６匹の虐待レスキュー先日、「川沿いの高架下で、棒につながれ、虐待されている猫が６匹いる！どうも麻縄で、首と脇を２重にたすきがけされ、身動きがとれないようだ」
とホームレスさんが、施設に飛び込んできました。
愛さんは、すぐに行く！と車にケージを積むのですが・・・・
私は「かわいそう！」「助けなきゃ！」より、
（えええーーーー！！！６匹！？猫６匹！？
６匹ぃぃぃーーーー！！！！？？？？
）
（それも、ものすっごく遠いとこじゃん！車で２０～３０分かかる場所じゃん！なんで、なんで、そんなとこの子まで・・・）
慈悲より金勘定の坊主です。
だって・・・６匹・・・。
１匹レスキューしたら、病気の有無を調べる血液検査、ノミトリ、ワクチン、不妊手術、それに、そんな状態ならばケガや障害があるかもしれません。その治療の往復２時間の病院通い・・・・。それが６匹・・・。
里親に行けなければ、生涯費用が、かかるのです。
（このような子は、里親に行ける方がラッキーです）
莫大・膨大な金額です。
ここは、寄付金があるNPOでもなければ、組織化した施設でもありません。
高齢の愛さんの収入だけで維持している個人の施設で、作業のボラは通常私一人です。
６匹となると、この子たち用の小屋を一つ、作らないとなりません。さらに、灯油ストーブも１つ増えるわけです。
「妙玄さん、早く！早く！」愛さんが言います。
「・・・・・・・。」
無言の私は頭の中は、その子たちのことよりも、かかるお金や
その後の労力のことで頭がいっぱい。
「妙玄さん、早く！助けてあげないと！早く！」と愛さん。
ああ・・・・。
愛さんに不動明王降臨
です。
おかしいな・・・。
私のご本尊は千手さまとお不動さまなのですが、最近、
移転費用捻出に翻弄され、銭ばばぁ
が
私に降臨しているようです。
銭ばばぁが憑いた坊主、やな感じです。
で、詳細は「またどこぞで」にしますが、
とにかく川沿いで首吊り状態の６匹をレスキューしてきました。警察が追っていますが、犯人は捕まっていません。
これまた訳ありの犯人で、ややこしい相手・・・
。
こんな犯人が、愛さんと鉢合わせしたら、大変です。
愛さん、今でこそいろいろな生き物に、すねをかじられ過ぎて、しなびたおじさんですが、若い頃は、ランキング入りした
バンタム級のプロボクサーです
愛さんにも、犯人にも、大事があったら、ややこしい・・・。
その後、全ての後処理をかぶるのは、
「お坊さんだから、しかたないね・・・」
と言われる人です。
坊主のくせに、なんと自己保身的な心配でしょう・・・
とにかく、警察が捕まえてくれるのが一番です。
この場所は、たくさんの人が通るのに、誰もこの子たちを助けてくれなかったようです。
ただ・・・警察に通報されていたら、この子たちは殺処分だったでしょう。
野外で首吊り状態なのに、道行く人は誰も助けてくれない。
警察に通報されても、殺されてしまう。
なんともやりきれない状況です。
猫を増やさないため、「どこかで片目をつぶらないと」
確かにその通りなのですが、首吊り状態の猫が、自分の行ける範囲にいる！と聞いてしまったら、もうどうにも仕方ありません。
きっと、このブログを読んでいる方も、知らん顔はできないのではないでしょうか・・・・。
知らん顔して、生涯心に重しを抱えていくのもの、またしんどいことです。
３匹は紐が首と脇に喰いこんで、腐って溶けた肉が紐と一緒になり、紐を取ろうとすると、肉もはがれてしまうので、苦しそうでかわいそうなのですが、紐をつけたまま病院へ。
６匹は、治療・血検を受け、引越し費用から泣く泣く、捻出した１２万円で改造した小屋に入りました。ここは、移転の際にお外の子を捕獲して入れようと思った場所。もう施設はパンパンです。これから治療や不妊手術。灯油代もかかります。
ですが、この子たちは、首吊り地獄
からの脱出
です。
ラッキーだったね、あなたたち
地獄に不動明王（愛さん）です。
みな、病気はありませんでした。
不妊手術が終わったら、里親さん募集しますね。
私が６匹の名前をつけましたが、
愛さんに改名されるかもしれません
みんな、驚くくらいいい子
なんですよ。
どうぞ、よろしくお願いします
・大きじ♂触れます。でかい、まん丸体形なので「まるい君」
（上記２枚目の写真の子）
・片目のきじ白♂・子猫。ベタベタでお膝に乗ってきます。
すっごくかわいいですよ「ニャンニャン」
・白黒・おやせ♀・一番の人好き。すぐに寄
ってきます。ある程度の年？
のっぽで女優の杏さんに似てるので「あんず」
・黒白の♀。触れます。ミッツに似てるので、「ミッツ似」
（写真１枚目の子）
・黒白の♀。触れます。前のお手手が黒と白なので、「オセロちゃん」
この下に、首の傷の写真を１枚だけアップしました。
これでも充分、ひどいのですが、比較的載せられそうなものを選びました。
（これ以上ひどいものは、あまりに見るに耐えないので・・・）
見たくない方は、ここで止めといてください。
痛かったねぇ・・・・
