八白土星の私にとって今年の4月は
西南の方位が5倍だという

奥さん!5倍ですよ、5倍!

そんなこと聞いちゃったら行くしかないよねー

友達はフィジーとか遠出してるけど
私は国内で距離と時間を稼ごうと考えた

そこで最初は最西南端の与那国に白羽の矢が当たった

でもなー海しかないよなーきっと


そういやチビが昔
西表島のジャングルに行きたいって騒いでたよなー

よし!チビも誘って西表島のジャングルに行ってみよう!


そしたらチビがテツも誘いたいと言う

テツはグリーンヒルズ学校の唯一の寮生
今のところ彼ら2人きりの寮生活


確かにチビが1週間休むとなると1人ぼっちのテツも淋しいかもなー

よし!テツも誘ってみよう!

そしたらテツ母も乗り気で瞬殺で快諾

グリーンヒルズ学校はもちろん遊びでお休みしても
快く送り出してくれる学校
むしろ、じゃんじゃん行って来い、くらいの空気感



かくしてチビ、テツ、私のデコボコ3人珍道中の始まり始まり


西表島までの行き方は
羽田空港から石垣空港まで直行便で
石垣港から船

飛行機で約3時間、船で約1時間

西表島には大原と上原の2つの港があって
今回は上原港へ

でもね、上原航路は波が荒れやすく
すぐに欠航になるから要注意

ただ遊びには上原の方が何かと便利

ちなみに上原航路が欠航しても
大原からはだいたい出航しているので心配ない


そして石垣島といえば
プロボクシングの具志堅用高さんの出身地

ここは挨拶しとかないとちょっちゅねー

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心地よい海風に吹かれながら夕方前には西表島に到着

暑からず寒からずのベストコンディション
でも海に入るにはちと寒いかな

ちなみにもうすぐ梅雨入りする沖縄

地元の人の話では梅雨時期には
沖縄には近づかない方が無難だとか
ハンパない高温多湿で不快感極まりないらしい

梅雨時期から夏にかけて大量の蚊も発生してくるというから
この時期はわりと快適かもしれない


レンタカーに乗り換えてまず向かったのが星砂の浜

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星のカタチをした砂で有名な浜
観光客も波のようにドッと押し寄せては帰って行く


有名な観光地のわりには
サンゴ礁とお魚の楽園で
浅瀬にもなってるし小さい子や
海が苦手でも気軽にマリンスポーツを楽しめる


特に向かって左側の岩と岩の間には
サンゴがたくさんあって
ところどころ深部もあるから
シュノーケリングを楽しみたい人にも
十分堪能できるビーチだ



半端ない透明度とお魚の種類にはクラクラ感動する
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これまでにタヒチやフィジー、ハワイ島のビーチを旅してきたけれど
十分に勝るとも劣らない沖縄の海

海外に行くまでの時間とお金をかけるなら
その分を沖縄に注いだ方がいいかも
なんてちょっと思ったくらい存分に楽しめた


気がつけばテツはすでに海の中
それもマイウエットスーツ持参の気合の入れよう

いつの間にそんなもの持って来てたの(*゜▽゜ノノ
てかその歳でマイウエットスーツ持ってるって(  ゚ ▽ ゚ ;)



結局、星砂の浜には5日間毎日通っては
日が暮れるまで遊んだ

すぐ目の前には星砂荘という民宿やペンションもあって
レストランもあるし
シャワーも300円で借りられるし
ライフジャケットも500円でレンタル出来たりとても便利
スーパーやバス停もすぐ近くだし
宿からそのままシュノーケリングできるなんて言うことなし!
ここはほんとオススメ!

ちょっと行った先には中野海岸という美しいビーチもあるし
ビーチのハシゴでシュノーケリング三昧にももってこい

次に来る時はここに泊まろうかな


今回の宿は目の前に海が広がる
ヴィラうなりざき

大型高級ホテルとは違う
静かなこじんまりとしたコテージ


宿に戻っても奴らは目の前の海で石投げしたり
干潮で取り残された魚を見つけては
暗くなるまで遊んでた


曇天で満点の星は見えなかったけど
毎晩すぐそばでホーホーと鳴き声が聞こえて来る

その正体はリュウキュウコノハズク

もしかしたら生まれて初めてフクロウの声を聞いたかもしれないなー

波の音とフクロウの
ネイチャーサウンドが子守唄


次の日はなかなか晴れない空をうらめしく見上げながらも
島をドライブ

八重山諸島では1番大きな西表島

左手には紺碧の海
右手には鬱蒼と茂るジャングル
その山の上からは滝が流れ落ちてるではないか

まるでジェラシックパーク!!!
なんなんだーここはーっ!!!
ほんとに日本ですか???

よし!明日はあそこに行こう



その前にお約束のマングローブの川を船で渡り
下りたらジャングルの中をトレッキングして
カンタビーレの滝とマリユドゥの滝を散策

まさに亜熱帯ジャングルで
目の前には豊かな大自然が広がる

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出発前々日には喘息の発作が起きたテツ
夜中救急病院で吸入をして事なきを得た

次に出発前夜には風邪で38℃の熱を出し寝込んだチビ

すわっ!ドタキャンか!と
2回ほど息を飲んだが
当日朝には熱も下がり
2人とも無事に禊ぎの儀式を済ませ入島

でもまだ病み上がりで咳も酷いので
スローペースのスケジュールを組んだ

駄菓子菓子っ!
やつらの生命エネルギーは半端ない

特にテツは二言目には海行こう
お昼ごはんどうする?と聞いても
いらない、それより海行こう

海水温度はまだ低いけど
曇り空で肌寒いけど
それでもテツは海に入る

気がつきゃ奴は常に海の中

そしてとうとう海で見つけてしまった、釣り針と釣り糸

2人の目がキラーーーンと光ったのは言うまでもない


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貝を石で割りそれを餌にして
黙々と釣り糸を垂らす

テツは下から潜って魚を確認して
チビは上から釣り位置を確認して
キャッチ&リリースを繰り返す

そりゃもう夢中
寝食を忘れるとはこの事
2人フロー状態です


気がつきゃ風邪治ってますがな

恐るべし大自然のエネルギーチャージ


なかなか晴天にならない空を尻目に
それでも楽しめるアクティビティは盛りだくさん

海がダメでも山がある
山がダメでも川がある


今日はカヌーに乗って
あのジャングルの山の上にある滝を見に行こう

ここは船が入れないので
カヌーかトレッキングでしかたどり着けない秘境なのだ


たくさんのエージェントがある中から見つけたのは
カヌーフレンズ・ハイビスカス

カヌーとピナイサーラ滝つぼトレッキング


ピナイサーラ川を1時間ほどカヌーで漕いで上陸したら
ジャングルをトレッキング

途中には樹齢300年近い老木
サキシマスオウノキが出迎えてくれた
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年配のベテランガイドの大城さんは
地元の人でとにかく自然生態に詳しい

もはやマニアックすぎて
話についていけなかったことが悔やまれる(´Д`;)


途中、イリオモテヤマネコの糞を見つけたり
国内最小のクサゼミを捕まえたり
沢登りのようなトレッキングを1時間ほど楽しむと
ドーンと目の前には壮大なピナイサーラの滝が出現する


落差55mと西表島最大の滝

ピナイサーラとは白い髭という意味で
白い髭を生やした水の神さまが座する聖なる滝


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あまりの荘厳な景色に圧倒されて
しばらく立ちすくむ

言葉にはならない畏怖の念が湧いて来る

なんかここイイ!( ̄▽ ̄)!


そんな空間に酔いしれている私を横目に
奴らはここでも石投げ


ほんとに素晴らしかったな~
今でも溜息が出る
またあの白髭のオジィの滝に会いに行きたい


大城さんが持ってきてくれた
手作りの肉味噌おにぎりと
デザートのパイナップルと黒糖で
腹ごしらえして滝を後にする

大手ではないこじんまりしたサービスが心地よかった



この写真の真ん中後ろにうっすら見える滝がピナイサーラ
ここまで行ったんだな~
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私的には今回の旅で1番感動したのがこのピナイサーラかな

今回は半日コースだったけど
次は1日コースで滝の上までトレッキングして
上から滝を眺めてみたいな

天気が良ければ滝壺で泳げるからそれも楽しそうだ


西表島にはたくさんの滝や川がある
滝フリークにはたまらないだろう

サンガラの滝
ユツンの滝
ナーラの滝
マヤグスクの滝

きっとどの滝も絶景で
自然豊かなのは間違いない

西表島は本当に大自然の懐が深い島だと感じる


次の日にはやっと晴天に恵まれ
太陽がお目見えした途端ハンパない暑さ

これなら海も最高だねと満を持して
1日シュノーケリングのツアーを申し込む

テツの目からは嬉し涙が流れていたに違いない

こちらも西表島テッパンのコース
バラス島と鳩間島のシュノーケリングツアー


駄菓子菓子っ!!!

お天気なのにぃー
海がシケてるぅー
船はすべて欠航ぉー( ̄□ ̄;)!!


さーーどーする

この1日をどう過ごす

テツの目からはうっすらとしずくが
流れ落ちたような落ちてないようなwww

この場合死んでも連れて行かなきゃでしょー海www


でもどの海に行けばいいんだーー
ビーチありすぎだよ

もはやホームと化した星砂かーー
イヤそれじゃ芸がないよ


よし、ここは新規開拓だ!

そして小耳に挟んだイダの浜に行くことに!

美しいビーチだらけの西表島で1番美しいといわれる浜だ

テツ!ここで許してくれ~~


これまた道がないので
陸路ではたどり着けない秘境の浜


白浜まで車を走らせそこからは定期船
船に乗り込むと10分くらいで到着した


懐かしい田舎の砂利道を
しばらくえっちらおっちら歩いて行くと


からの~
ドーーーン!
ビューテホー!
だ、だれもいない!
貸し切り状態
むしろいろんな意味でこわいw
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なんとチビ人生初のシュノーケリング
それも初のウエットスーツ
こんな美しいビーチでデビューなんて!ひゅ~ひゅ~

最初はマスクが曇るとか
鼻に水が入るとかうるさかったけど
しばらくしたらもう陸に上がることを忘れた魚のようだ

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私も何年かぶりにシュノーケリングしたけど
やっぱり海は見るのもいいけど
入るともっと楽しい!

でも泳げない私は
せいぜい足がつくところで
バタバタやるだけで精一杯なんだけどね


そういう意味では午後になると干潮になるから
けっこう遠くまでシュノーケリング出来るチャンスが
やってくるのが有難い


イダの浜では
たぶんこの旅行中はじめてのまともなランチを食べた

それまではタイミングをのがして車の移動中に
パンやお菓子、バナナで済ませたりと
なんだろ、食べることよりも遊ぶ方に時間を割いたというか


イダの浜には数軒食べるところがあって
気さくな奥さんがやってる外のテラスの
ブーの家でチキンカレーを食べた

自家製のシークワーサージュースも美味しかった


テツは自前のウエットスーツだけど
私たちはレンタルした

ホテル近くのダイビングチームうなりざきでは
シュノーケリング3点セット&ウエットスーツが¥2160

これだったらカラダ一つで楽チンに遊べる
泳げない人でもウエットスーツを着るだけで浮く

でもその上に更に何かのためにと
持ってきていたライフジャケットを着込んでいたのは私くらいだろうな

もはや浮き過ぎて
むしろ足が着かないという悲劇が起きたけどねw


そのまま御一行はウエットスーツを着たまま船に乗り込み
それからまた星砂の浜へはしご

星砂の浜すきなのよね~この3人

夕陽が沈んでもなお
暗くなる寸前までシュノーケリングを楽しんだ

もはや手の指先はふやけすぎてブヨブヨ


それからシャワーを浴びてホタル鑑賞ツアーに参加
夜行性のハブを踏まないように注意しながら
ホタルの山へ


それこそ外灯も街の明かりも何もない西表島
まさに真っ暗くろすけ

その中でエレクトリカルパレードのような天然の点滅

ホタルは40分ほど光るともうお休みしてしまうらしい

ほんの一瞬のはかない煌めき

あ~なんて日本人的情緒


ホタルツアーの帰り道
面白いグリーンの光を発見

何やら近づいてみると
ここは緯度123.456789なんだとか
ちょうどその角度にレーザービームが放たれている

123.456789の地点がここ西表島
何気にスゴい!


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そしてホテルでは朝食のみだったので
夕飯は毎晩いろんな店を食べ歩いた


島内には何軒もお店があって
その中の数軒しか行ってないけど
最後にまた食べたいねと言ってリピートしたのは
ホテル近くの居酒屋「TONARI」

ここのマンゴー&パイナップルのスムージーが激ウマ

ジーマーミーの揚げ出し豆腐も絶品

そして何と言っても限定10食の自家製ギョウザ

沖縄に来てまでもやっぱりギョウザはうまいんです

疲れた体の五臓六腑に染み渡る


写真に撮ろうと思ってるうちに
料理は一瞬でなくなるというね

南国の魚はイマイチ大味だし
ゴーヤも苦くてビミョーだし
ソーキそばは何回食べてもよく分からないし
ラフテーも子供たちには不評で
結局ここに行き着くわけですな



とにかく西表島は遊び尽くしても
尽くし足りない島だと思う

きっといろんな楽しみ方がある

美しい浜を見てのんびり過ごすもよし
アクティブに遊ぶもよし

カヌー
トレッキング
沢登り
釣り
シュノーケリング
シーカヤック
クライミング
ケイビング
ダイビング
ジャングル
マングローブ
滝に川に山に海に


そんな中でもギュキュッと詰まったコースが
ピナイサーラと星砂の浜だと思う

ここだけ押さえれば
短期間でも十分堪能できるはず


そしてせっかく日本に生まれたのなら
1度はこの地に足を運んでみては

ここならパスポートいらないし

日本に居ながらにしてジャングルを楽しめる場所なんて
なかなか他には見当たらないだろう

東洋のガラパゴスというのも頷ける


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毎朝アカショウビンというカワセミの仲間の
威勢のいい鳥が「キーキー」と
目覚ましがわりに鳴いて
上空高くカンムリワシが旋回する

爽やかな海風とともに
マーニーという金木犀に似た花が
甘い香りを辺り一面に漂わせる

島んちゅはのんびり穏やかに時を過ごし
どの車もカギはつけっぱなし

島内には信号機も皆無
唯一小学校の前だけ


私も最後はレンタカーのカギはつけたままだったし
ホテルのカギも開けたまま過ごしてた


そもそも本来の人と人とのつながりが
そのまま残る社会なんだろな


トレッキングしてカヌー漕いで
シュノーケリングしたわりには
筋肉痛になるどころか
体調が悪化するどころか
エネルギー充電して逆にみんな元気になった

チビは
俺をここに置いて行ってくれてもいいよと言うくらい
西表島に魅了されてしまったようだ

船が出港するギリギリまで
港近くで釣り糸を垂れていた2人だから
その気持ちも分からなくはない


石垣空港に着くと
ボーイング787の石垣ー羽田の
初就航と言うことでイベントがあって
石垣市の公認マスコットのぱいーぐる君に遭遇

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遊び倒した心地よい疲労感と
旅が終わってしまう空しさとを
ぱいーぐる君に癒されながら沖縄を後にした


家に戻ってからは
まだ思い出が生暖かいうちにと
しまうまプリントで早速フォトブックを作ってみた~

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さー次はどこに旅しようかな~

風水旅行がきっかけで
思いがけずこんな楽しい旅が出来て
母は嬉しかった~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

テツ、チビありがとーーー!

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