試合に負けて勝負に勝つ | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

配属先の福祉センターでJICAの調整員も交えながら、
自分の2年間の活動を報告した。

今までちゃんと活動について話したことは無かったので
色んなアドバイスがもらえたし、
怖がらずにもっと色々話しておけばよかった、と思った。

前任者とのトラブルを知っているので
最初は怖くてびくびくしていたが、
( ※参考記事 『誤解』 http://ameblo.jp/mymogmog/entry-10147418845.html  )
今となってはいい関係で
ねぎらいの言葉もかけてくれれば
最後に家に招待してくれる、とまで言ってくれている。

視覚障害者グループに対しても
初めは話題にするのも嫌、という感じだったけど
今では気にかけてくれるようになり、
積極的に援助の手助けやアドバイスをしてくれるようにもなった。

こういう関係になれることは1つの目標でもあったし、
本当によかった、と思う。

私は彼女から

「試合に負けて勝負に勝つ」

ということを学んだ。

これは、活動を始めた頃誓ったことだった。
「絶対に、正面から戦わない」

女独特の怖さがあるため、
いったん敵になったら終わるドクロ  と思ったのだ。

最初は嫌味なことや腹の立つことも言われたし、
ぞんざいに扱われることも多かった。
「フランス語を話せない」 と何度も直接言われた。

でも、自分の活動のジャマだけはされたくなかった。
ジャマさえされなければ
最後には私の勝ちだと思っていた。

だから自分のプライドは無視して
何を言われてもただ黙って笑っていた。

もちろん、彼女の上司である家族省ポルトノボ支部の
ディレクターと仲良くすることも忘れなかった。

そういうこともあって、
「この子は敵じゃない、自分に害が無い」
と分かってくるようになると、
親切にしてくれるようになったのだ。

私は議論や口げんかが下手だし、
言いたいこともうまく言えないことが多いけど、
たとえその場の議論や口げんかに勝っても何もいいことが無い。

もちろんどうしてもゆずれない場面もあるけれど、
8~9割は勝っても意味の無い議論と口げんかである。
(・・と、自分にいい聞かせていた)

終わりに近づいて振り返れば
彼女との出会いも、おかげで自分が成長できた気がするし
「こういう人でもうまくやっていける」 
みたいな自信もついて
これでよかったと心から思える。得意げ


~ 後日 ~

本当に家に招待してもらい、
私の好きな赤いパッド (とうもろこしの粉で作るベナンの主食) と
鶏肉、サラダなどをご馳走になった。

さらに、帰り際にベナンの布(パーニュ)までプレゼントしてくれた。

活動を始めたばかりの頃は
こんな関係になれるなんて想像もつかなかったので、
本当にただただ、うれしかった。