募金目標額達成 | 近江毎夕新聞

募金目標額達成

 拡張型心筋症のためドイツでの心臓移植実現を目指す近江八幡市の福本穂香(ほのか)ちゃん(1)の支援団体「ほのかちゃんを救う会」(田中初代表、事務局=近江八幡市鷹飼町北四丁目)は十日、ドイツでの移植手術経費などの募金が、目標の八千八百万円を突破したと発表した。昨年十一月五日から募金活動を始め、今月九日に、ほぼ二カ月で達成した。
 救う会と穂香ちゃんの父、祐司さんはホームページで募金協力者らに謝意を表明した。家族は今月下旬に渡独し、移植手術への準備を始める予定。


同種活動に暗雲か
 海外での移植医療には膨大な経費が必要となるため、全国では難病患者の家族、知人らが救う会を立ち上げて、募金活動を展開しているが、県外の一部では、会の実態を明らかにしないままインターネットで募金を求める団体があったことなどから問題化。ネット上では匿名性を背景に、これら活動の手法や、使いみちに対する批判が続出していた。
 このため、緊急の募金活動が、誤解や中傷にさらされるケースが目立ち、「ほのかちゃんを救う会」もネット上で複数の非難、批判を浴びるなどした。国内の移植医療の立ち遅れのもと、寄付に依存する難病治療が次第に困難になりつつあるとみられる。