FIP(伝染性腹膜)末期のクリーム。
**注 FIPは、伝染性腹膜炎という名称ですが、
FIPのウイルスが伝染(うつる)わけではありません
FIPのウイルスは、前身のコロナウイルスの変異と言われていて、
(このあたりもまだ不確実な部分が多くある病気です)
このコロナウイルス自体は感染すると言われていますが、
自然界にはけっこういるので、ノラさんやおうちの子でも
保菌していることは珍しくないと言われています。
この病気のことを書くと長くなるのと、文献や獣医師によっても
見解が異なることがあるので、気になる方はお調べくださいね
で、施設のクリームはFIPの末期です。
腹水でパンパン
クリームは、施設の敷地内と外 も自由にしています。
施設の周りは自然の土地なので。
もともと、この地は全てがクリームのおうちです。
施設内は彼のカプセルホテル・・・・そんな感じでしょうか
このような状態のFIPの場合、現時点で治せる治療がありません。
ステロイドの注射で緩和するくらいという、主治医の先生の見解です。
なので食べなくなったり、呼吸が苦しくなったら安楽死を。
と先生にお願いしています。
ですが、こんなお腹になっても
クリームはまだご飯を食べてくれて、
外にも出かけていきます。
夜も・・・・
雨の日も・・・・
帰って来ない日もあり、愛さん(施設代表)が、
探しにまわります。
それでも、クリームが自分で外に行く!と決めているので、
私たちは、何度も、何度も、何度も、探しに出かけ・・・・
「クリームの好きな場所で逝っていいよ。」
そう言いながら、やっぱりいないと
何度も何度も、何度も何度も、探し続け・・・・・
それでも、こんな自然の中では見つからなくて。
1日帰ってこないなんて・・・・
こんな身体で、心配で心配で心配で・・・・
それでも、やっぱり、クリームの好きなようにさせてあげたくて・・・・
こんなお腹になってずいぶんたつのに、
最後まで、パトロールに行くんだね。
なにかクリームだけの秘密の場所があるんだね。
きっと、そこに行きたい理由があるんだね。
クリーム。
今日は帰ってきてくれた
クリーム、帰ってきてくれてありがとう。
精根尽き果てた感じだ
何をしてるのかなぁ・・・・
ま・・・・いっかぁ~
帰ってきてくれたなら、
少し食べてくれたなら
苦しそうでなければ・・・・・・
猫の自然の生き方に
そして逝き方に
私ができることって・・・・
見守るくらいだ。
今日も帰ってきてくれて
ありがとう。