普通のミャンマー人の月給は、日本円にして約1万円。

昨年2015年9月、ミャンマーで初めて
1日の最低賃金が「3600チャット(360円)」

と定められました。

 

1日中働いて、360円。
日本でコーヒー1杯飲んだら、

すぐになくなってしまう金額。

1ヶ月に28日以上働いて、やっと月1万円の収入。

何か買ったり、お金を使う時にいつも、

ふっと心をよぎることがあります。
私が軽い気持ちで使うお金は、誰かが死ぬほど欲しいお金かもしれない。

ミャンマーにいるとそんなことを考えさせられ、

お金を使うことに慎重になることがあります。


仕事がなくて1日の収入がない人だってこの国には存在します。

 

日本に帰った時、1回の食事に1500円とか3000円とかすると贅沢しすぎてバチがあたるんじゃないかと思ってしまいます。

 

日本では、贅沢をすることがもてはやされている気がします。


贅沢をすることが羨ましがられ、まるで贅沢することが幸福であるかのように。


日本にいると、質素に生活することは可哀相に思えるみたい。
お金をたくさん使わないで、質素に生活することは不幸であるかのように。

 

たまに日本に帰ると、日本にはたくさんの便利なものがあって、

おしゃれなカフェやレストランがあって、

日本人はみんな綺麗な服を着ています。


本当に綺麗な国と綺麗な人々だな~と、自分も日本人ですが感心してしまいます。


こんな国に住んでいたら、たくさんのモノがあふれていて、色んなものが欲しくなる。


でもミャンマーに来たら色んなものはないし、

無いなら無いで大丈夫なことがわかる

すぐに手に入らないものは別にほしくならない。


ミャンマーの田舎に住んでいて良かったと思うのは、

贅沢が手に入らないこと。


贅沢からの逃避ができます。

贅沢がすぐに手に入りそうな場所にいたら、それが欲しくなってしまうのはきっと当たり前。


なければいいけど、あればほしくなるのはきっと人間の性。


たくさんのモノがあって、おいしいものがたくさんあって、日本は誘惑だらけだからきっと物欲が我慢できなくなるだろうなー。


むしろ工業地帯で生まれた私にとって、
今の自然の多い田舎に住むことが贅沢に感じます。

 


質素に生活することが、自分の身の丈には合っているみたいです。
 

贅沢をしてお金に気を使うより、細々と暮らして、お金なんて最低限しか使わないから、お金の心配をする必要がない。
そっちの方が楽。

本当に必要なモノだけを手に入れればいいと考えると、何かモノを買おうか買わないか葛藤することはほぼなくなり、物欲がほとんどなくなりました。

 

私は普通のミャンマー人たちと一緒に暮らしているから、
贅沢しなくて質素だけど、いつも笑っている彼らみたいに生きていきたいな。

 

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