トリカブト 毒物に囲まれた暮らし | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは


トリカブト

葉の裏側


左 ヨモギ  右 トリカブト


ヨモギの葉の裏は白い

根は猛毒 毒矢に使われていた


トリカブトは日本における最も有名な有毒植物であり、これに続く猛毒植物としては他にドクゼリ、ドクウツギ、ハシリドコロなどがある。


自然界には植物毒の他に動物毒、魚毒、貝毒、鉱物毒などがあり、人間を始め動物は毒物の中で暮らしているようなもの

人は「自然の産物音譜「天然ラブラブと名のつく言葉に弱いが、薬もあれば毒もあり、犬も歩けば毒に当たるドクロほど身の回りに溢れている。


聞いた事のない毒草だけでなく・・

スイセン、アジサイ、アサガオ、チューリップ、ツツジ、オシロイバナ、アネモネ、シクラメン、ジキタリス、シャクナゲ、サフラン、スイトピー、ナンテン、キョウチクトウ、ハマユウ、ヒヤシンス、ヒルガオ、フクジュソウ、ボタン、ポインセチア、ミズバショウ、ユリ、ヒガンバナ・・梅や桃の未熟果実、ジャガイモの芽など、身近な食用植物でも部位や時期によっては有毒なのだ。

毒もまた薬、これらの中には薬用として少量使われる毒もある。


トリカブトは山菜のニリンソウと間違えてたまに食べられ、独特の紫の花は観賞用としても使われる。

今さらトリカブトを怖がる必要もないと言うことであり、これらの栽培に規制はない。 植物の大半は毒草なのだから。


野生動物は「食べて確かめる」までもなく毒草を食べず、本能で感じ取れる能力を持っている。

わからずに食べて最も中毒を起こすのは人間であり、草食としての能力を持たないのだから当然と言えば当然、試食を積み重ねた先人の知識に頼るしかない。


親に教わらなくとも動物は自らの食べ物を間違えることはない。

海の捕食動物、捕食魚がフグを食べないよう、海鳥もフグを食べない。

何故人間だけが気付かずに毒草などを食べて命を落とすのか・・

食性を間違えたからであり、何故間違えたのか・・

本能ではなく、頭で覚えて言葉で食べるからだろうな。


お野人・・本能が葉っぱすべてを嫌がっているから子供の頃からあまり食べない・・汗

市販果物ではなく、野生果実は大好物だったが・・

人間、葉っぱの毒は見分けられないが、果肉の毒は見分けられる。


人間は今や主食だけでなく、食材が持つ「本質」さえも見失ってしまった。

こうして道理を追って順に考えれば多くの人が気付きそうなものだが・・

気付かないのは、習い積み重ねた人間だけが持つ独特の思考「対策」があり、皆がその方向に進むからだろう。 「どうすれば良いか」「何が効くか」「何が体に良いか」と・・


一度、人に頼り人から学ぶのをお休みして・・

自らの目で自然界を見渡し、自らの頭でじっくりと考えてみれば常識や学問の矛盾に気付くこともあるだろう。



毒性と食性の関係式

http://ameblo.jp/muu8/entry-11699595948.html

植物達のチカラ

http://ameblo.jp/muu8/entry-12113441975.html


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