏みつけられ、黒いかたまりになった。そのような場面で、気になるのは、一番最初にサンドイッチを見つけた女子高校生が、それに、どう反応するのかだ。そのサンドイッチの場合も、最初のうちは、生徒も避けるようにして通りすぎていく。が、だんだん生徒の数が増えはじめる、そのあたりから、彼女たちの足の運びがあやしくなってくる。


わざわざ、蹴ったり、踏んだりする子があらわれはじめる。そんな子たちは、たいてい友達といる子たちだ。友達といるので無神経だ。地面のサンドイッチを友達とサッカーボールのように蹴りながら、最後は、そのなかのひとりがローファーで狙いすまして勢いよく踏みつける。パン! と包装のビニールが破裂する音がして、踏んだ子は意地悪な目つきで、自分が踏みつけるローファーの下のサンドイッチの潰れ具合を確認する。そして、そのまま、うしろに蹴りあげて歩く。蹴ったり、踏んだりした子たちは、うしろをふり返り、潰れたサンドイッチを見て笑っている。そのひしゃげたサンドイッチが、うしろからくる女子高校生たちの視界に入る。もう、そうなると、容赦ない。 (下書き原稿)


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5

人間床 アルトカルシフィリア4
ハイヒールと人間マットと蟲男(上): メタモルフォーシス
ハイヒールと人間マットと蟲男(下): メタモルフォーシス
踏まれたい: アルトカルシフィリア3
天使の踏みつけ: アルトカルシフィリア2
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私はある決心をした。すると、体が動き、腹這いになる。彼女の前に両手を差し出す。 ぬかるみでひれ伏して、全身泥だらけになった私と、自分の足もとに置かれた子供の手を見て、「どういうこと?」と彼女がたずねる。「こ、この手を踏んでいってください・・・」とは言ったものの、正直、この先、ぬかるみの道を延々と踏まれ続ける自信はなかった。


それに彼女が笑った。「あんたの手を踏石みたいに踏めというの?」と彼女。「ふ、踏んでください」と私。彼女はため息をつき、「怖くないの? 大人の女から靴で本気で踏まれるのよ。ケガだけじゃ、すまないかもよ」とたしなめるが、赤い唇からは妖しい笑みがこぼれている。それは、脅しではなく、本気よ、とも受け取れる。私にしても、もちろん、怖くないわけはない。なにしろ、さっき、二人の女性からハイヒールで踏まれ、その苦痛はじゅうぶんに承知している。しかも、今度は、ぬかるみが続くあいだ、大人の女性がはくハイヒールで、私の両手は踏石として踏まれ続けるのだ。 (次回作品:下書き原稿)


 


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新作「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5 


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5(kindle版) 葉桜夏樹 著 価格 972円



白んだ空を背景に、ゆるやかな坂道を、自校の女子高校生たちが校門にむかって歩いている。登校する生徒たちの数もふえてきた。静まり返っていた住宅街に、女性とも、少女ともつかない、にぎやかな声がふくらむ。坂谷は腕に【生活指導】の腕章をつけ、学校の門扉の横にひとり立っている。


その横を、少女の匂いをまとい、「おはようございます」とにこやかなあいさつをしながら、ひとりの生徒が通りすぎていく。 坂谷も、それに、「おはよう」と返しながら、地面のアスファルトに視線を落とす。 生徒たちがすぎていく校門のアスファルト。そこにコガネムシが三匹這っている。指の腹にのるほどの大きさだが、緑色の光沢を放つ彼らは、すこしでも下をむいているとすぐに見つけられる。コガネムシは居場所をさぐるような這い方だった。


坂谷は、彼らが踏まれないかと見ている。コガネムシをそこに置いたのは、じつは坂谷だった。はじめてではなかった。過去に何度も、それこそ数え切れないほど、校門の地面に虫を置いたことがある。ひとりで登校する生徒は歩きながら下をむいている子が多い。そのせいで、足もとの虫に気づくことも多い。坂谷の目を気にして、わざと踏む生徒はほとんどいない。虫を避けるようにして校門をすぎていく。ところが、そんな生徒たちも集団になると、お喋りに夢中で、足もとのことには、まるで無関心になる。たいていアスファルトにいる存在に気づかないまま踏みつけていく。


生徒たちの集団が校門に迫っていた。コガネムシどころか、坂谷の存在すら目に入ってはいない。あいさつもせず、坂谷の横を通りすぎようとしている。ひとりの生徒のローファーが一匹のコガネムシをおおった。クシャ! という最後のちいさな音。しかし、生徒たちの話し声でかき消され、誰にもとどかない。踏んだことに気づかれないまま、コガネムシがローファーの下から出てくる。無惨な姿。もちろん動かない。かたい殻も割れている。腹部からは体液が派手に飛び出している。


コガネムシを踏んだ感触に気づく生徒もいるにはいる。足がとまり、踏んだものをのぞき込む。たちまち嫌悪の顔になる。潔癖な生徒は、わずかに体をうしろにひねって、踏んだローファーの靴底を見て、靴底に付着した体液を地面にこすりつけるようにして校門から校舎へと入っていく。しだいに生徒の数がふえてくる。生徒たちのローファーのかげになり、コガネムシたちが見えなくなる。ときどき見える彼らを、巨大なローファーが、容赦なく、つぎつぎに踏みつけていく。


るく、何度も、蹴り飛ばされ、その上から踏んでいかれる。むごい光景が続く。ローファーのつま先で蹴られ、地面を転がっているところを、その真上から踵で踏みつけられたコガネムシ。巨大な踏圧を受けて、変わり果てている。とうぜん、踏んだ女子生徒は足もとの存在に気づかない。横にいる生徒と喋りながら通りすぎていく。集団が登校しはじめて、わずか十分。三匹のコガネムシは、生徒たちがはくローファーのかたい靴底で踏まれ、腹部から体液を吐き、脚はバラバラになり、緑色の殻も粉々に割れて飛び散っていた。


坂谷はその様子を、まっすぐに立って、ただ黙って見ている。視線はアスファルトのコガネムシに貼りついている。心ではコガネムシに手を合わせている。 人には誰にも知られたくないことが、ひとつやふたつはある。坂谷のこのような性癖(性的嗜好)も、そのひとつだった。


 坂谷は、この学校で、もう二十年以上も教諭をやっている。今では学年主任である。勤務評価も高く、温厚で、物腰もやわらかいことから、そこそこ教諭たちからの人望も厚かった。五十に手がかかる年齢であるが、いまだに独身である。べつに女性の好みがうるさいわけでも、相手を選んでいるわけでもなかった。すべて相手側から断られたのだ。


一番の問題は、たぶん女性への卑屈さだろう。女性にたいして自信がなかった。髪の薄さや、低身長、貧相な体型も手伝い、二十代のころから、まったく女性から相手にされなかったからだ。それに加え、人とは違う性癖も独身でいる理由に影響していた。そんな坂谷にとって、女子高の教諭という職業は刺激が強すぎて、ある意味、酷だった。


まず、校内の年ごろの女子生徒たち。そして、とくにこの女子高の場合、女性教諭の割合が高かった。じっさい、九割以上が女性教諭だった。それも未婚者が多かった。そんな職場環境にあっても、坂谷は、とにかく、そこで二十年以上まじめに勤めた。 坂谷が勤める女子高は、世間では裕福な家庭の子女ばかりが通う、有名お嬢様学校として知られている。お嬢様学校なので、教諭たちは登下校時のセキュリティーにかなり神経をとがらせていた。


どこの学校でも、そうだろうが、とくに女子高の通学路には、露出狂とか、そういった類いの不審者があらわれやすい。そんな不審者たちから生徒たちを守るのも、彼の仕事のひとつだった。男性教諭であることが重宝がられたのだ。校門に立つだけでなく、ある場所を除いて、学校のまわりを巡回することもある。過去にそういった状況に出くわしたことはなかったが、それは、いつも自分が巡回しているおかげだという、そんな自負はあった。


 朝のクラス会がはじまるチャイムが鳴ると、ほとんどの生徒が校門にむかって、いちもくさんに駆けてくる。そのころになると、コガネムシはアスファルトにシミが残っている程度になる。緑色の細かい破片がバラバラに飛び散っているだけになる。やがて、静けさが訪れ、あたりに誰もいなくなると、坂谷は監視カメラに背をむけ、ゴミでも拾うフリをしながら、その散らばった緑色の破片や、脚のようなものをティッシュで集める。


職員室に戻ると、朝の職員会議がはじまっていた。席につくと、となりの席の本田奈保が立って発言している最中だった。坂谷と同じ学年のとなりのクラスを受け持っている、二十代前半の若い先生である。かなりの美人である。坂谷は彼女の横顔を見ながら、耳をかたむけていた。奈保を見ると、坂谷は不思議な気持ちになる。もちろん、そんなことはあり得ないのだが、昔の同級生にでも会ったような不思議な懐かしさが込みあげる。


 坂谷は校門での出来事の余韻のなかにいた。奈保の話を遠くに聞きながら、視線は彼女のストッキングのふくらはぎから足もとへ滑らせていた。奈保の室内履きは黒のパンプスだった。ヒールは五センチもない。奈保を見るとき、視線は必ず、彼女の靴におよぐ。奈保だけではない。他の女性教諭の靴にも、とうぜん同じように目がいく。ここは、坂谷のような足フェチ、靴フェチにとってはまさに天国だった。


それよりも、目のやり場に困るのが、生徒たちが校内ではく上靴だった。放課後にでもならない限り、どこを見ても、視界は上靴だらけである。そういうとき、坂谷も教諭という立場上、無理にでも性癖のスイッチはオフにしないと仕事にならない。それでも刺激は受ける。感心するのは、生徒たちが、あんがい床に落ちているモノに無頓着なことだ。


真っ白な紙が落ちていても、知ってか知らずでか、平気で踏んでいく。そこに、エンピツが落ちていようが、ちいさな虫が這っていようが、とにかく、生徒たちは踏んでいく。わざと踏む子の場合は、たいてい、まわりに人の気配がないときだ。そういうときの踏み方は憎悪がこもっている。嫌いな相手を想像して踏んでいるな、と坂谷は思う。そんな場面を、坂谷は毎日のように見てきた。ただし、生徒たちの足もとに、目がいつまでも釘付けになっているとあやしまれるので、興味の対象を視界の中心からそらし、べつのところを見ているフリをする。


だが、そういったことは、こっちが考えている以上に、十代の少女たちは敏感だ。うっかり見とれていると、変態扱いされるおそれもある。十代の少女たちは、モノを踏むことには鈍感だが、自分を見ている他人の視線には、ひどく勘が働く。これは、同じ女性でも、教諭と生徒を比較するとわかる。女性教諭のほうが、他人から見られるという、その点ではかなり鈍感になっている。


 とにかく、坂谷は自分の性癖がバレないように、女性の足もとへの視線を気にしながら、二十年以上、教諭を続けてきた。そんな日常が続くと、結婚が遠のくのもとうぜんだ、と坂谷は考える。とはいえ、結婚できなかったことを後悔しているわけではない。なぜなら、高校の教諭になるためだけに、ずっと努力してきたからだ。ただの教諭になるためにではない。この学校の教諭になるためだ。坂谷は、この学校で働けるのであれば、バスの運転手でも用務員でもかまわなかった。


子供のころから医者を目指す者がいるように、坂谷も、この有名女子高の教諭になることだけを目標として、ずっとがんばってきたのだ。だから、この仕事に、いや、この環境に、心から満足していた。要するに、シアワセなのだ。この学校での教諭としてのシアワセな生活を、結婚によって邪魔されたくない、という意識が働いていたことも坂谷はわかっている。


 奈保の話も終わりに近づいていた。 そして、「最後に・・・」と言ったところで、かるく深呼吸をすると、「今朝、うちのクラスの生徒から、ちょっと気になることを聞きました・・・」と言った。「それは、どういうことですか?」 女性教頭がすこしだけ体を乗り出した。「生徒たちの話によると、駅から学校までの通学路のあいだで、不審者を見かけたとのことです」 はりつめた空気にかわり、教諭たちの視線が奈保に集まった。


坂谷も彼女の足もとから目をあげた。教諭のほとんどが女性ということもあるが、この種の話が職員会議であがると教諭たちは神経をとがらせる。「もうすこし、具体的に話してもらえますか?」 女性教頭の顔が厳しくなる。「はい。登下校時に、通学路のその路地を通ると、ときどき電柱のかげに高齢の男性がいて、じっと自分たちを目で追っているとのことでした。あと、生徒たちが言うには、その路地を通ると、そこの地面にいろいろなモノが落ちているらしいのです」 地面にモノが落ちている? 興味を持った坂谷は、「何が落ちているのですか?」とたずねた。


 日ごろは、職員会議の議題など、事なかれ主義で、平穏無事にすめばそれで良しとした坂谷ではあったが、この件にかんしては引っかかるものがある。というか、思いあたるふしがある。 奈保はとなりにいる坂谷に、「それが真新しい画用紙とか、ノートとか、あと、きれいな菓子パンとかも落ちているそうです」とこたえた。「今朝もですか?」と坂谷。 奈保は、「ええ・・」とうなずき、「今朝もだと生徒たちからは聞いています」 坂谷は腕を組むと、いろいろ厄介だな、とため息をついた。


足もとのことなど、ほとんど鈍感で、平気で踏みつけていく生徒たちが気づくくらいだから、地面に落ちていたモノは、よほど目立っていたに違いない。女性ばかりで、他の教諭たちは、おそらく誰も気づいてはいないだろうが、坂谷にはピンときていた。その反応をたしかめるように、職員室を見まわすと、どうして道ばたに、画用紙やノートやパンが落ちているのだろう、と教諭たちは不思議な顔をしている。


無理もないだろう。いや、ふつうの男でも、そのことが何を意味しているのか、わからないだろう。それに、かりに説明したところで理解不能に違いない。なぜ、そんなことをするのか、と。その路地の地面に、なぜ、真新しい画用紙やノートや食べ物が落ちているのか、と。でも、わかる者にはわかる。女子校の通学路に、不自然なモノが落ちていたら、それは女子生徒たちにそれを踏ませたいのだ。 


そういえば、最近観た、「イン・ザ・プール」という邦画の最初の場面で、女子校の校門に置かれたクッキーを生徒が踏みつけていく場面や、ハイヒールでのクラッシュの場面があったが、坂谷が思っている以上に、今では、あんがいメジャーな性癖なのかも知れない。しかし、この場では、そのことに気づいているのは坂谷だけである。ただ、それをこの場で説明してしまったら、女性教諭たちも生徒たちも、地面に落ちているモノに注意を払うようになるだろう。坂谷にとって、それは困る。


ところが、すでに気づかれていた。 奈保は不可解そうな顔つきで、「これは、ある生徒たちが言っていたことなのですが、その路地の地面に落ちているモノは、この学校の生徒たちに踏ませるために、わざと置いているのではないかということでした」「わざと・・・」 女性教頭が奈保の言葉をなぞる。「ええ。そうです。生徒たちは、その電柱のかげから見ていた高齢の男性が、地面に置いたのではないかと思っているようです」 


やはり、そうだ。生徒たちの勘の鋭さをあなどってはいけない。坂谷は脇の下に汗をかいていた。奈保の横顔を見ると、要領を得ない顔をしている。それは彼女だけでなく、ほかの教員も同様だった。それにしても、と思った。電柱のかげにいたという男に腹が立った。なんて、ヘマをしたのだ。今朝、校門で、こっそりと自分がコガネムシを仕掛けたように、もうすこし、目立たないようにすることはできなかったのか。坂谷は唇をかんだ。聖域がおかされた気がした。その男をどうにかしなければ、と思った。


坂谷は手をあげた。彼が職員会議で、意見をのべるなど、かなり珍しいことだった。坂谷が立つと、奈保はかわりに腰をおろした。教諭たちの視線が奈保から坂谷に移る。「ここは、男性である私に任せてもらえますか? 高齢とはいえ、相手は男性ですし。今のところ、生徒たちに何かをしたというわけでもありませんし。いきなり、警察に通報するのではなく、穏便にすむことであれば、そうしたいと思います。警察への通報は、それからでも遅くはないと思います」 


女性教頭の顔が、すこしやわらぎ、「坂谷学年主任、お願いできますか?」とたずねた。 坂谷はそれに快諾した。  さっそく、次の日の朝、坂谷は校門に立つ役をほかの教諭にかわってもらうと、昨日の職員会議で話に出た問題の路地にむかった。登校時間にはまだすこし早かった。坂谷は通勤時に駅を利用しなかったので、彼がそこを通ることはなかった。意識的にわざと避けていたこともある。


なぜなら、問題のその路地は、坂谷が子供時代を過ごしたアパートの前だったからだ。 問題の路地に着くと、まず、懐かしさが込みあげた。そして、あたりを確認した。道幅は、車も通らないほど狭く、電柱が一定の間隔で一列にならんで続いている。そのどれかの電柱のかげに老人はひそんでいたに違いない。路地を歩いた。変わらない建物と風景。ずいぶん昔に舗装された痛んだアスファルト。うっかりすると、昭和の時代に迷い込んでしまった錯覚になる。


問題の路地を、何度か往復して異常がないことを確認すると、目立たない場所の電柱を選び、そのかげにかくれ、首から先を出して路地を監視した。腕には学校の腕章。人から何か言われても、学校の教員の立場で、そこにいることが一目でわかる格好だった。しばらくすると、遠くに自校の生徒の姿が見えた。おそらく部活で早朝練習の生徒だった。足早に坂谷のほうへむかっている。そして、電柱のかげにいる彼の姿に気づくと、べつに驚いた様子もなく、おはようございます、と頭をさげて通りすぎていった。 そのすぐあと、また生徒の姿が遠くに見えた。


ひとりだった。部活で早朝練習の生徒たちは、たいていは、ひとりで登校してくる。その生徒も、坂谷に気づくと、ふつうに頭をさげて通りすぎていった。それにしても、なんて恵まれた境遇なのだろうとつくづく思う。女子高校生たちの登校する姿を、誰にもあやしまれずに、こうして堂々とながめていられるのだから。と、そんなのんきなことを考えながら、学校へむかう生徒のうしろ姿を見送って、なにげに駅の方角へ目をやると、視界のすみに人影が映った。


いったい、いつのまに? とあわてて電柱のかげに身をひそめ、そこから顔半分を出して、駅の方角に目を凝らす。人影は遠目に見て背筋や歩き方から老人だった。かなりのジジイだ。服装もだらしなく、ホームレスにも見える。老人が坂谷のほうへむかってトボトボ歩いてくる。もちろん、坂谷が電柱のかげにいることに気づいてはいない。手に白いモノを持っているが、それが何かまでは坂谷の位置からは確認できない。老人は坂谷のいる電柱のそばまで近づくと、足をとめた。坂谷に気づいた様子はなかった。


あたりをきょろきょろと見まわし、路地の真ん中でかがんだが、すぐに立ちあがり、そそくさと、その場から去っていった。あきらかに挙動不審だった。老人がかがんだ場所に真新しい画用紙が二枚落ちている。すぐに老人の姿を目で追うが、どこに消えたのか、すでにその姿はない。地面に残された二枚の画用紙。いかにも、無造作に落ちているように見える。が、アスファルトの上に真新しい画用紙が落ちているさまは、やはり、どこか不自然だ。いかにも踏んでくださいと言わんばかりの画用紙。踏ませるために置かれたようにしか見えない。


 そう思っているところへ、こっちへ歩いてくる生徒の姿が遠くに見えた。ひとりだった。足早に歩いてくる。彼女の視界に、画用紙はあきらかに入っているはずだった。うつむき加減に、足もとに視線を落としている。地面の画用紙の不自然さを微妙に感じとっているようにも見える。そして、地面の画用紙に近づくと、足もとに視線を落としたまま、一枚目の画用紙を右のローファーで踏みつけた。つま先から踵まで、ローファーの靴底全体で、しっかりと画用紙の真ん中あたりを踏みつけ、生徒は自分が踏みつけたそれをしっかりと見ていた。


生徒に踏まれた画用紙は、踏圧で、波打つように曲がったが、踏んでいないほうのローファーがアスファルトに着地すると、形はすぐに元に戻った。最初の画用紙を踏んだ、右のローファーが、今度は二枚目の画用紙を踏みつける。これも画用紙の真ん中あたりだった。全体重を浴びせるようにして踏みつけていった。


踏んだあと、その生徒は二枚の画用紙にふりかえることはなかった。わざわざ画用紙を避けて歩くことが面倒だったのか、踏んでもかまわない、道に落ちているモノは踏んでとうぜん、とでも言いたげな、ぶっきらぼうな踏み方だったが、それでも坂谷の存在に気づくと、おはようございます、と頭だけはさげていった。


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新作「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5 発売開始


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5(kindle版) 葉桜夏樹 著 価格 972円


(あらすじ)


アルトカルシフィリア(女性から靴で踏まれることに興奮する性的嗜好)シリーズ5作目。裕福な家庭の子女ばかりが通う、有名女子高校で教鞭をとる坂谷は、若い女性教諭や生徒たちの足もとに日ごろから目をうばわれている。彼の秘密は、女性の脚や足や靴、踏みつけに強い性的嗜好を感じることだったが、教諭としての立場上、性欲が満たされない彼は、そのはけ口として、SMクラブの元カリスマ女王様だったミヤビの店に常連として通っている。そんなとき、学校の通学路に坂谷と同じ性癖を持った不審者があらわれる。そのことで、坂谷は自分の性癖の源があらわになる。過去、現在、妄想と、踏みつけ地獄が縦横無尽に入り乱れる、脚踏奇譚(きゃくとうきたん)の世界!


〈内容より一部抜粋)


育美はミミズ腫れを、生き物に見立て、すべて踏み潰す気のようだ。背中を歩きはじめる。ハイヒールの踵が踏む位置は、すべてミミズ腫れの上だった。皮膚から浮き出たミミズ腫れを、ハイヒールの踵がまた皮膚のなかに押し戻す。ミミズ腫れはヒール痕の深い血の穴で連なっていることだろう。途中、育美が自分のハイヒールの靴底がぬれていることに気づいた。踏んだあとの皮膚に靴底の血の模様が残ったからだろう。育美は、そのことで坂谷に文句を言っていたが、その声は遠かった。



すぐにローファーがおおった。踏まれる、と思ったときには、生徒のローファーで押しつけられていた。人差し指から薬指までを踏みつけられている。踏まれた感じはない。靴底にかるくふれた程度の、そんな感触。手を踏んだ生徒は、まったく気づいた様子はない。となりの生徒と喋りながら、そのまま通りすぎていく。つねづね、生徒たちから踏まれたいと願っていたが、今回のことは、彼にとっても偶然のことだった。 次は右手の甲あたりを踏みつけられる。踵だった。さっきとは違う、本格的な痛み。高い場所から、こぶし大の石が落ちてきた、そんな衝撃。その生徒も、踏んだことには気づかず、行ってしまう。さすがに、その痛みは全身を走る。


*


雪でぬれた冷たい地面に腹這いになった。その姿を雪と暗がりがかくしている。車の奈保からもかくしている。あとは奈保が右のブーツでアクセルを踏み、何も知らないまま、坂谷の右手を轢き潰していくだけだ。すぐに車のエンジンがかかり、小刻みにタイヤをゆすりはじめる。排ガスの匂いがあたりにこもる。しかし、その匂いが車に踏まれる現実の危惧へと気持ちを引き戻し、そこで、ふと、迷う。右手は利き手だ。もちろん無事にすむと思う。が、万が一もある。せめて左手にしよう、などと臆病風に吹かれる。そして左手に差しかえる。エンジン音が一段と大きくなったところでタイヤが動いた。動いた、と思ったときには、すでに左手はタイヤで踏まれていた。


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新作「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5 発売開始


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5(kindle版) 葉桜夏樹 著 価格972円



(あらすじ)


アルトカルシフィリア(女性から靴で踏まれることに興奮する性的嗜好)シリーズ5作目。裕福な家庭の子女ばかりが通う、有名女子高校で教鞭をとる坂谷は、若い女性教諭や生徒たちの足もとに日ごろから目をうばわれている。彼の秘密は、女性の脚や足や靴、踏みつけに強い性的嗜好を感じることだったが、教諭としての立場上、性欲が満たされない彼は、そのはけ口として、SMクラブの元カリスマ女王様だったミヤビの店に常連として通っている。そんなとき、学校の通学路に坂谷と同じ性癖を持った不審者があらわれる。そのことで、坂谷は自分の性癖の源があらわになる。過去、現在、妄想と、踏みつけ地獄が縦横無尽に入り乱れる、脚踏奇譚(きゃくとうきたん)の世界!


〈内容より一部抜粋)


育美はミミズ腫れを、生き物に見立て、すべて踏み潰す気のようだ。背中を歩きはじめる。ハイヒールの踵が踏む位置は、すべてミミズ腫れの上だった。皮膚から浮き出たミミズ腫れを、ハイヒールの踵がまた皮膚のなかに押し戻す。ミミズ腫れはヒール痕の深い血の穴で連なっていることだろう。途中、育美が自分のハイヒールの靴底がぬれていることに気づいた。踏んだあとの皮膚に靴底の血の模様が残ったからだろう。育美は、そのことで坂谷に文句を言っていたが、その声は遠かった。



すぐにローファーがおおった。踏まれる、と思ったときには、生徒のローファーで押しつけられていた。人差し指から薬指までを踏みつけられている。踏まれた感じはない。靴底にかるくふれた程度の、そんな感触。手を踏んだ生徒は、まったく気づいた様子はない。となりの生徒と喋りながら、そのまま通りすぎていく。つねづね、生徒たちから踏まれたいと願っていたが、今回のことは、彼にとっても偶然のことだった。 次は右手の甲あたりを踏みつけられる。踵だった。さっきとは違う、本格的な痛み。高い場所から、こぶし大の石が落ちてきた、そんな衝撃。その生徒も、踏んだことには気づかず、行ってしまう。さすがに、その痛みは全身を走る。


*


雪でぬれた冷たい地面に腹這いになった。その姿を雪と暗がりがかくしている。車の奈保からもかくしている。あとは奈保が右のブーツでアクセルを踏み、何も知らないまま、坂谷の右手を轢き潰していくだけだ。すぐに車のエンジンがかかり、小刻みにタイヤをゆすりはじめる。排ガスの匂いがあたりにこもる。しかし、その匂いが車に踏まれる現実の危惧へと気持ちを引き戻し、そこで、ふと、迷う。右手は利き手だ。もちろん無事にすむと思う。が、万が一もある。せめて左手にしよう、などと臆病風に吹かれる。そして左手に差しかえる。エンジン音が一段と大きくなったところでタイヤが動いた。動いた、と思ったときには、すでに左手はタイヤで踏まれていた。


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すぐにローファーがおおった。踏まれる、と思ったときには、生徒のローファーで押しつけられていた。人差し指から薬指までを踏みつけられている。踏まれた感じはない。靴底にかるくふれた程度の、そんな感触。手を踏んだ生徒は、まったく気づいた様子はない。となりの生徒と喋りながら、そのまま通りすぎていく。


つねづね、生徒たちから踏まれたいと願っていたが、今回のことは、彼にとっても偶然のことだった。 次は右手の甲あたりを踏みつけられる。踵だった。さっきとは違う、本格的な痛み。高い場所から、こぶし大の石が落ちてきた、そんな衝撃。その生徒も、踏んだことには気づかず、行ってしまう。さすがに、その痛みは全身を走る。そして、不思議に思う。いくら友達の話に夢中とはいえ、ふつう、気づくはずだ。 「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5:下書き原稿」



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ハイヒールのつま先を見ている。わずかに視線をあげると、白いストッキングが見える。残したハイヒールも、ゆっくりと床を離れると、背中の肩甲骨に踵が食い込んでくる。ハイヒールのとがった踵。彼女の全体重が一点に集中する。電車内で、うっかりハイヒールの踵で踏まれると、革の靴の上からでも骨折するという踏圧。それほどの破壊力。それを背中の一点で受けている。苦悶の声がひずむ。苦痛からのものか、それとも快楽からのものか、その両方なのか、それさえわからない。


 両方のハイヒールで背を踏まれている。完全に踏まれると、燃えるような強烈な痛みしかない。あつく熱した槍の先で突かれた感覚だ。とはいえ、この痛みの原因が背を踏む美しい女性のハイヒールだと思うと、その苦痛を喜びとかみしめる。この痛みも、美しい女性から踏まれるからこそ、たえられるのだ。歯医者に行くことすら、逃げ腰になるほど、痛みには弱いはずなのに、その彼が、唯一、たえられる痛みが、美しい女性から靴で踏まれる痛みだった「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5:下書き原稿」


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ハイヒールの踵で次に踏むミミズ腫れを探している。探し方も、やみくもではない。ていねいに探している。やがて、気に入ったのを見つけると、勢いをつけて、いっきに踵で踏みつける。


新たに踏まれたミミズ腫れから、また血が流れる。そこまでくると、傷みからの逃避か、神経は分断され、意識も薄くなる。彼女はミミズ腫れを、生き物に見立て、すべて踏み潰す気だ。脇目もふらず、とはこのことか。しかし、そのうち、いちいちミミズ腫れを踏むことが面倒になったのか、今度は背中をふつうに歩きはじめる。「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5:下書き原稿」


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おもしろいのは、この踏むという単純な行為のなかにも、各々生徒たちの性格が見て取れる。素直で性格が大人しいと思っていた子が、教室の床で見つけたちいさな虫を、まるで親の仇のように激しく上靴で踏み潰したかと思うと、日ごろ、素行や生活態度の悪い子が、床の虫を見て、踏まれないようにと、窓から外に逃がしてやる場面を見たこともある。この年ごろの少女の心情は複雑だと思う。 「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5:下書き原稿」



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反応をたしかめるように、職員室を見まわすと、どうして道ばたに、画用紙やノートやパンが落ちているのだろう、と教諭たちは不思議な顔をしている。無理もないだろう。いや、ふつうの男でも、そのことが何を意味しているのか、わからないだろう。


それに、かりに説明したところで理解不能に違いない。なぜ、そんなことをするのか、と。その路地の地面に、なぜ、真新しい画用紙やノートや食べ物が落ちているのか、と。


でも、わかる者にはわかる。女子校の通学路に、不自然なモノが落ちていたら、それは女子生徒たちにそれを踏ませたいのだ。そういえば、最近観た、「イン・ザ・プール」という邦画の最初の場面で、女子校の校門に置かれたクッキーを生徒が踏みつけていく場面や、ハイヒールでのクラッシュの場面があったが、私が思っている以上に、今では、あんがいメジャーな性癖(性的嗜好)なのかも知れない。 「脚踏奇譚(きゃくとうきたん):アルトカルシフィリア5:下書き原稿」



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