●=井戸端会議(VOL、21)=●
3月11日で、東日本大震災から丸3年が経過し
ようとしています。
震災に遭ったこの日を、【震災を考える日】
にし、御家族や大切な方達と話し合い、考え
るキッカケになれば良いな・・と思います。
現在も依然として、放射線物質を含んだ汚染
水をめぐるトラブルが頻繁に起こっておりま
す。仙台市内だけでも、今年1月時点で、未
だ約9.200世帯が仮設住宅で暮らしています。
しかもその仮設住宅の多くは、郊外にあり、
不便な生活を強いられています。
まだまだ不安がつきませんし、【復興】と言
う文字からはまだまだ遠いのが現状です。
被災地の現状を知る事はとても大切な事に思
います。震災を風化させてはいけません。
そして、経験談を次に繋げ、教訓にし、防災
する事を改めて話し合い、普段から大震災に
備える意識が、大切に思います。4月から増税
が始まります。本当に支援を必要とされてい
る方々に社会保障が生き届く様、納税する側
の心情として切に願っております。
●今回は、高層マンションにお住まいで被
災された方の経験談から防災について考えた
いと思います。●
◆高層マンションの定義は、11階建て以上の
建物の事を言い、都心では、高層住宅に居住
する人の数が、7割を占めるとも言われていま
す。建物自体は優れた耐震性を持つものが多
いのですが、長周期地震動などによる家具の
転倒で押しつぶされ、お亡くなりになるケー
スや、引き出しから物が飛んできて怪我をす
るなどが多く見られたそうです。
生き埋めになった人の生存率が高いのは発生
から3日間と言われております。私達に一体
何が出来るのでしょうか?▼
◆◆家具の転倒は、防ぐ事が可能です。◆◆
まず・・・
■寝室に背の高い家具は置かない
■家具の固定は基本中の基本です。ボードでは
なく梁が通っている所に釘を打って固定しまし
ょう。突っ張り棒では、天井が崩れてきた時に
対応できません。
■自宅や、勤務先の建物の安全が確認されれば、
職場や自宅に留まる方が良い場合もあります。
ガラスや建物の破片が散乱する道はケガの恐れ
がある上、人々で道路がふさがれると緊急車両
が通れません。救助の邪魔にならない様、きっ
ちり判断し、適材適所な自己防衛方法や間接的
な人命救助を心がけましょう。
■不用品を自宅にため込まない様にしましょう。
■窓ガラスの飛散防止シートを貼りましょう。
◆火の元をすぐに消しましょうと言われますが、
震度7クラスの地震が来たら、実際は全く動けま
せん。一歩も動けないと言った方が正確かもし
れません。火の元は、揺れがおさまってから消
しましょう。ちなみに都市ガスは震度5相当以上
で自動的に遮断される様になっております。
なるべくなら無理に火を消そうとせず、揺れが
おさまるまで近づかない様にしましょう。
◆震災後は部屋の中でも必ず、靴を履きましょ
う。大きな地震後は、停電してしまいますので
1日のほとんどが夜の様に暗いです。しかもガ
ラスの破片で怪我をする可能性が高いです。水
も出なくなれば、傷が洗えない上、足の裏を切
れば歩けません。しかも高層マンションの場合、
エレベーターは止まり、陸の孤島状態になりま
す。自分の足が要となります。就寝時の枕元に
スリッパを用意し、就寝されるのも良いかもし
れません。
◆高層マンションの上層階にお住まいの方は、
揺れがおさまったら、まず水を貯める事を、
被災者の方はススメられています。
水は飲み水になるのではなく、トイレを流す
水です。便器がてんこ盛りでお尻につきそう
な位、汚物がたまるそうです。
普通の水洗いで、1回にバケツ2杯分でちょっ
と足りないくらいだそうです。自衛隊の給水
に何時間並んでも、バケツに2杯持つ事が限
界です。しかもエレベーターは動いていない
ので、自力で運ぶ事になります。水の確保が
大切です。
◆身体が不自由な方や、お年寄り、小さいお
子様がおられるご家庭、体力のない方は、地
域で事前に把握し、共に助け合い、役割分担
しながら地域の防災力を高める様、日頃のコ
ミュニケーションや、備え、行動を培う事が
大切です。
被災者の心の傷が本格的に出て来る頃が、丁
度この3年目にあたると言われております。
心のケアも復興と同時進行で必要だと思いま
す。
そして私達は、地震大国で暮らす者として、
被災者の方の声を教訓に、普段から防災を意
識する事が大切な様です。
※【震災復興応援イベント】のご案内※
●3.11 FROM KANSAI 2014
~いま、ともに~●
東北応援グッズの販売などを行う様です。
■場所■梅田スカイビル
■日時■3月9日(日)10時~16時30分