火葬、し尿処理など一極集中化 広域センターが候補地を募集へ | 近江毎夕新聞

火葬、し尿処理など一極集中化 広域センターが候補地を募集へ

 湖北広域行政事務センターはこのほど、斎苑「こもれび苑」(長浜市下山田の火葬場)、し尿処理場「第一プラント」(同市湖北町海老江)、ごみ破砕・分別施設「クリーンプラント」(同市大依町)、ごみ焼却場「クリスタルプラザ」(同市八幡中山町)の四施設を一カ所に集中して整備する方針をまとめ、来月中旬から来年三月まで、長浜、米原両市の自治会や土地所有者を対象に整備候補地を募集する。
 各地に点在する四施設は、これまで立地周辺住民にとって「迷惑施設」とされ、建設までに紆余曲折が繰り返され、「地元協力金」などの交付で、期限付き立地がしぶしぶ了解されてきた経緯があった。今回、施設を集中し、独自の「環境整備事業」を立地周辺で行うことで、これら問題を一挙に解決したい意向があるとみられる。大規模な環境整備事業交付金など、候補地にメリットがあることを強調して、応募を促したい考え。
 四施設のうち、昭和五十四年築の「こもれび苑」が老朽化していることから、センターでは平成三十三年春までに移築する方針。一方、平成十一年築の「クリスタルプラザ」は平成四十一年三月までの供用が地元自治会と協定で定められていることから、施設は長期計画で順次整備する方向という。
 学識経験者や住民代表で組織するセンターの外部機関「新施設建設候補地選定委員会」設置に向けた条例案が三十日のセンター議会に上程されていた。