木屋町御池?五十家 | 酒リーマンのフードライフat京都

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京都のお酒&おつまみが大好き!お酒を愛する酒リーマン。青年よ、大酒をいただけ!

東京からやってきた後輩とめぐる酒リーマン流・京都ナイト。
1店目のアイリッシュパブ・ヒルオブタラさんを出たボクたちは今日のメインのお店へ。


4月初旬の土曜日の夕刻は、暖かくも寒くもない穏やかな空気に包まれて・・・
「降魔時(おうまどき)」なんて物騒な名前は忘れてしまうような蒼い世界。
さぁ、夜が始まります!


今回引き連れた後輩が男にしては珍しく野菜好きということもあって、
ついにこちらへきてしまいました!
「五十家(いそや)」さん!


今、京都でもっとも勢いのある、野菜をメインにしたお店ではないでしょうか。
「旬の野菜を焼かせて下さい」という明確なスローガンが潔い。
楽しみですねー!!


えっ!?お客をもてなす方じゃないのかって!?
いーの、いーの。こちらも楽しまなくちゃ、お客さんにも失礼ってもの(笑)

しかしまさか男同士で来ることになるとは思わなかったなぁ。。。


店内

入った瞬間、お店の方の掛け声とお店中からみなぎる圧倒的な活気・・・
一瞬でわかりました、ここはよいお店です、絶対に。

久しぶりに渾身の記事が書けそうですね~期待してくださいよ。
(そしてついてきてくださいね、笑)


私服の男2人のボクらに気を遣ってくれてカウンターのカドに座らせてくれました。
大丈夫、これでホモカップルには見えないハズ(笑)


目の前にはてんこ盛りのフレッシュな野菜たち。
おぉぉこれが自前の「五十棲農園」の野菜たちなんですね~!!



お店の内外はビニールシートで仕切られて外にはテラス席もあります。
これからの季節は外もいいなぁ~!

そして個人的にこのビニールシートに弱いんです、ボク。
ふらふらふらーっと吸い寄せられてしまう・・・。



創業者

では早速お酒から・・・ですが、食前酒はすでに充填済みなので、
メインのヤツから行きました。

今回は「初代創業者 原口金次郎」という芋焼酎。
なんとも力強く男らしい存在感ですね。

明治の創業で黒麹を使用しているようです。



さぁ、いよいよ始まりますよ!

キャベツ白菜

まずはお通しから『朝摂り白菜の芯と春キャベツ』

すごい!!みずみずしい野菜の味わいがそのまま!!

キャベツってこんなに甘いものなんですね。


セロリ漬

個性的ながらもさっぱりとした序章を奏でる『セロリ漬け』。


まるでこれから始まる、めくるめく野菜ワールドを先導する、

結婚式のリングボーイ&フラワーガールのよう。


春キャベツ


すっかり春キャベツの魅力にやられたボクたちはいよいよ五十家さんの真骨頂へ!

「旬な野菜を焼いてください!!」m(_ _)m


まずはこちら!!

『春キャベツ ガーリックオイル 天然塩』




春キャベツ

そのままでいただいてもおいしい春キャベツ。

そのうまさを殺すことなく、さらに引き出すためのガーリックオイルと天然塩!


やわらかな食感と鼻をかすめるガーリックの香り。

味わいはあくまで塩ベースなのでキャベツの甘さは余計に引き立つ。

「スイカに塩」の原理ですね。

うまいぞ、これ。


ブロッコリー

なんとも目に映えるグリーンで登場はこちら!

『ブロッコリー ツナソース』


みてくださいよ、このブロッコリーたちのうれしそうな姿!
こんなにハシャいじゃって。。
「ボクたちをこんなふうに調理してくれてありがとう!」
そんな声が聞こえてきそうですね。


活き活きとした旬の野菜のよさを活かして気のきいたアレンジでいただく。
いやぁ、このスタイル、すばらしい!



きんちゃく


続いて登場はこちら!

『ふききんちゃく しょうが醤油』!!


このきんちゃくの存在感ったら(照)♪

その“お腹になにかを隠してる感”がセクシィでしょ~!




きんちゃく


じゃ、さっそくパカッと中を覗いちゃうぞ~っ!

キャーッエッチィィィ(爆)



きんちゃく


ふき、ふき・・・きっとふきがあるはずなんだ・・・



きんちゃく


いましたねー!ふき!

こんなオチャラけレポートではありますが、これがまためっぽうウマイ!!


きんちゃくという構造がドキドキ感を高めてくれるのは当然として、

いただくと、予想以上に口の中に広がる中身のアンのジューシーさ。



あ・・・。



とろっとしてドロっとして・・・柔らかい・・・はんなりと・・・

加えて、ふきの食感と香ばしさときたもんだ!!

おぉーっと今夜はいつもよりコトバが湧いてくるぞーっ!!


しかし、五十家さん、懐深いなぁ、まだまだ出てきますよ、いろんなワザがっ!!






さて。

いよいよ行きますよ、次です、すごかったの。

初めて伺ったこの五十家さんで心からその創作力に感服した一品。



おっと、その前にエクスキューズがいりますね。


ここからのお話は“ワザの世界”じゃなくて“素材の世界”

「旬の野菜焼かせてください」という気持ちをお持ちのお店だからこそだと思います。


素材の本性を一番大事にされているのだと思います。

だから、その一品はボクにいわせれば「素材たちの宴」。


戦うでもなく、単純に妥協するでもなく・・・

もったいつけずに行きましょう、こちらです!!



春巻き


もうね、見てください、とりあえず!

普通の揚げ物!?・・・そう・・・なんだか春巻きっぽいですよね。



春巻き


あれ!?!?

中に見えてきたのはアスパラ~!?

ちがうちがう、だって季節は春なんだから、アレですよ。



春巻き


じゃーんっ!!!

あえて開いちゃいました!

そのメニューは『菜の花とホタルイカの焼き春巻き 菜の花味噌』!!



なんと!!!
春の風物詩である菜の花とホタルイカをこんな風に合体させちゃうなんて!!

まさに春尽くし!!!
そして、これが驚くほどのおいしさでした。


サクッとした衣を噛めば菜の花のしなやかなな歯ごたえに加えて、
あふれ出るホタルイカの海薫るうまみ・・・そこへもう一度菜の花の苦味がまじりあって・・・

ぐわ~っ!なんという重層的な味わいでしょうか!
甘い、辛い、苦い、・・・あぁ、もうどうにでもしてぇ~!!!


う、ま、い、ぞぉ~~!(絶叫)

ふぅーーーっ。

しかし血圧が上がるなぁ、我ながら・・・。


とろろ

続いてはこちら『春菊の柚子とろろ』!!

またしても春ですねぇ~!



とろろ


柚子を効かせたとろろでいただくなんて、

これまた京都感あふれるステキな一品。




なんだっけ


そうそう、野菜好きの珍しい後輩もわざわざ京都にまで来たのだから、

京野菜をいただかないといけませんね。


こちらは『九条ネギと愛知県産合鴨』というもの。



なんだっけ


九条ネギらしい濃厚で甘くなめらかな味わいに

鴨肉がアクセントをつけていますね。



コイツはまたお酒にいいなぁ。。

焼酎じゃなくて日本酒にもいいんじゃないかな。



トマト

キレイだ・・・なんてキレイなんだ・・・。

みずみずしい魅力的なレッドはトマトの一品!!

『トマト 天然塩とバジルソース』!!



うっめぇ~!!
もうトマトのおいしさがギュっとつまった上に
かぐわしいバジルの芳香。

やっぱりトマトとバジルの相性はいいですね。
一気にイタリアンテイストを演出してくれます。

しかし、毎回書いていますが塩というのはホントに素晴らしいですね。
ソースによる足し算ではなくて、引き算の世界。

素材自体の本来の味わいを浮き彫りにして引き立ててくれる―

加えて天然塩とくればミネラルも豊富で味わいも豊か。


あぁ、もう一つ一つが感動です・・・。




ではここで、いよいよ後半戦のヤマバが登場します。

ご覧いただいたようにありとあらゆる方法で野菜の美味しさを引き出してくれる五十家さん。


塩をうまく使った、野菜本来の味わいを引き出す手法が見事です。


ただしそれだけではないのです。

まさにその対極をなす、ソースの世界もまたとんでもなかった・・・。


これがまた酒呑み泣かせなんですよ!



レンコン


こちらーっ!!!

『レンコン焦がしウニソース』!!


なーーんですって、なーーんですって!!

こ、焦がしウニソース!?



レンコン


キャーーーーッ!!!

これは今までと全く逆にこっくりとソースで攻めてきました!


うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっまいっ!!!

なんちゅー香ばしさでしょう!



レンコン


この焦がしウニソースが犯罪的w!

磯の香りが凝縮したウニの一番良いエキスのところだけをいただくような罪悪感。


加えてレンコンのシャキッとした歯ごたえ。

薬味と合さった「コクと深み×辛味とすがすがしさ」という立体的な味わいのハーモニー。


個人的に「もっとも好きな串カツ」がレンコンのボクとしては

レンコンのこの歯ごたえと根菜ならではの風味が大好きなんですが、

このソースはそのレンコンをとんでもないステージにつれてきてしまいました。


ヤバイ!!とまらない、お酒がーっ!!レンコンがーっ!!




さぁ、いよいよ最後です。
ここまでいろんな野菜をいただいてきました。

個人的な好みで最後はこれにしちゃいましたぜよ。
お店の女の子もイチオシだったもので・・・


玉ねぎ


『玉ねぎ丸々一個天然塩』!!

ま、まるまる一個ってーーーぇ!?



玉ねぎ


ちゅどーん!!でっかぁ~!

まるで玉ねぎバクダンですね!


この素材イノチの直球まっすぐストレート勝負なところにお店の自信を感じます!

やっぱり天然塩でそのままの味わいを堪能します。


甘い、甘いんだよ、玉ねぎさんはー!

やっぱりボクってネギ好きなんです。


長ネギも玉ネギも大好き!長ネギは白ネギね!



五十家

いやぁ、しかし恐ろしいほどのお料理のクオリティ。

そしてお店の活気あるホスピタリティ。


さすが最近大人気のお店というだけはありますね。

ごちそうさまでした~!

今度は女の子を連れてこよう(笑)



さてさて男2人の京都ナイトは最後のお店へ・・・。

その記事のアップは・・・明後日かな(汗)

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居酒屋 焼野菜 五十家(いそや)

京都市中京区下丸屋町421-5 ラディーチェ・マツヤビル 1F

075-212-5039

http://isozumi.jp/isoya/