遺骨収容だけでなく、この地でご供養を続ける事にも勿論深い理由があります。

 

 お葬式を行う意味合いの一つに、「亡くなった方に、自分が亡くなったことを納得してもらう」というものがあります(この点、お経に明確な根拠を求めるのは難しいですが、死者を成仏させる、という事はやはり「亡くなった事を納得してもらう」事が前提です。供養の大切さはお経の中でも勿論説かれています)。

 人は亡くなってすぐには自分が亡くなった事に気付かない、納得しないといいます(これは恐らく欧米でも同様の考えがあると思います。大ヒット映画「シックスセンス」もこの考えに基づいていました)。

 自分が亡くなった事に気付かなければ、安心して新しい世界に行く事はやはり難しいのです。

 

 ガダルカナルでは、お亡くなりになった方の魂が未だここに留まっているのでは、という不思議な現象に遭遇する事があります


 同行したお坊さんの経験ですが、夜中ジャングルの中から「万歳!万歳!」という大勢の声が聞こえてきた事がかつてあったそうです(このエピソードは学研「歴史群像」にも掲載されました)。

 現地の方の多くは日本軍の幽霊を見ているそうで、私も相談を受けた事があります。
ちなみに仏教の入門書には、「釈迦は死後の世界を説かなかった」と書いてあるものもありますが、これは明らかな間違いで、死後や輪廻に言及しているお経は沢山あります。
 対機説法といい、お釈迦様は相手によって法の説き方を変えていたので、まだ修行が進んでいない修行者に対し、「(あなたは今)死後の事を考えてもしょうがない」旨をおっしゃった事はあります)。

 我々はご遺骨だけでなく、亡き方の魂も日本にお戻ししたい、という気持ちで活動しています。

 

 他国同様ガダルカナルでも、海外青年協力隊などでボランティアをしている日本人が多くいらっしゃいます。
 日本は世界の大半の国から高い信頼を寄せられていますが、こういった方々のお陰でもある事を忘れてはいけないと思います。

 

 歴史に対する評価は人それぞれだと思いますが、過去をきちんと学ばなければ、これからの平和を考える事ができません。
 我々の活動が、未来の平和を作るきっかけの一端にでもなれば、大変ありがたく思います。


密林へと入っていく地点。道は急勾配で大変険しく、現地の方の案内がないと進むのは困難です。

今回の活動は、20代の大学生から60代の方まで幅広い世代の方が参加しました。大変な暑さですが、マラリア蚊などの対策のため長袖長ズボンでの活動です。

                                                           


 
                     日蓮宗の僧侶三人ご法要をさせていただきました。

また、神職さんお二人による神式のご供養もなされました。


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