古い仲間達と晩餐2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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午後から出航してタイ釣り、夜は食事の予定だったが、この日は強風波浪注意報が出ており通常なら欠航、野人はまったくやる気がない。

「桟橋でハゼでも釣っとれ~」と言ったのだが・・

このマムシの兄弟は口を揃えて・・


「まだどうってこと ないす~~ビックリマーク


顧客夫婦もその他も沖で釣る気満々、多勢に無勢で勝ち目はない。
大時化でも船酔いするやからではないのだ。
「好きにせ~」と言うまでもなくマムシの兄弟は出航準備していた。
エンジン点検、オイル補給、出航、操船も勝手にやり、漁港に入港、エサの活き海老を受け取った。
釣り場に着くまで野人は・・・何もすることがなくヒマだった。
釣るポイントも奴らが勝手に決めて船を止めた。
小さなタイがパラパラと釣れ、1時間程経った頃、強風で波頭が砕け始めるとマムシの頭が言った。

「キャップ、そろそろヤバイっす、帰りましょう」

「もうちょい・・かまわん、どうせ帰りは潜水艦じゃい」


何十年も「キャップ」と呼ばれて来たが、世界を股にかけているマムシ頭の技術は既に野人を超えている。
マムシの兄弟は突撃も早いが逃げ足も早い、そうでなければ海では生き残れない。
速攻で帰港したが、こんな日にのんびり釣りしている船などない
帰港すると、知人が午前中に釣って来たサワラが2本、差し入れで届いていた。
サワラの刺身が大好物と言う顧客は、初めて食べた「ゴリゴリ」した歯ごたえの鮮度抜群サワラに喜び、他に用意したマゴチの刺身、釣ったタイの酒蒸し、スズキ生ハム、牡蠣の燻製、タコ飯、漁師汁などで食卓は埋め尽くされた。
飲んべのマムシの兄弟はビールをバカスカ飲み、相変わらずワケのわからんことをほざいていた。
野人のふさふさした頭と異なり、薄くなったマムシ兄弟の頭を見ていると時の流れを感じる。
マムシ頭はシャンプーをやめたと言うが、シャンプー使うほど毛は残っとらんではないか。

このご馳走の中で、顧客夫婦が最も感激したのはムー農園の野菜サラダで、食べた事のない衝撃的な旨さだったようだ。

ニラや大根葉の他、コカブを何個も葉っぱごとムシャムシャ食べていた。



右上マムシ尻尾 右下マムシ頭
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