顔の傷 脳の傷 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

野人の左顎には傷がある。

若気の至りで十代の時に受けた刃物傷で口の中まで貫通した。

森羅万象の護身術が未熟だった。

大量出血したがツバつけて穴にバンソウコウ貼っておいた。

水を飲むと穴から水が漏れるから仕方ない。

この程度で医者に行くほどヒマではない。

心の傷はないが顔に傷が残ってしまった。

バンソウコウでなく毎日ツバつければ良かったな。

空いちゃったものは仕方ない、穴をかし・・・

目立つほどではないが、ぷっくり膨らんでいるのでよく見るとわかる。

まあ、ヒゲ剃る時に膨らみがたまに邪魔になる程度だ。

体にも幾つか骨が見えた程の傷はあったが、放って置いたらわからないくらい治癒したので気になることはほとんどない。


子供の頃は丸坊主が多く、海や山の子は「ハゲ」が目立っていた。

怪我をした傷が10円玉のようなハゲになってしまうからだ。

野人の頭には傷がないからハゲもない。

頭部を強打して失神したことが3度くらいあったが頭に傷は残らなかった。

1度は、小学生の頃にターザンやっていて、木から真っ逆さまに落ち、1回転して着地したつもりが・・

頭から・・


「ゴン!」・・と地面に落ちて・・のび太くん。


半回転で良かったのだが理がなかった。

1回転すれば元に戻るのは当たり前。何事も余分はロクなことがない。

頭は割れなかったが・・コンクリートも割れなかった。

本能の受け身が良かったのだろう、真っ直ぐ落ちたら命はなかった。

傷は残らなかったが、衝撃で脳ミソが少しズレてしまったのかも知れない。

母は今も時々、野人が変な理論をぶつ度にその話を持ち出し、それを心配する。

状況から助からないとあせったらしい。

記憶回路は失われたようだが、代わりに未知の力とお笑いの波動が加わった。

そうして・・・「野人エッセイす」は生まれた。



野人エッセイす


左あご・・  あ ごめんね・・