「リトルマーメイド」熱演 長小合唱団が2度目の定期演奏会 | 近江毎夕新聞

「リトルマーメイド」熱演 長小合唱団が2度目の定期演奏会

 市立長浜小学校合唱団(二~六年生三十四人)の定期演奏会が二日、長浜文芸会館で開かれ、終幕のミュージカル「リトルマーメイド」では、団員の一生懸命な歌と踊り、団員の父母らが手づくりした衣装と舞台装置で、ホールを埋めた観客を魅了した=写真。定期演奏会は今年二回目で、演奏会テーマは「いのち輝く」。
 ステージ一部では、重い心臓病と闘い六歳で生涯を終えた長浜市西上坂町の林明音(あかね)ちゃんに捧げて、合唱団指導の音楽教室講師、北村美佳さんが作詞、作曲した「いのち輝く」や「愛する長浜」、昨年のNHK全国学校音楽コンクールで銀賞を受賞した曲「ふるさと」など四曲を披露。続いて明音ちゃんの母で元小学校教諭の林智子さんが講演。明音ちゃんの足跡をスライドで紹介しながら「きょう一日、今がすごく大切ということを明音から教えられました。きょうの出会い、出来事のすべてに意味があり、何気ない日常が本当の幸せだと思います」などと語りかけた。
 上演時間一時間を越えるミュージカルは米国ブロードウェイでヒットし、日本の「劇団四季」も舞台化したディズニーアニメ。団員が昨年十月から練習を続け、人魚の姫と地上の王子の恋と冒険をテーマにした本格的な舞台を熱演した。人魚をイメージさせるオリジナル衣装や深海の生物など大道具は団員の父母らが制作し、本番の舞台設営、効果なども担った。
 長浜小学校合唱団はかつて全国有数の実力を誇っていたが長く中断。平成二十二年に復活し、結成翌年の平成二十三年にはNHK全国学校音楽コンクールの県大会で金賞、平成二十四、二十五年は銀賞を連続受賞していた。