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心屋塾マスターコース48期のんです
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
今までのお話
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今回の話
夫と
記憶に残っている言動は
ほぼ一致するのに
記憶に残っている感情が
まるで違うのです
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/050.png)
そんな存在給ドマイナスのコント
スタートです
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/082.png)
***
「えっ・・・?」
私の「彼女と別れて私と付き合って」の
言葉にKは戸惑ったような反応を見せた
まぁ困るだろう
どうせ私をおちょくるために
私を好きとか言っただけなんだから
社内でヤバイ人と
噂されている話を聞いて
私は一瞬で自暴自棄になっていた
一生懸命になればなるほど空回りだ
それならいっそ噂通りにしてやる
その方が皆喜ぶんだろう
Kの言葉を本気にしたフリをして
とことんイタイ女になって
やろうじゃない
![ムキー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/030.png)
「話が読めないんだけど・・・
せんせー、あの人が好きなんでしょ?」
なるほど
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/031.png)
その理屈でかわすつもりか
「ううん、振り向いてくれない人
追いかけるの疲れちゃったし」
私は先輩の線を封じた
「Kくんが私のこと
好きになってくれるなら
Kくんと付き合いたい」
Kは息を呑んで私を見つめ
沈黙した
そして
「・・・帰ろう!!」
いきなり勢いよく立ち上がった
うおお!
もう撤退か!!
![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
「とりあえず終電無くなっちゃうし
ほらせんせー
また痴漢に襲われちゃうよ」
店外に出るKを追いかけて私は彼の腕を
掴んだ
逃がすか!!
「私まだ帰りたくないなー」
「いやいやいや何言ってんの」
Kが私の腕を振り払おうとする
「付き合ってくれるって
言うまで離さない」
「そんなこと
今ここで決められるわけないじゃん」
Kは私を引きずる形でズンズンと駅を目指す
「カラオケは?
カラオケ行こーよ」
「カラオケなんてもっとダメ!!」
「何で!!」
振り返ったKは
今まで見たことないくらい
狼狽していた
「だって俺たち
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![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/081.png)
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「へっ・・・?
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
私はポカーンとした
両想い・・・だと?
「この状態で
二人っきりになんかなったら
俺せんせーのこと
襲っちゃうじゃん!!!」
・・・
・・・
・・・
何言ってんの???
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
「・・・Kくんが?
私を??
いや、それはないでしょ」
私はよく分からなくなった
襲うって何???
Kは身の危険を感じて逃げようと
してるんじゃないのか?
何ならコレ
私の方が襲おうとしてると
思われてもおかしくないぞ??
突然
Kがバランスを崩し
私と一緒に道路にへたり込んだ
「飲み過ぎた
気持ち悪い・・・
![チーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/045.png)
青ざめるKを見て我に返った私は
自動販売機に水を買いに走った
「うあー・・・サイアク
ちょーカッコわりー俺・・・」
何故か懊悩しているKに差し出すと
彼は感動したようにそれを受け取った
「せんせー、優しい・・・
![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/025.png)
やっぱせんせーはいい女だなぁ」
「どこがだよ・・・」
「いやいい女だよ」
Kは言ったあと
しばらく物思いに
ふけったように空を仰いだ
「それに引き換え俺ハンパな男だなー」
「ハンパ?」
「だってこんなにせんせーと
仲良くなれるなんて思わなくて
焦って彼女作っちゃったしさ
本当は最初から
せんせーのことが気になってたのに」
・・・そんなバカな
「特別室も
せんせーが担当だって聞いて
入ることにしたの」
「はぁ!?
私がヤバイって聞いてたのに?」
「んー・・・
人を好きになったら大体皆どこか
おかしくなるもんでしょ
むしろせんせーにそんなに
追っかけられて羨ましいなーって
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)
Kの言っていることは理解不能だ
「だから帰ろう」
Kはハッキリ言った
「ホント言うと
あわよくばって思ってたけど
やっぱせんせーは大切な人だって
改めて思ったから」
「大切・・・?」
「簡単に乗り換える男とか
思われたくないし
ましてや今勢いで手を出したりしたら
俺一生後悔すると思う」
「別にいいよ
私なんかどうせ・・・」
「俺が嫌なの」
Kは起き上がった
「俺みたいなハンパな男は
せんせーには似合わないよ
俺がせんせーに相応しいと
思えるようになったら
・・・そのときにまた俺のこと考えてよ」
照れながら笑うKを見て
私は
心底負けた気持ちになった
さすがK
逃げ口上も
隙がないというわけだ!
(うん、まるで聞いてない)
***
翌朝
完全に正気に返った私は
寝込むくらい後悔した
私の存在給の低さでは
Kとの関係はレベルが高すぎた
彼の言葉は当時の私には
消化できなかったのだ
その副作用は半端なかった
Kが私にかけてくれた言葉は
私の中で
ほぼ削ぎ落とされ
最後だし
からかってあわよくば
手を出そうと思ったけど
その気すら失せた
と変換された
あー私は人間としても女としても
やっぱりダメダメだー・・・
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/050.png)
果てのない自分責めの末
私の存在給は更に下方修正
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
されたようだった
その存在給を証明するように
その後
私は
特別室から
ブラックな現場に出向となり
不眠不休の労働を強いられ
![ゲロー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/038.png)
そこで慕っていたリーダー
(当時の私相当惚れっぽい)には
逃げられ
![チーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/045.png)
同僚の恋愛相談に親身になってたら
自殺未遂騒ぎのゴタゴタに巻き込まれ
![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
挙句
スクールの給料未払いが発生し
![ムキー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/049.png)
疲弊した私は
とうとう
スクールを辞めた
Kからはその後全く連絡はなかった
その年の年末
彼に一度だけ近況伺いの年賀状を送り
それを最後に
黒歴史を封印するため
私はKの連絡先を
削除した
そして
それから4年が経った
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fgaproxy.noriko.work%2Fameblo%2Fimages%2Ftransparent.png)