バリ島 その1 @ハネムーン/新婚旅行 大杉俊男・里美様 | N-1tour旅行記

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 それは、平成19年9月のことだった。婚約指輪を受け取りに、銀座の某貴金属店へ立ち寄ったときのこと。エレベーターの脇に、「新婚旅行説明会」の貼り紙が。軽い気持ちで立ち寄ったのが、エヌワンツアー 高野さんとの長い?!付き合いの始まりとなった。
 私たちは新婚旅行に出発した7月13日までの間に、なんと事務所で4回、電子メールで10回を超す打ち合わせをしてバリ島の情報を教えていただき(もっと少なくても済むのだろうけれど、私たちは希望や注文が多かったもので(^^ゞ)、また、ときには既にバリ島を旅行したことのある高野さんご一家の写真を拝見しつつ、プランを立てていくことになったのだ。マンツーマンで打ち合わせをして、自分好みの旅行を作り上げていく。そのおかげで、私たちの新婚旅行は、以下のようなすばらしいものになった。


N-1tour旅行記-バリ島 その1
第1日目 平成20年7月13日(日)晴
7時間15分のフライトを経て、現地時間(以降、現地時間表記)の17時15分にヌグ・ラライ(デンパサール)空港へ到着。
現地では、エヌワンさんおすすめのツアー会社にお世話になる。日本語が堪能な、ガイドのウィダストラさん(通称:ウィダさん)に案内され、専用車に乗り空港を出発。まずは長旅のねぎらいの言葉と、歓迎の花束「クワンゲン」をいただき、ツアー会社の事務所へ。ここで両替するのがレートがよいとのことであったが、正にそのとおりで、10万円両替したら、なんと830万ルピアになった。日本でもバリでも、空港では760万ルピアになる計算だったので、これはお得だ。その後、今日から4泊する、ヌサドゥアのラグーナ・リゾートへ送ってもらった。夕方のバリの街は、街中の雰囲気はのんびりとしていた。が、道路は正反対の状況で、猛スピードに急な割り込み、バイクの3~4人乗りは当たり前と、かなり怖い状況。幸い、運転手の方は日本人のことをよく知ってくれているのか、安全運転だったので安心していられたが。ホテルについてウェルカムドリンクをいただいている間に、ウィダさんがチェックインの手続きを済ませてくれた。部屋はなんとも広く豪華な、プールサイドの2階の部屋。ベッドやバスタブは、ハートの形に花で飾りつけられており、果物のほか、ハート形のホワイトチョコまで準備されていた。しかも、24時間のバトラーサービスつき。なんとも素晴らしい。
 今晩はディナーつきとのことで、オーシャンテラスへ。海沿いの席を用意してくれており、ゆったりとした時間が流れる中、コース料理をいただいた。雰囲気も良く、気分も良くなった私たちは部屋にはすぐに戻らず、中庭にあるバーで一杯やることに。テーブルの上にカメラを置いて記念撮影していると、バーの女性店員さんが、「撮ってあげますよ」と気さくに話しかけてきてくれた。優しい笑顔で接してくれ、しかも、とてもきれいに写真を撮ってくれたので本来不要のチップをあげたら、それから滞在中、顔を合わせるたびに、日本語で挨拶してきてくれた。素晴らしいサービス精神だ。
 


N-1tour旅行記-バリ島 その1
第2日目 平成20年7月14日(月)曇後晴
 今日は一日、ホテルとビーチでのんびりと過ごすことに。散策して改めて気付いたが、このホテルは本当に広い。広い敷地に大きなプールが4つ、レストランが3つ、プールサイドを含めてバーが3か所も。そして、目の前には遠浅の美しい海が広がっている。庭を散策すると、リスが駆け回り、鳥が美しい声でさえずっている。プールサイドには無料の東屋、イス、タオルの貸し出しもあり、リゾート気分を満喫するには最高だ。
朝食は、インドネシア料理のほか、各国の料理を取りそろえたカフェラグーンで、毎日、ビュッフェを楽しむことができた。この朝食がおいしい!乳製品も新鮮だし、好みのフルーツで、その場でフレッシュジュースを作ってくれるサービスもあった。食後は、すぐに海へ。
ヌサドゥアは、日差しは強いが海からの風が心地よく、遠浅のキラキラと輝く海を浮輪に乗ってのんびりと漂流。なんとも気持ちがいい。周辺には、日本ではお目にかかることのない、きわどい水着を着た女性やマッチョなお兄さん、バカンスに来た老夫婦などがそれなりにいるが、喧噪はなくなんとも静かだ。そういえば日本人の姿もほとんど見ていない。バリ島は日本人だらけというイメージがあったが、ラグーナ・リゾートの知名度が日本ではまだ高くないためか、見かけることは少ない。こういう状況は、思っていた以上に開放感があっていいものだ!潮の流れと戯れた後は、砂浜を北上し、散策してみた。この周辺はリゾートホテルが軒を連ねていて、各ホテルの宿泊者がホテルの前の海で泳いでいるような状況だが、ラグーナ・リゾートはかなりの高級ホテルなのだろうか、他のホテルの雰囲気や、砂浜の様子のほうが、雑多な印象を受ける。
部屋に戻ってバトラーさんに(う~ん、贅沢)電話でホットティーをお願いし、エアコンの効いた部屋で一服。ふぅ、幸せ。まだ写真を撮っていないことに気づき(私は写真バカなのだ)、カメラと三脚を担いで表へ。ホテルの庭、海と存分に写真を撮ってまわった。
時刻は17時、夕食にはまだ時間があったので、ホテルから徒歩約5分のところにある免税店「バリコレクション」へ。一路現地の雑貨や食料品が売っているスーパーへ行き、ここで1時間かけてたっぷりとお土産を買いこんだ。部屋で飲むビールを含めてずいぶん買ったのに、値段はたったの38万ルピア。や、安い。
今晩の夕食は、マヤン サリ レストランでインドネシア料理に舌鼓。窓の外にはカスケード。レストラン内では現地の方がピアノの生演奏。しかも、お客があまりいなかったこともあると思うが、私たちのためだろうか、日本の曲を数曲披露してくれた。ゆったりとした曲を聴きながら夕食をとり、心地よく部屋へ。



第3日目 平成20年7月15日(火)晴
 今日は、ムンジャガン島でのシュノーケリングツアーだ。これは、エヌワンさんにお願いしたのではなく、自分たちで申し込んでおいたものだ。こうした自由度の高さも、オーダーメード旅行の利点だろう。
 ムンジャガン島はバリ島のほぼ最西北端。なんとヌサドゥアから自動車で4時間もかかる。が、国立公園に指定されていて透明度が素晴らしいという言葉にひかれて、ここに決めたのだ。時間がかかるため、ホテル出発は朝5時。もちろん、レストランでの朝食などやっているはずもないので、前日に「明日はムンジャガン島へシュノーケリングをしに行くので5時に出発しなければなりません。ブレックファストボックスを作ってはいただけませんか?」と怪しい英語で頑張ってお願いしておいたので、無事、車中で朝食にありつけることに。まだ真っ暗な4時45分には、しっかりとフロントに届いていた。
真っ暗な外に、車の揺れが心地よく、町の風景も楽しもうと思っていたのだが、あまりに朝が早かったこともあり、そのまま眠りに落ちてしまった。はっと目が覚めたころは、町の中心部を外れて、だいぶ山のほうへ入ってきていた。さっそくホテルで用意してもらったブレックファストボックスの中身を見てみることに。今更ながらだが、やけに箱が大きい。そして箱をあけてびっくり、ホテルの朝食ビュッフェと遜色のない内容で、とても食べ切れないくらいの量。しかもチェックアウトの時に知ったのだが、なんとこれが無料。作ってくださったシェフの方、本当にありがとうございます。
9時15分に、ついにムンジャガン島近くの漁村に到着した。諸手続、準備等を終え、いざ船で出発。が、これが現地の漁船を改造したもののようで、波を次から次にかぶるかぶる。10時20分ころからシュノーケリングを開始。これまで、なんどとなく八重山の海を泳いできた私だが、なるほど、魚の数は確かにすごい。ただ、サンゴの数はまずまずといったところか。この辺りでも破壊が進んでいる?八重山との大きな違いは、ドロップオフの急激さと深さ。八重山でも見られるドロップオフだが、これほどのところは…。急激に海が落ちていて、水は澄んでいるのに底がまったく見えない。美しくも恐ろしい光景を目の当たりにし、自然に畏怖してしまったくらいだ。
1時間ほど楽しんだところで一度船へ戻り、島の北部の上陸ポイントへ。桟橋もあるが、その長さはあまりに短い。既に何隻かの船が着岸していっぱいになっているが、いったいどうやって着岸するの?と思ったら、着岸しないで着船した。そう、桟橋に平行に、次々に船をくっつけていくのだ。当然、上陸する際はお隣の船、またお隣の船と飛び移っていく。丘の中腹まで登って行きお昼ごはんに。ムンジャガン沖の漁村で作ってもらったナシゴレンに舌鼓。これが地元の味というやつか。簡単なつくりだが、味がしっかりしていて、なかなかおいしい。ぺろりと平らげ、少々休憩をとった後、船へと戻った。が、先ほどと同様、見知らぬ方々が乗っている船を飛び移っていかねばならない。とある船で突然、「Oh! Nice camera!」と、防水ケースに入れた私の愛機を触ろうとするおじさんまでいらしたりして、短くも楽しい移動であった。
その後は、この周辺でしばらくシュノーケリングをすることに。気持ちいい晴天の下、存分に海を堪能させていただいた。
しかし、引き返そうという段になってからがたいへん。風が一段と強まり、向かい風に。小舟は大揺れ、波をかぶり体温は低下するが、なかなか辿りつかない。必死にカバンを死守し、気分が悪くなった妻を元気づけながら、やっとのことで陸地に到着。国立公園内にあるホテルに温泉があり、そこでのんびり温まってからヌサドゥアへ。が、市街地に入ると渋滞がひどく、15時30分に温泉を出発して、やっとホテルにたどり着いたのは20時。自動車の長旅はやはり疲れる。
レストランに行く体力はなく、ちょっと贅沢をしてルームサービスを頼むことにしたが、これが大正解。3品で価格は日本円で4,500円ほど。しかも、美味で見た目も豪華!前日、スーパーで購入したギネスをいただきながらの、ちょっと優雅なプールサイドバルコニーで、遅めの夕食を満喫。疲れはすっかり癒えたのでした。


N-1tour旅行記-バリ島 その1

第4日目 平成20年7月16日(水)晴
今日は街を散策することにしていた。本日担当のプトゥさんから、繁華街のおいしいお店(特にクタの「ワルーン・マデ」がお薦めとのこと)やバリ島のことなどを教えてもらっているうちにスミニャックに到着。6時間は自由行動だ。
スミニャックに着いてすぐに気付いたのは、家の前やお店の前に、お供え物がしてあるということ。ヒンズー教の儀式かなにかだろうか。まずは、ラヤ・スミニャック通りをクロボガン方面へ北上し、商店を外から見て回る。こぢんまりとした店が多く、店内へ入ると声をかけられそうなので、外から眺めてやり過ごす。道路の反対側の店も見てみようと思い、片側1車線の道路を渡ろうとするが、交通量が多いうえにかなりスピードを出しているため、渡るにはけっこうな覚悟が必要だった。今度はクタへ向かって南下する。歩いていて気付いたが、ヌサドゥアと違って海風が吹いてこないためか、体感温度はかなり高く、少し歩くだけでも、すぐに汗をかきだす【写真8】。現地調達すればよいと水をホテルから持って来なかったのはちょっと失敗だった。ようやくサークルKを発見し、さっそく入店して水を購入。再び南下していき、日本人観光客と思しき人が入っているお店に勇気を出して入ってみると、大して話しかけられるでもなく、のんびりと見てまわることができた。そういえば、「ブラパ・ハルガニャ」(インドネシア語で「いくらですか」)と聞いたら、お店の人がびっくりしていた。なかなかインドネシア語で聞いてくる観光客はいないようだ。さらに南下すると、ビンタンスーパーマーケットというスーパーを発見。やはりいずれの商品も安い。特に水は、地元のものであれば500mlのペットボトルを1,100ルピア(約15円)で購入できる。しかし、輸入物は日本と変わらないくらいの値段で高い。
スミニャックを離れ、いつしかレギャンに着いていた。昼食をとるため、あらかじめ目星をつけておいた、豚肉料理を出す「バビグリン」を探すが、なかなか見つからず、海のほうまで来てしまった。仕方なく引き返すと、アートマーケット(集合屋台)の前にいた女性が、「バビグリン?」と大きな声で話しかけてきて、指で方向を示してくれた。どうやら、日本人観光客が多く来るようで、私たちが何かを探しているのを見て教えてくれたようだ。だが、そこは日本で言うところの、新宿の「思い出横町」のような雰囲気の場所だ。たぶんここだろうというところまで来たが、店の名前が書いておらず、また、この雰囲気の中、中に入る度胸がなく、けっきょくはレギャン通りまで戻り、ガイドブックに載っていたアロマス・カフェへと入った。まずはビンタンビールで喉を潤し、私はナシ・チャンプルを、妻はアボガドサンドイッチをいただいた。店の中庭は庭園になっており、緑が映えて美しいうえ、料理もおいしかった。
あちこち見て回りながら南下していくと、15時30分にはクタまでたどり着いてしまった。スミニャック→レギャン→クタと南下をすればするほど、街は騒々しいまでに賑やかになり、また、日本語で話しかけてくる者も増えてきた。変な輩に引っかからないように注意しつつ、テロの記念碑などを見ていると、急に妻が、「おなかが痛い」と言い出した。仕方なく、パンタイ・クタ通りにあるホテルの中のワルン(食堂)に入り、休憩することに。メロンジュースを注文したのだが、このメロンジュースのおいしいことおいしいこと。果汁100%のメロンジュースはとても柔らかな甘みで、口がとろけそうになった。しかも、値段はたったの10,000ルピア(130円)。今後はちょくちょくワルンに寄ってジュースを飲もうと思った。
クタ・ビーチを見ていこうと歩いていくと、クタ・スクエア内に「ハーゲンダッツ」を妻が発見。妻はなによりもダッツに目がないのだ。「さっき、おなかが痛いと言ったのは誰?」と、たしなめたがおかまいなし。「食べれば治る!」と言わんばかりだ。けっきょく、妻はアイスをしっかりと、私はコーヒーだけをいただき、その場を後にした。ついでに近くにあったマックの値段をチェックしたが、だいたい日本の半値ほどか。クタ・ビーチでは、サーフィンをしている人、泳いでいる人、日光浴をしている人、凧あげをしている人、そして、それを取り巻く売り子さんと、何とも賑やかだ。ヌサドゥアが八重山の離島の海なら、ここは江ノ島といったところか。
そうこうしているうちに、今日のハイライト、ウルワツ寺院へと向かうための集合時刻になった。16時30分に待ち合わせの交差点で拾ってもらい、一路ウルワツ寺院へ。クタからは途中渋滞にはまりながら45分ほど。
N-1tour旅行記-バリ島 その1

ウルワツ寺院は、眼下は崖、目の前には海が広がり、夕陽が素晴らしい。今日は快晴、到着は夕方と最高の条件。ちなみに、ウルとは現地の言葉で「上」、ワツは「石」という意味だそうだ。まず、寺院の敷地の入口で、腰に布を巻き(ヒンズー教の寺院では宗教的に巻く必要があるようだ)入場。寺院内は立入禁止だが、その周辺の道は散策することができる。少し歩くと、岩の上に建つ寺院を見ることができた。名前のとおり、石の上の寺院だ。海沿いの道から眼下を見下ろすと、数十メートルの崖下に波が打ち寄せ、連なって遠い彼方まで海が広がり、そこを夕陽が赤く染めている。なんとも素晴らしい光景だ。
18時からケチャダンスが始まる。会場はウルワツ寺院近くの広場で、すり鉢状に2~300人ほど座れるように座席も設置されているが、開始直前には席がいっぱいになり、臨時に用意されたパイプ椅子でも足りず、地面に座って見物する人まで出た。
ケチャダンスが始まる頃は、今まさに夕陽が海に沈もうとしており、とてもきれいな風景が前方に広がっていた。寺院の高僧の方が、会場の祭壇に火を灯しお祈りを始めた。ダンスの前の儀式の始まりだ。終わると同時に、4~50人ほどの男性が入ってきて、ダンスが始まった。男性たちの拍手を交えた歌声に乗って、女性や、お面をかぶった人、気ぐるみを着た人などが次々と現れ、『ラーマーヤナ』の物語を題材とする舞踏劇が演じられた。本来は伝統的な行事なのであろうが、ところどころアドリブが入り、観客を笑わせるなど、ショー的要素も多分に取り入れられていた。私たちを始め、みんな大いに盛り上がった。19時の終演後は、歌い手の皆さんが気さくに写真撮影に応じてくれていたようだ。私たちはジンバンランのシーフードレストランへと向かった。
ジンバランの海岸線は、シーフードレストランや屋台が軒を連ねており、案内されたこのレストランは、テラス席ならぬ砂浜席が、海岸線に所狭しと並んでいた。「いちばん海に近い席で!」とお願いしたら、なんと最海沿いの1番テーブルに案内された。ビンタンビールで喉を潤していると、次から次へと運ばれてくる料理の山。ナッツにナシゴレンに野菜の炒め物、ロブスターの丸焼きにタイの丸揚げ。これでもかといわんばかりだ。バリに来てから思うこと。どこのレストランも量が多すぎ!おなかをさすりさすりしながら、なんとか平らげ、21時に店を出て、21時30分には無事にホテルに帰還。