型破りができるまで技術を磨く。 | タロットの煌めき マルセイユタロット活用術

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伝統的なマルセイユタロットを使っての、自分と人のために活かせる知識と方法をお伝えしています。

私はクライアントの問いやリーディングの状況によって、タロットの展開法(スプレッド)を変えていくことはありますが、基本的にはカモワン式で展開をやります。


ただ、実はこの展開法には数種類のものが存在しており、それには、1.日本で広く伝えらてきたもの、2.一部の人たちに伝えられたもの(のちに一般的になりました)、3.さらにカモワン氏自身が主体的に使っている方法の三つがあると想像されます。(厳密にいえば、1と2の間にも数種あります)


おそらく、このほかにもカモワン氏の中には多くのパリエーションが存在しているものと考えられます。


この三種類のものをさらに大きなグループでわけると二つにわかれ、1と2のグループ、そして3となります。


その違いは、一言で言えば展開の完成の概念の違いです。


ある規則に基づいた展開を完成させてリーディングするか、それとも途中のままでもOKとするかの考え方で異なってくるということです。


それはこうとも言えます。


タロットの「展開」を中心とするか、あるいは、クライアントの問題解決を中心と置くかによる相違。


つまり、何が何でも展開を終わらせないとリーディングできないというレベルから、とにかくクライアントの問題が解決した、クライアントが納得したという状態になればそれでよし、とするかのレベルで違ってくるということなのです。


クライアントさえ納得すればそれでOKならば、どんな展開法でもいいのではないかと思うでしょうが、究極的にいえばその通りです。


これは一種の「型破り」です。


型破りができるのは、型が前提として理解され、習得されていることが必要です。


ですから先述した技法の種類も、リーディング技術の難しさでいえば、3>2≧1となります。


結局、タロットを引く時は偶然性を伴いますが、展開法自体は人が考えたものであり、人為的な働きかけが入ります。


そう考えると展開にこだわりすぎる必要はなく、クライアントに対して有効なリーディングができるのならどんなものでもOKといえるでしょう。


それでもあえてひとつの型からタロットを習得していくのには、それに従って学んでいくと基本がわかりやすいからです。(ほかに霊的な意味もあるのですが、それはここでは述べません)


いわば道なき道を進むのと、整備された道路を行くかの違いのようなものです。


あとは自分で自分の道を作って行けばよいということになります。そうなると、ほかの人もあなたの道路を通ることになるかもしれませんね。