忘れてた、5時!コロンビアゴージへの旅(その1) | 僕の奥様はイエローキャブ!?《シアトル大暴れ編》

忘れてた、5時!コロンビアゴージへの旅(その1)

8月27日、私の48回目の誕生日。毎年私の誕生日にはどこかへ旅行することが恒例となってしまった我が家。今年は私のたっての希望で、オレゴン州のコロンビア渓谷へハイキングツアーに出かけることになりました。


2年前、これからの人生、車椅子生活を強いられかけるほど酷い腰痛を患った私。それが最近ではジムでたっぷり1時間半運動できるまでに快復しました。その快復の成果を、このハイキングツアーで私は試してみたかったのです。


もちろん、私が“宿命の地”と勝手に思い込んでいる、あの不思議な滝を見たかったのもあります。


金曜日、私の誕生日の為に旦那は1日有給休暇を取ってくれました。2週間ほど前から内緒で色々手配してくれていたようで、去年のハワイ旅行同様、私はまた旅程の詳細を知ることなく朝9時過ぎ家を出発したのでした。


ここからコロンビア渓谷へは、I5と呼ぶ州間を跨ぐ高速道路を運転しオレゴン州のポートランドまで行き、そこから枝分かれして渓谷へと向かうのが一般的ルート。ですが、今回旦那は裏道の国立森林地帯を走るルートを選びました。

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高速を走るとオレゴンまでは3時間ちょっと。それを裏道ルートで行くと5時間以上かかります。わざわざ遠回りのこのルートを選んだのには、途中、カスケード山脈の最高峰マウントレーニアや、活火山のマウントセントへレンズなどの景色が楽しめるからなのです。


まずはマウントレーニア。好天に恵まれた1日でしたが、私らがその付近を通る頃運悪く雲が張り出し、それに高峰だから近くまで行くと反って見えないという問題もあり、残念ながらその姿を見ることは出来ませんでした。


マウントレーニア国立公園の入り口まで行き、本当は私は中に入りたかったのですが、なんか旦那は盛んに先を急いいるようで、結局見せてもらえず入り口までだけ行っただけで逆戻り。再びコロンビア渓谷へと方向転換したのでした。

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国立森林地帯を走る道は、まるで私らの専用道路の様に、どちらの方向に向かう車も殆ど走っていない静かな道。カーナビは3時間半かかると予測していたけれど、たった150キロ程の道のり。これなら半分の時間で到着出来ると二人で喜んでいたら...


なにせ峠越えの山道なもんで、だんだんカーブ、カーブの連続。時速20キロ以下で走らないと曲がれないヘアーピンカーブも沢山あるんです。あんまりにも道がくねくねしているもんで、私なんか運転しながら車酔いしてしもうたくらい。(汗)


そしてこの道、途中でガス欠したってロードサイドにはガソリンスタンドなんかありません。当然トイレもないから、どうしても我慢できなくなったら山の中に入り、鳥の鳴き声を聞き鹿にケツを見られながら、アウトドアピーをせざるを得ないのです!(爆)


でも味気ない一本道を走る高速運転と違って、美しい景色を見ながらの裏道峠越えドライブは変化に富んでいて楽しかったです。森林道は旦那の故郷ウェールズを勝る緑に満ち溢れているし、景観が見える地点で車を停めると美しい景色も見ることもできます。


下の写真はそんな景観の見える地点から撮った、1980年に噴火し世界に被害を及ぼしたマウントセントへレンズです。

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元は美しい女性だったと言う神話があるマウントセントへレンズ。その美しい女性を取り合いした兄弟も神の怒りでそれぞれ山にされ、その2つの山の内の1つが、この記事の後半に登場するマウントフッドなのです。


マウントセントへレンズが噴火した時には、当然この辺一体は吹っ飛び焼けてしまいました。下の写真をよく見ると所々禿山になっていますが、これらはその噴火の時に焼けてしまった部分らしいです。

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そして今緑が蘇っている部分も、噴火後に生えそろった樹齢30年以下の木々ばかりなのだそうです。


ワシントン州の自然を楽しみながらの長時間にわたるドライブ。午後3時過ぎ、旦那が手配してくれた宿泊先に到着しました。


旦那が手配してくれた宿泊先と言うのは、同じコロンビア渓谷でもワシントン州側にある、カーソンリッジベッド&ブレックファスト と言うロッジでした。


ここを旦那が選んだ理由は、私がどこに宿泊してもちょっと汚れていたり、傷がついているとブーブー文句ばっかり言うので、今年6月に新しく建設されたキャビンなら、文句もないやろうと言うことで安心して選んだみたいです。(笑)


同じコロンビア渓谷でも、オレゴン州側はポートランドとと言う大都会から1時間足らずの距離だから観光産業が盛んですが、ワシントン州側は大都会が近くにない為ひなびていて、でもそれが週末の小旅行にはうってつけの環境でもありました。


私らが宿泊したマウントフッドと名がついたキャビンから見える景色は自然だけ!旦那と同郷・ウェールズ出身のオーナーとカナダ人の奥さんが営むロッジは只今エクステンション中で、増設した部分の庭などもまだ未完成です。

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オーナーが自分で建てたというキャビンは兎に角贅沢な作り!そりゃあね、土地は安いし、材木も安いとあれば、贅も尽くせるよね。デッキにはブランコもあり、早速私は“カーマストラ・ブランコスタイル!”とかバカ言いながら、スイングしております。(爆)

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キャビンに入るとキングサイズのフォーポスターベッド。

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家具もどうやらウェルッシュのご主人の手作りみたいで、ログを使った家具が部屋中に。

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そしてこの部屋で私が一番気に入ったのは暖炉。ガスの暖炉ですが、これまでいろんなところに宿泊したけれど、部屋に暖炉があったところはここが初めて。このまま週末どこにも行かず、ここでずっと過ごしたいような贅沢な気分でした。

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部屋には小さな冷蔵庫や電子レンジ、コーヒーメーカーもついています。それにご主人が英国人というだけあって、冷蔵庫の中にはミルクティーに使うミルクなどもちゃっと沢山準備してくれていました。


それにしても、暖炉も驚いたけれど、贅沢が売り物のキャビンとは言え、小型ワインセラーまであったのにはびっくりでした!ただ、1つだけ文句をつけるなら、どれも1本千円しないワインなんだから、無料サービスとしてくれていたらもっと嬉しかった。(笑)

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私が古い部屋を嫌うからここを選んだと言う旦那ですが、本当はこれが理由だったのではと思うものをバスルームに発見!これです。

岩風呂

しかも夫婦で寝そべって入れるハートの形をした泡風呂、つまり...

岩エロ風呂!キスマーク

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岩エロ風呂の横にはドレッシングルームと、大きなシャワールーム、トイレが完備されています。

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アメニティーグッズもふんだんに準備されていて、どれも無料でお使い下さい!女性用の無駄毛剃り用かみそりまでありました。(私がすね毛をもう数ヶ月剃っていないことを、なしてあんたら知っとったのやぁ?爆)

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マウントレーニアの国立公園にを見たがる私を無視し旦那が先を急いだ理由は、実はこの日の夕方、旦那は私と自分の為に1時間のマッサージを予約していたからだったのです。その時間までに間に合って到着したかったみたい。


5時に女性のマッサージ師が二人来て、旦那と私それぞれに全身マッサージをしてくれました。そう言えば、同じ様な場面が新婚旅行のタヒチでもあった。あれも水上のこのキャビンにインテリアがよく似ているバンガローの中でのマッサージだった。


マッサージもしてもらい至れり尽くせりの1日。日もだんだんかげってきたので晩御飯を食べに出かけることにしました。車の中から撮った写真なのでぼけていますが、太陽が沈んで行くコロンビア渓谷です。

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数日前から私は、高級なレストランでの食事は止め、オレゴン州でパブめぐりがしたいと旦那にリクエストしていました。


オレゴンには大小沢山のブルワリーがあります。そしてインハウスのブルワリーで製造したビールを提供するブルワリーパブも沢山あります。また、オレゴン州のビールはワシントン州のビールより旨い!(反対にワインはワシントン州の方が旨いけど。)


高級レストランで食事をしても、ここはアメリカ、大して美味しくもないんです。それに、ものの1時間もしてコースが終わると、なんかいっぺんに全てが終わってしまったたいでむなしくなるのが私は嫌い。


それよりも私は、出来たての旨いビールにパブフードをつまむ方が絶対に良い!


ロッジから車で30分。フッド川を渡ったところにある、フッドリバーと言う小さな町にブルワリー探しに出かけました。途中、マウントフッドもこの通り綺麗に拝むことができました。

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フッドリバーの町を散策すること約15分。幾つかブルワリーパブを見つけましたが、このサインが目に付き、こりゃあ絶対にここで飲むしかないやろうと入ることにしました。見て、この下の写真のサイン!


一旦停止のSTOPのサインが、ビール工場隣接のTASTING ROOM & PUBの看板の横に建てられているもんで、いかにも、“ここで立ち止まって、ビールの味見をしていきんさいよぉ~!”と訴えているみたいでしょう。(笑)

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そこはフルセイルというブルワリーのパブ。テイスティングルームの横には、ビール工場で見る大きなビール醸造用のタンクも幾つか見えます。

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早速テイスティングです。7つの小さなグラスに7種類の自家製ビールを注いでもらい、これを順番に飲み比べるんです。たっくさん飲んでいるみたいに見えますが、グラスが小さいので全部あわせても1パイントとちょっと程度です。

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ビールのテイスティングって、実際のところこんだけ種類を飲んだら、どれがどんな味なのか、一体何を飲んだのか分からんようになってしまうんですよね。(笑)それに中にはホップの風味が強すぎて、私の口には合わないビールなんてのもあるし。


まぁ、面白いからお遊びでしているだけね。本当にビールの味見がしたかったら、やっぱこれと思うの1、2種類を飲み比べるのが一番だと思う。


誕生日のディナーとなったパブフード。旦那はロマンチックな人だから、誕生日にパブフードってのはお洒落さに欠けて気が進まなかったようですが、私は大満足。(このパブの飯の味は、1品目を除きどれも旨くなかったけれど...)


1品目はフムス。このデカさでスターターメニューの1!こんなデカイスターターを食ってから、バーガーだのフィッシュアンドチップスだの食ってるから、雨人太るんだよね。(爆)

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このフムスはとっても美味しかった。私の好物アーティチョークも載っていたし、二人でぺろりと平らげてしまいました。


次に来たのはフィッシュタコ。アメリカだから絶対に巨大サイズと思いきや、おめぇ~ら、高い金取りながら魚ケチっとんのか!っちゅうくらい、殆どフィリングの入っていないタコ。味もどこにでもある普通の味。

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タコを夫婦でシェアーしただけでは足りず、バーベキューチキンを追加オーダー。レギュラーにしますか?それとも激辛?って聞かれたので、辛いもの好きの私ら当然激辛を選択。

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ところがね、料理が実に下手なんです、アメリカのレストランやパブ!激辛と言ったら、レギュラーのソースにチリソースをばんばん加えて焼くだけだから、チリソースの酸味ばかりが強調されてしまい、辛くてじゃなく酸っぱくて食えなかった。


しかし私には、飲み物や食べ物は何でも良かったんです。また今年もこうして旦那に誕生日を祝ってもらえたことが、何よりの幸せと感謝しています。これから死ぬまで、毎年この人にこうして祝って欲しいと思います。

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変ガオなんかしておちゃらけているけれど、実は旦那、くたくたに疲れていたのです。長旅で疲れたのではなく、その長旅中の私の寒~~~いジョークに疲れて切っていました。


私、ハイパーアクティブの人だから、数時間も小さな車の中にいるとじっとしてられないのね。で、次から次にしょーもないジョークを飛ばしたり、大声で歌を唄ったりするわけ。


そのショーもないジョークの1つで、私が自分言って、自分で大うけしたのがこのジョーク。


奥さん、どこ行きますのん?

コロンビア1時、NO、NO、2時、NON、NON、
3時、
いや、いや、4時、ちゃう、ちゃう、6時...

奥さん、あんさん今、5時言うのを忘れはりましたでぇ~~

そうや、5時やがな、5時でんがな!
コロンビアゴージに行きまんねんがなぁ!
(ゴージとはgorge、日本語で渓谷の意)


このくっそしょーもないジョークを、狭い車内で最低100回は飛ばした私。旦那はその日1日中これを耳のそばで聞かされ、到着したころにはほとほと疲れ切っていたのでした。(深謝)

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夜はせっかくの豪華なキャビンを楽しまなくちゃで、外で飲んだりせず、夫婦仲良く暖炉の前でテレビを見ながら、ワインを飲んだのでした。


そして、翌日はいよいよハイキング、のはずだったのですが...(汗)

今日も読んでいただいて、有り難うございました。
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