12日、JFAプリンスリーグU-18関東 2009の最終節となる1部第11節が行われました。

最終節を迎え、1位FC東京U18勝ち点24、2位三菱養和勝ち点23、3位横浜F・マリノスユース勝ち点22と、勝ち点2差で3チームがでひしめく混戦状態となっているJFAプリンスリーグU-18関東 2009。

最終節でここまで首位のFC東京U18(以下東京)と3位横浜F・マリノスユース(以下マリノス)が直接対決。


サッカー道-090712_1055~01.jpg

優勝を狙う両チームのテンションは非常に高く、立ち上がりから激しい球際の攻防でゲームはスタートします。

最初にペースを握ったのは東京。
5分、2列目から裏のスペースに飛び出した年森がボールを受けるとマリノスDFを引き付けて右サイドの山口にパスを送ります。
このボールを受けた山口がシュートを放つもゴールライン上でマリノスDFがかろうじてクリア。
その後も前線からの早いプレスでマリノスを圧倒する東京は左サイドを山口、重松、梅内のトライアングルで崩しチャンスを演出するもゴールならず。
チャンスを作りながら得点を奪えない東京に対し、マリノスはシンプルに裏のスペースを榎本が付いて突破を試み流れを引き戻していきます。

15分過ぎには榎本がペナルティエリア外から意表を付いたミドルで東京ゴールを脅かすと次第にペースはマリノスに移っていきます。
20分過ぎから40分までは完全にマリノスがゲームを支配。
2列目の小野悠が中央でバランスを取りながら左サイドの関原、右サイドの天野の両アタッカーが再三チャンスを演出し榎本が絡む展開で東京ゴールを脅かします。
耐える時間帯となった東京ですが、CBの平出、廣木を中心にマリノスの猛攻を何とか凌ぎ得点を与えません。

40分過ぎにマリノスの猛攻を凌いだ東京にようやくチャンスが訪れます。
右サイドをオーバーラップした武藤のクロスに重松がシュートもゴールは枠外。
直後右サイドから中央にドリブルで切り込んだ重松から山口にボールが渡りシュートまで持ち込むもゴールを奪えず前半は0-0のスコアレスで後半に突入します。

後半開始直後から激しく太陽が照りつけ消耗戦の様相に。
そんな中マリノスがいきなり決定機を作ります。
左サイドを突破した関原がセンターにクロスを入れると榎本がこのボールに頭で合わせます。しかしながらこのヘディングシュートは威力不足で後半立ち上がりの決定機を逸します。

その後、お互いに豊富な運動量と激しいプレスで一進一退の攻防の時間帯が続きます。
共に優勝を目指す両チームの戦いは、お互いに前半から飛ばしていたこともあり激しい消耗戦に。

このタフな戦いで先手を取ったのは東京でした。
60分過ぎ、中央からの縦パスにオフサイドラインをくぐり抜けた山口が抜け出しGKと1対1のシーンを迎えます。
決定的と思われたシーンでしたが、山口がトラップをもたつく間にマリノスDFが後ろから何とか追いつきチャージで凌ぎゴールには至らず。
ファウルすれすれの場面でしたが主審の判定はノーファウルの判定。

しかし直後の65分、マリノス陣内左サイドからセンターでパスを受けた重松がマリノスDF中田を背負いながら反転しようとしたところを倒されてFKのチャンスを得ます。
ペナルティエリアやや外左という絶好のチャンスにキッカーは重松。
重松の右足から放たれたキックはゴール右隅に突き刺さり東京が待望の先制点をマーク。
怪我で戦列を離れていた重松ですが復帰後すぐにU18代表候補 に選出された実力は本物。
ここぞという場面での貴重なゴールは、エースとしての存在感を十分に見せ付けてくれたシーンでした。

マリノスは足の痙攣を起こしたボランチの熊谷に代わり早田をDFラインに投入し中田をボランチの位置に、ここまでサイドから多くのチャンスを演出した天野に代えて松本を投入し交代カードを有効に使うことで同点ゴールを狙います。

しかし次の得点も東京から生まれました。
77分、左サイド山口からのグラウンダーのクロスボールを年森が右足で正確にゴールに流し込み貴重な追加点を挙げ東京が2-0とリードを広げます。

75分過ぎから運動量の低下が垣間見れたマリノスは東京の攻撃に防戦一歩の展開に。
小野悠に代えて高橋を投入するもペースを変えることはできず苦しい時間が続きます。
81分にはセンターライン付近から山崎が単独でドリブル突破を図りマリノスDFをぶっちぎると左サイドでフリーになっていた山口にラストパス。
このボールを受けた山口は左足を振りぬき冷静にゴールに流し込みダメ押しの3点目。

試合は、最後まで運動量の衰えを見せなかった東京がタフな戦いを制し3-0でマリノスに勝利。

この結果、東京は勝ち点を27に伸ばし1位が確定。
2年連続でJFAプリンスリーグU18関東で優勝を飾りました。

最終節を終えて、すでに高円宮杯出場を決めていたFC東京U18、横浜F・マリノスユース、三菱養和の3チームに加えて東京ヴェルディユース、桐光学園、浦和レッズユース、流通経済大柏が最終節で高円宮杯出場が決定。

一方前橋育英、鹿島アントラーズユース、矢板中央、鹿島学園の4チームは来期のプリンスリーグ関東2部降格が決定しています。

1部第11節の試合結果は以下の通り。
(1部第10節までの結果はここ で)


1部第11節

FC東京U18 3-0 横浜F・マリノスユース

三菱養和 1-2 桐光学園

前橋育英 4-0 鹿島学園

浦和レッズユース 2-1 矢板中央

ジェフ市原・千葉U18 2-2 流通経済大柏

鹿島アントラーズユース 1-4 東京ヴェルディユース


最終順位
(同勝ち点の場合は得失点差、総得点差による)

1位 FC東京U18 勝ち点27(高円宮杯出場決定)

2位 三菱養和 勝ち点23(高円宮杯出場決定)

3位 横浜F・マリノスユース 勝ち点22(高円宮杯出場決定)

4位 東京ヴェルディユース 勝ち点18(高円宮杯出場決定)

5位 桐光学園 勝ち点18(高円宮杯出場決定)

6位 流通経済大柏 勝ち点17(高円宮杯出場決定)

7位 浦和レッズユース 勝ち点17(高円宮杯出場決定)

8位 ジェフ市原・千葉U18 勝ち点14(来期プリンスリーグ関東1部残留決定)

9位 前橋育英 勝ち点13(来期プリンスリーグ関東2部降格決定)

10位 鹿島アントラーズユース 勝ち点10(来期プリンスリーグ関東2部降格決定)

11位 矢板中央 勝ち点8(来期プリンスリーグ関東2部降格決定)

12位 鹿島学園 勝ち点1(来期プリンスリーグ関東2部降格決定)


2部順位決定戦の結果は後ほどUPします。


↓記事を読み終えたら、是非クリックお願いします!


にほんブログ村 サッカーブログ ユース世代へ
にほんブログ村