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妄想性人格障害

人格障害(パーソナリティ障害)

人格(パーソナリティ)障害とは


妄想性人格障害(妄想性パーソナリティ障害)

● 周囲の人に対して、自分を出し抜こうとする、騙そうとする、陥れようとするなどと常に警戒して疑っている。

● 他人の親切に疑いを持ち、親しくうち解けにくく、拘束を恐れ、集団に属するのを嫌がる。

● 他人からは、気難しく、秘密主義で、尊大な人間だと思われたり、ユーモアや楽しむといった能力に欠けているように思われがちである。

● 異常なほどの猜疑心から、ちょっとしたことで相手が自分を利用していると感じる。

● 病的な嫉妬深さで恋人が浮気していると信じ、その証拠を探し続けようとする。(病的嫉妬)

● 頑固で非友好的で、すぐ口げんかをしやすい。

● 人の弱みや欠点を指摘するのは得意。しかし、自分のことを言われると激烈に腹を立てる。

● 自分の権利や存在価値を過剰に意識し、権威に対しては異常な恨みを抱くことがある。

● 新しいものに対しても非常に警戒をし、なかなか受け入れない。(好争者)

● 強い自負心がある。

● 内心では自分には非凡な才能があり、偉大な業績を残せると固く信じている。

● この自負心によって、自分が才能を発揮できていないのは他人が邪魔をしているためだ、と妄想的な確信を抱いている。

● この自負心には、敏感性もあり、ちょっとしたことで、「裏切られた」とか、「騙された」とかと叫ぶ。(敏感者)



妄想性人格障害に対する一般的なイメージとしては、

『猜疑心の強い人・嫉妬心の強い人・他人の意見を聞かない人・自分の意見に固執する人・自分の世界に内閉している人』

といったものがあり、他人を信頼できず、すぐに理不尽な疑いの眼差しや攻撃的な態度を向けるので、殆どの対人関係は破滅に向かうことになります。



◆妄想性人格障害の特徴

懐疑的で、怒りっぽい性質を特徴とします。

他人の言動を常に悪い方へと解釈したり、誰かが自分を陥れようとしていると思いこんだりします。

極端に疑い深く、パートナーが浮気していると決めつけ、病的な嫉妬心を抱いたりします。

日頃から、「騙される」「悪く思われる」という思いが強いため、他人を信頼することができず、秘密主義になるなど、社会になかなか溶け込めません。

一方で、自尊心がとても強く、「自分の主張は正しい」「自分は人からこうしてもらえるべき」といった考えを強固に貫き、それが受け入れられないと怒りを爆発させることが多いのも特徴です。

他人の欠点は徹底的に批判しながら、自分のことを言われるとカッとなり、頑固に自分の考えを押し通そうとします。

基本特徴は、「猜疑心」「敏感性」、これは表裏と思えます。

ついで、「不信」「論争好き」「頑固」「自負心」「嫉妬」

ちょっとしたことで怒りを爆発させる。

いつも緊張している。

他人を疑う、特に浮気を疑う、執念深い、恨む、被害的になる、裁判に訴える、冷酷。


妄想性人格の人は、他者を信用せず懐疑的です。

特に証拠はないのに、人は自分に悪意を抱いていると疑い、絶えず報復の機会をうかがっています。

このような行動は、人から嫌がられることが多いため、結局は、最初に抱いた感情は正しかったと本人が思いこむ結果になります。

一般に性格は冷淡で、人にはよそよそしい態度を示します。

妄想性人格の人は、他者とのトラブルで憤慨して自分が正しいと思うと、しばしば法的手段に訴えます。
対立が生じたとき、その一部は自分のせいでもあることには思い至りません。

職場では概して比較的孤立した状態にありますが、非常に有能でまじめです。

構造を抽出すると、「猜疑の傾向と敏感性」これが表裏一体である。
そして、「冷酷」の軸だけは別のような印象である。


※ 浮気を疑ったとき、最近多いのは、携帯の履歴やメールを見てしまうというものです。
妄想性人格障害は、あくまで、「自分だけは正しい」と信じきっています。
携帯の中を確かめるのは当然の権利だ、配偶者の行動が間違っている、と心の有り様が間違っているのだから、正してやる、更生させるのが私の任務だ、といった程度のことは平気で言うようです。
本気でそう信じているようです。
訂正不可能ですから、妄想と言います。



◆妄想性人格障害の性格

まず、「疑い深さ」、「他人を信じられない」が根底だろう。

妄想性人格障害の人は、世間を敵に回して見ているのでいつも警戒している。
自分の疑いを深めるような事実を少しでも掴んで、自分の悪い予想を補強し、自分の予想に反するような事実を無視したり、誤って解釈してしまう。

このようにして結局、自分の人間不信をいつも補強している。
訂正する機会はあるのに、無視したり、解釈し直したりしてしまう。
しかし、抑うつ的になるわけではない。
びくびくして、かつ、怒り易い。

彼らは非常に用心深く、いつも何か異常なことはないかと、様子を伺っている。


人間関係や夫婦関係において、この疑い深さは病的で非現実的な嫉妬という形で現れる。

いつも不貞を疑い、言い立てているうちに嫌われてしまい、ますます不貞を確信する。
散々言われている内に、相手は、その人の異常さに嫌気がさして、本当に浮気をしてしまうことがあり、そうすると、やはり本当に浮気をしていたとなるわけだ。

しかし考えてみると順番が逆で、浮気をしたから疑ったのではなく、疑いが過ぎてうんざりさせてしまい、一種、配偶者を浮気に誘導したとも言えないこともないのだ。

盗聴器を使ったり、パソコンの内容を盗み取ることは、この人たちの得意技である。
なぜかどの人も、スパイウェアの話とか、クッキーの扱いとか、一回ずつキャッシャも消去するとか、詳しい。
そうした第一段階の方法で欲しい情報が得られない場合には、さらにエスカレートする場合があり、配偶者周囲の人間に、あれこれと理由をつけて付きまとい、思う通りに動かそうとする。
この辺りで明らかな社会生活の破綻が生じるのであるが、本人は気付かない。

夫婦生活は、一応プライベートな領域で、何があったかなかったか、立証は難しいことが多い。
しかしこの人たちの場合、密かに写真を撮影していたりなど、後の訴訟に備えるかのような行動が見られる。

こうした人々に特徴的なのは、結局の目的は何かという点で、誤ってしまうことだ。
「浮気をして欲しくない、私を愛して欲しい」という願いは素朴なものである。
しかしこの人たちは方法として、盗聴し、コンピュータの内容を盗み、追跡し、写真を撮り、郵便物をチェックし、電話記録をとるなど、この内のどれかでも発覚すれば、「婚姻関係は破綻し、決定的に嫌われる」ようなことをしてしまう。

なぜしてしまうのか、頭の中の天秤が狂っているとしか言いようがないのであるが、してしまうのである。



次に、「敏感性」が指標になる。
「人間不信」と「敏感性」は表裏である。

彼らは常に防衛的・敵対的となる。

自分に落ち度があっても、責任を取ろうとせず、軽い助言さえも聞こうとしない。

一方、他人に対してはたいへん批判的である。

プライドが高く、しかし現在はそのプライドに見合った扱いを世間から受けていない。
それがなぜなのか反省せず、世間と他人を批判してばかりいる。

実りのない人生になるが、努力しないので、いずれにしても実りはない。
それよりも、世間を非難していたほうが自分の立場を正当化できる。
他人と世間一般を批判することで、虚構のプライドを守る。
そのようにして人生は終わる。



更に、感情は「冷淡無情」と形容できる。

妄想性人格障害の人は、論争好きで譲歩する事を好まず、他人との情動的な関係を嫌う。
彼らは冷淡で、人と親しく交際しようとしない。
彼らは自分の合理性と客観性にプライドを持っている。

妄想性人格障害の傾向のある人生観を持った人が、専門医を受診することはほとんどない。
彼らは助けを求めることを嫌う。

多くの人は、一見、社会的には十分うまくやっている。
道徳的で刑罰的な生活スタイルが承認される様な居場所を社会の中に見い出している。
固くて狭くて融通がきかない。
そのような堅苦しさが、彼らにすれば安心感である。
融通無碍や自由自在は、却下される。


自分は、正義で無垢で高潔である。
拒絶、憤慨、不信、に対して過剰に敏感である。

経験した物事を歪曲して受け止める傾向がある。
(この部分では、精神病性の、現実の歪曲がある。現実把握の歪みが見られる。このことは周囲の人をひどく苦しめる。)


妄想性人格障害の人は、不都合な現実を直視することができない。
受け入れられない現実を、自己の中で都合よく書き換えてしまう。
だから妄想性となる。

それでも、どうしようもなく押し寄せてくる現実に対して、『幼児的な全能感』をもって防衛しようと努め、『誇大的な妄想観念』を築くこともある。
こうした認知のひずみは、いかなる場合にも起きるわけではない。
自己愛が傷つく可能性を感じさせる場合において、それは顕著である。

責任を問われかねない場面においては、すばやく現実を歪曲し、「潔白なのに責められている被害者」に徹する。

このような理由から、妄想の大半は被害妄想となる。
その苦しさからの防衛として、誇大妄想が生じることがあるが、それは二次的であろう。



◆妄想性人格障害の症状

この障害は、統合失調症と似ている傾向があります。
思い込みが激しく対人関係を避け、引きこもる事も少なくありません。

他人の評価に敏感で、自分を認めてくれる人がいれば力を発揮出来ますが、『否定』されたり、『非難』を受けると迫害された気持ちになりやすく、より孤立を強めてしまいます。


【些細な出来事】
例えば相手がすぐに携帯に出ないと他の人といるんじゃないかと考える。

【些細な言葉】
悪意に解釈して、『侮辱』や『辱め』と受け取り、執念深くその事を覚えています。
辱めに対する復讐が人生のテーマになる事もあります。

大抵疑うだけでは済まず、疑惑に基づいて行動(相手に細かく質問したり、白状させようとする)を起こすのが、この人格障害の特徴です。

こうした行動の裏側には、裏切られる事や自分が脅かされる事に対する、『過剰防衛』があります。


基本的な対人認識は、『他者は油断すると自分に危害を与えるもの』という事です。
些細な素振りを、『馬鹿にしている』と受け取ったり、『無視された』と受け取ったりしやすい。
裏切られる、という思い込みの為に、親密な関係が危険となります。
『信じたい』という願望、『裏切られるに違いない』という確信が、強い葛藤を引き起こします。

妄想性人格障害の人は、強迫性人格障害の人などと同様に、強い『秩序愛』を持っています。
秩序愛ゆえに、強い支配欲求を持ちます。

他の人格障害と同様に、愛と憎しみは容易に反転し、愛情を求める気持ちが、『激しい憎しみ』『復讐心』へと変わります。

急増している『家庭内暴力』『ストーカー事件』では、自己愛性人格障害境界性人格障害と共に、この妄想性人格障害の関与が少なくありません。



◆妄想性人格障害の各種タイプ

精神医学的に妄想性人格障害を分類すると、
『回避的なタイプ・強迫的なタイプ・狂信的なタイプ・悪意のあるタイプ・不平の多いタイプ』
の5つのタイプに分類することが出来ます。


● 回避的なタイプ

現実社会や対人関係から激しく孤立しているタイプであり、妄想念慮のある妄想性人格障害とひきこもりの状態にある回避性人格障害が重複しているようなケースも多く見られます。
自分の言動に自信を持てないので、他者を信用できないだけでなく、他者から騙されたり脅かされたりするのではないかという、『他者に対する根源的な不安』を強く持っています。
回避的なタイプでは、現実社会からの脅威や圧迫を緩和するために、『自己が妄想的に作り上げた内面世界』に逃避する防衛機制が見られ、他者との直接的な接触を回避するために、学問活動や薬物摂取などに耽溺しまうことがあります。
他人と深く関係を持つことで、恥をかかせられたり馬鹿にされるのではないか、という不安をいつも持っており、他人から、『理不尽なコントロール』を受けない為に、人間関係から出来るだけ遠ざかって孤独な生活状況を維持しようとします。


● 強迫的なタイプ

『馬鹿馬鹿しい妄想内容』や『具体的根拠のまったくない思い込み』に強く囚われて、そこから離れることが出来ないので、強迫性人格障害に類似した妄想性人格障害です。
『厳格性・几帳面・完全主義欲求・融通の効かない頑固さ・吝嗇(ケチ)・ユーモアや冗談がない・秩序志向性』といった性格特性を示します。
非常に硬直的で融通の効かない人格構造であり、他人から干渉されたり影響されないことが、『自己アイデンティティの確立』に深く関係していると信じ込んでいます。
自分の行動や感情を完全に儀式的にコントロールしようとする完全主義欲求が強いので、日常生活が形式的なルールや、馬鹿馬鹿しい決まりごとに支配されてしまうこともあります。
強迫的な妄想性人格障害の人は、他人の言動に支配されない代わりに、自分で妄想的に想像した、『無根拠な形式・規則・儀式』に従属してしまうのです。


● 狂信的なタイプ

自分の能力や信念の影響力を実際以上のものと錯覚して、傲慢不遜な態度を取り他者の価値の引き下げをしようとするタイプです。
発達早期の段階で、自尊心や自己愛に深刻なダメージを受けていることが多く、その損傷や傷つきを想像的に保障しようとする過程で、誇大自己的な妄想念慮が肥大していきます。
中身のない虚栄心や表面的な自尊心が強く、他者を利己的に利用して価値を引き下げようとする部分で、自分を特別な人間、と思い込む、自己愛性人格障害とオーバーラップ(重複)しています。
狂信的な妄想性人格障害は、現実状況を否定する、『妄想的な全能感』や『誇大的な自己主張』によって、拡散している自己アイデンティティを強化しており、肥大した自己愛の欲求を満たしています。
自分に特殊な超能力があると信じ込む宗教指導者や、他者に理解することが困難な哲学を開示する孤高の思想家などに、このタイプの妄想性人格障害が見られることがありますが、行動力や実践の意志に欠けるので、なかなか妄想を現実のものにすることは出来ません。


● 悪意のあるタイプ

『他人の内面心理』に恣意的に悪意や加害性を読み取るタイプであり、『他人が自分を脅かそうと企んでいる』と誤解することによって攻撃性や復讐心を露わにしてきます。
基本的に、サディスティック(嗜虐的)な人格障害と結合していて冷淡であり、他者の痛みや言説に対して無関心なところがあります。
『自分が抱いている悪意や攻撃性』を他人の内面に投影することで、『他人が悪意や攻撃性を抱いている』という風に間違った認知をして、他人を挑発して攻撃しようとします。
挑発行為を好む好戦的な性格傾向があり、『信用できない他者・自分を脅かす他者』を先制攻撃で叩き潰そうというような目的志向を持っています。
自己と他人の人間関係を、『支配‐服従の二元論的な関係』としか見ることが出来ないので、『妄想的な不安や悪意』を他人に投影して対人関係の緊張や敵対を強めていく傾向があります。


● 不平の多いタイプ

自分の人生・能力に対する、『劣等性コンプレックス』を抱え続けているタイプであり、根強い不満感と病的な嫉妬心によって、そのパーソナリティは特色付けられています。
普段から、気難しくて打ち解けない人物、という印象を持たれており、『他人の魅力・価値を否定する言動』によって自己の優越感や自尊心を辛うじて保っている、という自我の脆弱性があります。
自分自身の能力や対人スキルに対する自信が徹底的に欠如しているので、『他人への猜疑心』が非常に強く、具体的な根拠もないのに、『相手の嘘や裏切り』に対して激しい怒りの感情を妄想的に抱いています。
『他人の幸福や成功』に対する嫉妬感情が異常に強いので、拗ねたりいじけたりする否定的な態度を取ることが多く、自分の将来に対しても悲観的なので、他人と良好な人間関係を取り結ぶモチベーションも低くなっています。



◆妄想性人格障害の原因

父親に愛されなかった、あるいは恐れていた。
傷つきやすさや、世間に対する過敏さは、幼い頃の侮辱的な体験や迫害体験が、大きく影響していることが多いです。

発達的見地では、乳幼児期の精神発達過程で何らかの愛情剥奪(母親剥奪)があったと推測されますが、実際の妄想性人格障害には、早期母子関係よりも体質的・気質的な遺伝要因が大きく影響しているのではないかという意見もあります。
対象を、「完全に良いもの」と「完全に悪いもの」に二元論的に分割する『分裂』の防衛機制を発動する場合には、「人間には良い側面と悪い側面の両方が存在する」という当たり前の両価性を認めることが出来なくなります。
即ち、『人間の曖昧さやいい加減さ(善と悪が同時に内面にあること)』を容認できず、『相手の気分や状況の変化』を想像して現実的な人間関係に適応することが出来なくなるわけです。

現実状況を否認する『妄想』であっても、その『妄想』が発生した心理的背景には、その人の、『承認欲求が満たされなかった成育歴』や、『トラウマティックな人間関係の記憶』が関係していることがあります。



◆妄想性人格障害の対応

妄想性人格障害の人に、『こうしたほうがいい』と自分の意見を押し付ける事を言うのは禁句です。
『何故そう思うのか?』などと心に踏み込むように関係を築こうとするのはよくありません。

個人的な事に関する極度の、『秘密主義』な為に、プライベートな情報を訊ねられると警戒感を剥き出しにします。

曖昧な返事をしたり、『大して重要でない事を聞く』のはやめてください。

『個人情報を書き直したり、改名したがる傾向』も見られます。


この人格障害の人と接する場合の重要な点は、『深い感情移入を避ける事』です。

親身になって接すると、『他人など信じれない』という心が、その確信を証明しようとして、無理な要求を持ち出してくるのです。
それを拒否すると、『裏切り』と受け止められ、少しでも心を許した事を、あたかも欺かれたのように感じ、激しい怒りと復讐心を募らせます。

相手も自分もほどほどに、『適切な距離を保つ事』が大切です。

心を打ち明けるような関係になったら最後、こじれた時が怖いのが、この人格障害です。

妄想性人格障害の人の、『言葉を打ち消す』ような言い回しは使わないようにしましょう。
黙って放っておくうちに流れが変わる事があります。
間違っても、『正面から否定したり・戦う意志を示す』のはやめてください。
慌てたり、弱さを見せたりせず、堂々とした態度で、『威厳を失わない接し方をする事』が大切です。
謝罪をする時も、堂々と誠実に謝ると良いでしょう。
『逃げ腰になって背中を見せる事』は危険です。

当人を失望させるような振舞いは、逆にこの人格障害の人を逆上させかねません。



◆妄想性人格障害の克服

この人格障害の人の不幸は、『人を信じる事が出来ない』ところから生まれています。
その為、力や脅迫によって相手を支配しようとします。
けれど、『相手の心は支配出来ない』
支配しようとすればするほど、心は反対に背いていくのです。

人の心を支配しようとは思わないようにしましょう。

『相手の気持ちを尊重する・大切にする事』が出来るようになれば、求めなくても、『周囲から大切にされる』ようになるでしょう。
相手の気持ちに耳を傾け、それを尊重する、『勇気』を持つ事が大切です。

この妄想性人格障害の人は、愛という不確かなものの代わりに、『秩序・階級・法』などに関心を示したり、そうした分野で活躍する事が多いのです。

妄想性人格障害の人は、『人に負ける事が許せない』のです。
自分の、『プライドを傷つけられて、引き下がる事が出来ない』為に、どんな手を使っても戦いに勝とうとします。

戦う人生は不幸で、人を信じない人生は、『孤独で不毛』です。
戦いに勝つ事よりも、『許す事が本当の勇気』なのかもしれません。