ビワマスで3商品開発 三徳など地元企業が連携 | 近江毎夕新聞

ビワマスで3商品開発 三徳など地元企業が連携

 農商工連携促進法に基づく国の同連携事業認定を受け、長浜市の食品製造会社など四社と県水産試験場などが協同で養殖ビワマスを素材にした「ビワマス棒寿司」、「ビワマス昆布巻」、燻製品「ビワマススモーク」の新商品三種を開発した。九月一日から北陸自動車道賤ヶ岳上りのサービスエリアで販売を始める。
 新商品を開発したのは、平成六年に設立された、サバずしなど製造の(株)三徳(大澤強社長、長浜市余呉町東野)。惣菜加工などに力を入れていた旧スーパー「サンショップ」が前身の企業。一昨年、取締役の大澤剛人さんが、ビワマス養殖の本格化に伴い、自社の昆布締めすし加工技術を応用した商品開発を企画。昨年九月に近畿経済産業局の農商連携事業の認定を受け、県水産試験場、ビワマス養殖に取り組む(株)びわ鮎センター、高島市の「手づくりスモーク工房杣人(そまびと)」、長浜市の食品加工業「梅花亭」と連携して三種の商品を開発した。
 棒寿司は北海道産昆布、淡路島産の藻塩を使い、淡白なビワマスのうまみを最大限に引き出した。昆布巻きは素焼きと直火の長時間煮込みで味を深めた逸品。燻製は香辛料を独自の手法でなじませ、ヒッコリーとクルミの薫煙で香りをつけている。
 連携認定で事業費の三分の二、最高五年間で三千万円の補助がある。三徳では新商品で五年間約五千万円の経済波及効果があると見込んでいる。
〔写真〕新商品を紹介する大澤取締役(右)と川瀬利弥・びわ鮎センター社長