団員の熱演で夢の世界へ 長浜小合唱団がミュージカル披露

　今年結成六年目を迎えた市立長浜小学校合唱団（二～六年生三十五人）の定期演奏会が七日、長浜文芸会館で開かれ、終幕のミュージカル「アラジン」では、団員の熱演に加え、団員の父母らが手づくりした華麗なオリエントの衣装と舞台装置で、ホールを埋めた観客四百人余りをを魅了した。定期演奏会は今年四回目で、演奏会テーマは「空飛ぶ夢をあなたに」。
　ステージ一部では、昨年のＮＨＫ全国学校音楽コンクールの課題曲で、同合唱団がコンクール県大会で銀賞を受賞した「地球をつつむ歌声」、同自由曲「学校へ行きたい」、音楽教室講師で合唱団の指導者、北村美佳さんが作詞、作曲した「愛する長浜」の三曲を披露。二部では湖国を拠点に音楽活動する男性ユニット～Ｌｅｆａ～（リーファ）がステージを務めた。
　上演時間一時間を越えるミュージカルは、ディズニーのアニメ映画から一昨年にブロードウェイでミュージカル化された傑作ファンタジーが下敷き。団員が昨年十月から練習を続け、本番で見事な演技、歌、踊りを披露した。大仕掛けな舞台と華麗な衣装は団員の父母らがすべて制作し、複雑でスピーディーな場面転換も裏方として支えた。
　正直で心優しい主人公アラジンには山口実弓さん、気丈で聡明なヒロイン、ジャスミンには藤田笑花さんが扮し、二人はいずれも登場人物が実在するかのような「当たり役」。ランプの精ジーニーを演じた服部久留実さん、悪役ジャファーを演じた田中綺乃さんの堂々の演技も会場を沸かせた。四人はいずれも六年生。
　長浜小学校合唱団はかつて全国有数の実力を誇っていたが長く中断。平成二十二年に復活し、結成翌年の平成二十三年にはＮＨＫ全国学校音楽コンクールの県大会で金賞、その後も連続入賞の実績を誇っている。
〔写真〕空飛ぶじゅうたんの上で熱唱するアラジンとジャスミンら