【実録】本が出版されるまで その5 【赤ペンによる校正祭り】 | お教室開業支援ミスト 目黒でお教室講師・卵さんむけ勉強会実施中!

【実録】本が出版されるまで その5 【赤ペンによる校正祭り】

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【実録】ミストのブログが本になるまで、第五回目の今日は【赤ペンによる校正祭り】です。

 

→第一【本を書くきっかけ】こちら

→第二【さあ、本を書こう!と思ったけれど】こちら

→第三【執筆がなかなか進まない・・】こちら

→第四【本の仕上げに入る】こちら

 

前回までのお話しは、怒涛の執筆作業を終え、ようやく本文とイラストを仕上げたところまででした。今回は”校正”という作業のお話です。

 

(ここまでの流れ)

 

出版社が企画案をたてる→著者が目次案を仕上げる→企画会議を通る

執筆をスタートする→本の仕上げに入る→著者による校正(←今回はここ)

 

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さて前回までで本文とイラスト部が仕上がって、さぁめでたく印刷へ!

・・というわけにはいきません。

 

1週間あまりで、出版社より郵送で原稿が返却されてきてからが、

赤ペンによる校正祭りの始まりです。

 

↓校正祭りの図・・赤いよ赤い・・

 

恥ずかしながら担当者さんから”校正をお願いします”と言われたものの、一体校正とは何かも知らなかった私・・・。
 

ウィキペディアによると”校正”とは、

出版すべき原稿をまとめた後、書籍や雑誌などの印刷物の形で商品化する前の最終チェックにあたる”とのことです。

 

今まで筆者がバラバラに書いてきた原稿やイラストが、ここでようやく1つの作品としてまとめられます。そして本として出版できる形になっているか、チェックを行う工程となります。

 

最初の校正のことを”初校”、その後の校正を”再校”、そして”三校”と呼びます。三校が終了した頃にようやく出版する本の形が見えてきます。

 

プラスに考えると、本が印刷に回るまでに、著者が修正する機会が3回も与えられている!ということですね。

 

また校正には筆者側で行うものと出版社側で行うものがあります。

主に筆者側でチェックすべき箇所は・・

 

1. 本全体の構成を確認した上で、書き足りない所、不足している所がないか

2. 本のページ数は十分か、1ページあたりの文章の不足や余りがないか

3. 文章とイラストの間で整合性は取れているか

4. ページとページのつなぎに不自然な点はないか

5. 誤字・脱字・分かりづらい表現はないか

 

などです。

 

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この中で最も大事だと感じたのが、1の本全体の構成のチェックです。

 

本を書き始める前に目次案を決めるので、本全体の構成もいったん決まっています。

でも実際に原稿を書いてみると、うまく書き進めないページがあったり、もっと書きたくなるページがあったりして、なかなか目次案通りには進みませんチュー

 

そこでまずは各ページを仕上げることを目標にして進め、その度に担当者さんに送ります。なのでページの全てが書きあがったこの時点で改めて、本全体の構成を見直していきます。

 

そして不足している箇所を書き足したり、書きすぎた箇所は削ったりして、ようやく本全体の構成がまとまってきます。

 

また3や4の、文章とイラストの整合性や、ページごとの整合性のチェックも重要な作業です。ばらばらに書いている間にには気づかないものの、いざつなげて読んでみると内容が相反していたり、重複したりすることに気付けるので、そこを直していきます。

 

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また私がもう一つ知らなかったのが、”校正記号”についてです。


校正記号とは、校正の指示を書き込む際に、出版・印刷業界で共通して使われている記号のことです。
 

もちろん私のような業界素人が、この記号を厳密に使う必要はないと思います。でも勝手に書き足すよりも、関係者が理解しやすい共通の記号を使った方がよいのではないかと思い、なるべく校正記号を使うようにしました。

 

→私はあいわプリントさんの校正記号を参考にさせて頂きました

 

そして原稿に書き込む際に非常に重宝したのが、こちらのボールペン!!一度書きこんだものも、後ろのラバー部分でこすれば綺麗に消える・・!

 

 

慣れている方なら、普通の赤ペンで書きこんでもよいと思うのですが、私の場合は校正も書いては消し、書いてはまた消し、、を繰り返したので、このペンがなければ原稿は読めない状態になっていたと思います・・。

 

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校正に費やすことができる時間はだいたい1週間。この期間は本当に集中して臨みました。

 

私のように仕事をしながら本を執筆される場合は、なるべく早めに校正のスケジュールを決めて、その期間はなるべく時間を取れるように調整が必要だとおもいます。

 

またこの校正は、出版社さんによっては紙でのやり取りではなく、パソコンで確認、校正作業を行う所もあるようです。

 

ただ私の場合は紙でやり取りする方が合っていました。パソコンは便利ですが、本の場合は200ページ近い内容を調整していくため、紙媒体として一度出力して、気になるページをすぐに見られる状態してから校正をした方が、効率がよいと思いました。でもこれは好みがありますね!

 

こうして初校、二校、三校と繰り返し、ようやく本としての形が整ってきました!

 

次回、いよいよ本の出版、完結です(時間がかかってしまいすみません・・(-_-;))


先に完成版を見たいという方は、こちらからお願いします。