自分自身を生きるということ | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

色んな不思議な縁が重なって、
今、私の手元にある本。
『人生の目覚まし時計』 富田欣和

ノウハウ本があふれている中で
人生の価値や生き方について、
ここまで根本的に描かれている本はめずらしい。
日本はまじめでがんばりやさんの人が多いから、
成長欲の高い人、がんばっている人は多い。

だけど・・・

「いったい、何のために
そこまでがんばるのか」

この問いを一度でも立ち止まって
自分の胸に問いかけたことはあるだろうか。
突き詰めて考えたことはあるだろうか。

日本は単一民族で狭い社会だから、
人と自分を比べてしまう人も多い。
自分に自信が無いから、
人と競おうとするし、比べてしまう。

著者の富田さんは本の中でこう語りかける。

コンプレックスとは何だろうか。
それは本当の自分を受け入れられないでいる
「罪悪感」 なのかもしれない。

コンプレックスは、あるところまでは
現実を変えていくためのエネルギーとなる。
しかし、いくらコンプレックスで突っ走っても、
それはただ 「俺はコンプレックスなどには負けない」
と証明しようとしているだけで、
本当の自分自身を生きていることにはならない。

自分は弱くない。
自分は怖くない。
自分は馬鹿じゃない。

「そんなことを証明しているほど人生は長くない」


もう1度、富田さんは語りかける。


僕たちは 「見せかけの順調さ」 に満足するために、
この世に生まれてきたのではない。
そんなことをしているほど、僕たちの人生は長くない。

「人から見える自分」 のことばかり気にしていないだろうか。
意地やプライドで自分を大きく見せようとして、
「自分はもっとできるはずだ」 と追い込んで
周りにすごいと思わせようとしてはいないだろうか。

イモムシは決して象にはなれない。
イモムシにはイモムシの、
象には象の進むべき道がある。

「偽りの自分」 ではなく
「本当の自分」 を生きようと思ったとき、
まずやるべきことは自分がイモムシであることを知るということだ。

自分にとっての正しい状態を知れば、
自分のやるべきことは見えてくる。
目の前にあることをただ淡々とやることが、
自分の可能性に対して最も開かれた状態になる。
可能性に対して開かれていれば、
自然に行くべきところに行き、なるべき姿になる。

今、自分や自分の家族のことばかり考えていないだろうか。
自分が死んだ後、どれくらいの人が自分のことを
覚えていてくれるだろうか。
死んだ後でも周りの人に 「あの人はいい人だった」 と言われるような、
そんな人生を送れているだろうか。

と、この本は問いかける。

肩ひじ張って、がんばって、
でも心のどこかに何となく違和感やむなしさを感じている、
そんな人たちはこの本を手に取ってほしい。

きっと何かしらのヒントが得られるはず☆

★公式サイト : http://www.innerrise53.com/mezamashi/

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