長浜市内保町などでクマ騒動 複数の出没情報に未明から住民騒然 | 近江毎夕新聞

長浜市内保町などでクマ騒動 複数の出没情報に未明から住民騒然

 二十七日未明に長浜市内保町でクマ二頭が目撃され、長浜署員と市職員が警戒中の午前十時半、同市西主計町で別の子グマ一頭が出没。子グマは一時間後に同市野村町で捕獲されるなど、旧浅井町域と隣接町ではこの日、複数のクマ出没情報で騒然となった。
 二頭のクマは二十七日午後二時現在、内保町の新旧湯田橋二百㍍区間の草野川河川敷に居るとみられ、長浜署と市職員、県猟友会メンバーら三十人余りが包囲網を狭めて警戒に当たっている
 市役所浅井支所によると、二十七日午前三時ごろ、長浜市内保町の浅井中学校の南側田んぼにクマ二頭がいるのを帰宅途中のドライバーが見つけ、一一〇番通報した。長浜署のパトカーが急行し、市も車四台で一帯を警戒した。
 その後、目撃情報は途絶えたものの、午前六時には、浅井西学区内の住民に防災無線で警戒を呼びかけるとともに、夜明けから巡回の公用車でも拡声器で警戒を呼びかけた。
 午前六時半には内保町の草野川沿い田用水管理道路で、クマの糞が発見されていたが、午前十時半ごろ、西主計町でクマ一頭が目撃され、約一時間後の午前十一時二十五分ごろ、野村町の(有)デンチュウ工場敷地内に移動しているのがわかった。約五分後、市職員らが建物外壁の隅に子グマを追い込み、野犬捕獲用の檻に追い込むことに成功した。捕獲された子グマは体長約五十㌢。
 この直前、午前十一時十分には、内保町の草野川河川敷にいる二頭を住民が発見。署員や市職員らが警戒に当たっている。