愛の巣作り♡引っ越し3日目 | モラハラV系バンドマンに飼われてみた
1日に数時間やって来て、荷物だけが増えていき本人がいないという不思議な引っ越しも3日目を迎える。
予定では引っ越し最終日。

朝9時にyyyyから電話がかかってくる。
「muu怒ってるでしょ?」
いや、怒ってないよ。ただ、なんかおかしいなぁって思ってる。
というか、この蚊帳の外感は否めないわけで。

この3日間の引っ越しで最も疑問だったのは、
「muuは寝てていいから。鍵開けといてくれれば勝手にやるから」
っていうセリフ。
だから、それって私はいなくていいって意味じゃない?
だいたい一軒家で女性一人暮らしなのに鍵開けて寝てられるわけないじゃんね?

とりあえず、怒ってないとだけ伝える。
忙しい中での引っ越しだから、私が考えてたような引っ越しじゃなかったからって、文句言うのはわがままかなとも思ったしね。

でも
「えー。怒ってる」
怒ってないよ。
「でも本当は怒ってるでしょ?」
怒ってないって。
「だって怒ってるじゃん?」
ってしつこく言うから、だんだん本当に怒ってるような気分になってくる。
怒ってないって言ってるのに!

それから
「ローディーに風呂入らせてあげていいかな」
と頼まれる。
ローディーくん、よく知らない人なんだけど?
yyyyが信頼してる人ならってことで了承したけど、結局その話も単なる思いつきで言っただけみたいで、その後ローディーくんが風呂に入ることはなかったわけで。

「ローディーに機材のいじり方教えないといけないから、muuがいないときに部屋にあげていい?」
とも聞かれる。
私がいないときって意味がわからないんだけど?
まだyyyyのことすらよく知らないんだけど?
「いいけど、私がいるときにして」
と答える。
結局、この話もなかったことになるんだけどね。笑

お昼前にまた機材車という名のバンでやってきた2人。
朝の電話でmuu怒ってるって言うから、なんか変な雰囲気になっちゃって、会った時お互いの間に不穏な空気が流れてたので、
「ちょっと話せる?」
って2人きりにしてもらった。

この3日間、せっかくyyyyと会えても常にローディーくんがいて2人きりになれなかったしね。
私、昔から自分の気持ちを素直に話すことが苦手で、でも話し合わないといつか爆発するのも知ってるから、頑張って話さなきゃって。
確かに私、不機嫌だったよね。
そういうの気づいてくれるyyyyが好き♡なんて思ってたわ。この時は。

「ローディーのせい?」
って聞くから
「違うよ。でもローディーくんのこと家族だからとか言って、3人で暮らしたいなんて言うし、なんかローディーくんと2人で引っ越しして2人で住むんですか?みたいに思えてきて、私は力仕事できないし、yyyyは私に何もしなくていいよって言ってくれるけど、それが余計に蚊帳の外ですか?って気持ちになって」
って。
うまく言葉にできなかったけど、気持ちを全部伝えた。
そしたら
「ローディーに嫉妬してるの?かわいい♡」
って言われた。
じゃなくて!
でも
「何言ってるの。蚊帳の内だよ。内」
って言ってくれた。

yyyyはなるべく私に何もさせないように気を遣ってくれてたみたいで、
「お互い気を遣い過ぎて優しさのすれ違いだね♡」
って話で終わった。
「じゃあmuuにもあれやってこれやってって頼むよ!」
って。
とりあえず私が言ったことをすぐ改善しようとしてくれるから好き♡

でも私はまだモヤモヤしてた。
私だけスケジュールとか知らなくて、いつから住むの?って感じだし、スケジュールが組めないのもわかるけど、その都度教えて欲しいなって思うわけで。
ただでさえ、マリッジブルーみたいな感じになってて、不安なんだよ。
他人と住むの生まれて初めてなんだもん。
しかも大好きな人。
出会ってまだ2ヶ月ちょっとの人。
数回しか会ったことがない人。
毎日LINEしてるからずっと一緒にいるような感覚に陥ってるけど、本当はよく知らない。
yyyyのこと信じてるけど、盲目的にはなれない。
忙しいのわかるけどゆっくり話したい。

で、結局引っ越しの手伝いで私にできることは少なくて、ご飯作ってって言われ。
お昼ご飯にローディーくんの分も含めて3人分パスタを茹でて、昨日と同様3人で食べた。
食後、ローディーくんに
「muuね。俺と一緒にいれていいなって、ローディーくんに嫉妬してたの!」
って言っちゃうし。
「言わなくていいじゃん」
って言ったら、
「だってかわいいから」
って♡
でも恥ずかしいから言わないで欲しかった。
yyyyと少しでも一緒にいたかったのは本当だけど。

で、また引っ越しの続き。
とりあえず、じゃあmuuこれやってとか指示してくれたけど、基本的にはローディーくんと2人で進めていく引っ越し作業。
yyyyは機材の配線ばっかり時間をかけて必死でやっていた。





家から最後の家具、タンス2台と鏡台を運び出す。
鏡台の引き出しにアクセサリーがいっぱい入ってたんだけど、多分金目のものはないだろうなって思いながらもちょっと迷ってて。
でも
「どうするの?捨てていい?」
って聞かれて、本当は1個1個吟味したかったけど、忙しなく引っ越し作業をやってるの見てると急かされるというか、恋してて判断能力も鈍ってるというか、
「いいね?もう戻れないよ?」
って言われて、
「うん」
って言ってしまった。
そしたらゴミ袋にザラザラザラって捨てられた。

今考えると、おばあちゃんのダイヤの指輪とかどっかにあったはずなんだよな。
もしかしてこの時捨てちゃったかもしれない。
まぁ、うんって言ったのは私だから自業自得だけど。
この時はyyyyとの未来だけが大事だったから仕方ない。
未来なんてなかったんだけどね。笑

私の家の廃品をすべて運び出して、次は冷蔵庫を弟の新居に運ばなきゃいけないと言う。
道路で大の字になって寝っ転がるyyyy。
「疲れたーーーーー!!!!!」
俺、浮浪者みたいじゃない?って自分で言ってた。
何日も風呂入ってないしって。
確かに3日間同じTシャツにスウェットで股間部分に染みが付いてて、その微妙な部分の染みはどうなのかしら?と思ったわ。
なにしろお漏らし事件とかあったから。笑
でも、恋してるときは不潔だろうがお漏らししようが素敵♪って思えてしまうから救いようがない。

「yyyyさん、時間ないっす」
って、せっかく2人でまったりしてたのにローディーくんに邪魔される。
いや、ローディーくんも時間通りに引っ越しを進めるためには仕方なかったんだろうけど。
「えー。ちょっと休ませて」
ってyyyyが言ったら、
「yyyyさん、あと5分です!」
ってきっちり時間管理。
どんな敏腕マネージャーだよって感じ。
いや、ローディーなんだけど。

で、午後2時前にはローディーくんと2人で去っていった。
結局引っ越し3日目も台風のように通り過ぎていった感じ。
「いつから住むの?」
って聞いたら、
ローディーくんに聞かなきゃわからないみたいで、
「俺いつから住めるの?20日過ぎだよね?」
そしたら、ローディーくんが
「いや、もうちょっと早いんじゃないですか?」
それを受けてyyyyが
「だって」
って私に言う。

このあたりから私の頭の中のクエスチョンマークがどんどん増えて、しかも大きくなっていった気がする。
当初予定してた引っ越し最終日を終えても、まだ荷物が残ってるらしい。
しばらく機材車を借りられないから、今度荷物を運べるのはいつになるかわからないと言う。
いつから私の家に住むのかもわからない。
ところでyyyyはどこで寝泊りするの???

そして今日も荷物だけ残して彼はいない。
この3日間、ローディーくんと2人乗り込んで去っていくバンを見送るの、なんか寂しくて切なかったな。
とか思いながら、ふと彼の部屋を見渡すと機材に電源が入っている。
画面が付いててなんかひっきりなしにカウントしてるし。
即、yyyyに電源付いてるんだけどってLINEしたら、電話がかかってきて
「つけといて♡たいして電気代かからないから♡」
と言われる。

ええと、その電気代を払うのは私ですよね?