とある平日の午後。
家を4時間ほど空けて帰宅すると、台所のフローリング床に靴の跡がついているのを発見した。
夫と私は日本式に靴を脱いで生活している。何者かが侵入したのは明らか。
ドアも窓も鍵がかかっていたし、荒らされた形跡も全くない。
テーブルに置きっぱなしのノートパソコンも盗られていない。
はて…?と思っていたら、こんな紙がそっと置かれていた。
GAS SAFETY RECORDと書いてある。サインもしてある。でも、
ガスの点検に来るなんて一言も聞いてない。
確かに3月頭、お世話になった賃貸仲介会社から(≠大家)
「4月半ばまでにガスの点検があります。あなたの大家が点検日を調整します。」と手紙が来た。
が、その後待てど暮らせど大家から日程の連絡はなかった。
こちらからも連絡しなかった。大家はメール返信率1割だし、電話は英会話の自信がない。
面倒になって放置していたのだった。
ひょっとしたらガスの点検の人はアポなしで何回かうちに来ていて、
でもいつも留守(もしくは居留守)で。 居留守の原因→☆(荒ぶる隣人)
ついにこの日、大家を呼んで強行突破したのかもしれない。
それでもさ、事前に言連絡をくれれば!家で待機したのに!(´Д`;)
思えば物件探しでこのフラットを内見したときも、家主不在のところをお邪魔した。
(なんだか申し訳なくて落ち着かなくて、サッと見てサッと決めた)
つまりうちの大家は必要であれば、家主が留守でも鍵を開けてしまうのだ。
プライバシーって何?(゚_゚i)
でも今日はわりと片付いとったでよかったわ(笑)と
腑に落ちないながらも私はこの件を自分の中で流してしまった。
いちいち怒っていたら海外で生きていけない。
しかし、夫は動いた!!
「ここではこれが普通なのかもしれないけど、不快だったことは言うべき」
「こんなのを許していたら入られ放題、盗まれ放題になってしまう」と。
もう夜だったので(うちの大家は個人ではなく、小さな賃貸・住宅関連会社)、
彼はメールで怒りを伝えた。
結構キツイ書き方で。返信はないかもしれないと思いながらも…。
翌日の午前中、大家から丁寧な謝罪メールが届いた。
今までにもブログに書いたことがあるかもしれないが、海外生活を始めてから
「嫌なことは見なかったことに、聞かなかったことに」する癖がついている。
確かに細かいことに反応していては疲れてしまう。自分の心を守るために大らかになることも必要。
でも、我慢してナメられるのはもっとダメ!!
特に日本人は我慢しやすいから…。
やっぱり嫌なことはちゃんと言うべきだなと思った。海外でも日本でもね。
良い仕事をしてくれた夫よ、ありがとう。
ちなみに、夫が同僚の英国人にこの話をしたところ
「法的なことはわからないが、少なくとも自分の大家はそういうことはしない」と言ったそうな。
やっぱりうちの大家、おかしかったのね。
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