親子グマは射殺 別の子グマは山奥へ | 近江毎夕新聞

親子グマは射殺 別の子グマは山奥へ

 二十七日未明に長浜市内保町で目撃された親子とみられるクマ二頭は、同日午後二時半、同町内の草野川河川敷内で射殺された。市が県に了解を求め、県猟友会東浅井支部員が射殺した。市では殺処分した理由を「下校時間帯で人を襲う危険性があったため」としている。
 親グマは、ツキノワグマのメスで体長約一㍍二十㌢。子グマはメスとみられ、体長約六十㌢。二頭はそのまま土中に埋葬された。
 市職員が捕獲作業中に、親クマから発信されていたとみられる電波信号を受信していたが、遺体に電波発信機はなかった。市では、かつて捕獲され、山奥に放たれたクマで、発信機は逃げ回るうちに外れたとみている。
 また、野村町で捕獲された別の子グマ一頭は、山奥に放された。耳に標識が付いており、今月二十三日に伊香郡内で捕獲され山奥に放たれた一頭とわかった。