新姉川橋の片側完成 46億円投じ、15年計画で架け替え | 近江毎夕新聞

新姉川橋の片側完成 46億円投じ、15年計画で架け替え

 国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所が平成十一年の事業化以来十五年計画で進める長浜市酢の国道8号線「姉川橋」の片側一車線が近く完成し、今月中旬にも南進線が開通する。現在、現姉川橋の一部を利用して南進車線が仮設されているが、新橋開通後に取り壊し、北進車線部分の橋梁建設工事に入る。完成目標年次は来年度だが、若干遅れる見通し。
 新しい姉川橋は延長二百五十九㍍。完成すると幅七・五㍍の二車線道と、東側に幅三㍍の歩道が設置される。橋の構造は「鋼七径間連続合成少数鈑桁橋」。鋼板にコンクリート板を取り付け軽量化されたため、橋脚は現行の十一基から六基に半減する。橋脚間の最大幅は約四十六㍍。構造強度を維持するため、橋の中央がわずかに弓なりに膨らむ姿となった。総事業費約四十六億円。
 現在の姉川橋は、昭和二十九年に架設されて築五十六年が経過し老朽化。強度が低下し、総重量二十㌧以上の車両は通行が困難となっていた。 滋賀国道事務所では地域の連携強化や産業支援などを目的に平成十一年に事業化し、地元協議などを進めながら平成二十年度に着工していた。現在の橋の位置で改築するため、仮設橋を建造するなど複雑な工程を経ていた。
〔写真〕間もなく片側1車線が開通する姉川橋