訴訟着手金など825万円計上 湖北広域センターが損害賠償訴訟へ | 近江毎夕新聞

訴訟着手金など825万円計上 湖北広域センターが損害賠償訴訟へ

 長浜市八幡中山町のごみ焼却場「クリスタルプラザ」建設は入札業者の談合による高値落札だったとして、工事発注の湖北広域行政事務センターが、三菱重工業など入札五社に損害賠償請求していた問題で、センターは五社すべてが請求に応じる意思がないとして、損害賠償請求訴訟に入る方針を固めた。十一月一日午後四時十五分から長浜市八幡中山町の同センタークリスタルプラザでセンター議会臨時会を招集し、訴訟提起案件と、裁判所への申し立て手数料、センターの顧問弁護士事務所、中坊法律事務所=大阪市=への訴訟着手金計八百二十五万円の一般会計補正予算案を上程する。
 五社はセンターが賠償金納付期限とした今月十六日までに、納付の拒否を回答し、督促期限の今月二十七日にも二社が拒否文書を郵送したのみで、他三社は無回答だった。いずれも、談合があったとした公取委の審決を不服として、東京高裁に審決取り消し訴訟を提起し、係争中であることを納付拒否の理由に挙げている。
 工事を受注した三菱重工業と、入札に加わった日立造船、JFEエンジリニアリング(旧日本鋼管)、タクマ、川崎重工業の計五社に求めた損害賠償額は総額約九億七十三万円。