昨年9月、ガダルカナル島にて戦没者の遺骨収容と慰霊供養をさせていただきました。

 私がこの地を訪れるのは四年ぶり四度目の事でした。

 

 成田からパプアニューギニアへ行き、ここで乗り継ぎのため六時間待機。そして、ソロモン諸島共和国の首都であるガダルカナル島ホニアラへ向かいます。日本から約二十時間の旅となります。


 昨年は戦後七十年となりましたが、先の大戦において日本軍は開戦以降破竹の勢いで連戦連勝していました。

 しかし戦力でアメリカを上回っていたミッドウェー海戦で大敗を喫し、その後ガダルカナルの飛行場を巡り半年間激しい戦いが行われました。この地は日本軍が地上戦で初めて敗れた場所でもあります。

 ご存知の方も多いと思いますが、ガダルカナルでは戦いで亡くなった方より餓えや病気で亡くなった人の方が遥かに多く、故にこの島は「餓島」とも呼ばれました。

 

 仏教では「遺骨がなければ成仏できない」というような考えはありません。

 しかし、多くの若者が突然名も知らぬ南方の島に連れていかれ、過酷な環境に身を投じ命を落とし、お骨になってなお母国に帰れないという状況は、やはり悲しすぎると思うのです。

                           つづく                                     



ご遺骨が発見された場所では、衣を着てお経をあげさせていただきました。
巡らしてあるテープは発見場所を示すもので、GPSも使い地点の詳細なデータを作成しました。
この記録が今後に生かされます。








海に近い場所からも数人のご遺骨が発見されました。現地の方がトイレを作る際に見つけました。
かなり深い場所であり、艦砲射撃で開いた穴に埋められたと推測されます。


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